大学院情報システム学研究科シラバス記入要領
2009.12.07 教務委員会
※入力上限文字数が1,000文字となっていますのでご注意ください。
※未入力の項目があると公開状態での保存ができません、真に入力することがない場合は「該当なし」や
「なし」と記入してください。
【講義の狙い、目標】(2,000文字入力可能)
講義の狙い、目標などについて記述してください。以下の例のように(a)、 (b)と項目立てしないで、一文として
記述しても結構です。
(a)狙い:学生がこの授業科目の意義を理解できるように、目的(大学全体のカリキュラム、学科カリキュラムの
コースツリーの中での役割)、背景、主たるテーマなどを記述して下さい。
(b)目標:学生がこの授業科目によって身につけるべき、知識、能力、スキル、などを記述してください。
(例)
(a)狙い:テレビ、コンピュータ、携帯電話、等の情報通信機器は、その機能をハードウェアとソフトウェアで
実現しているが、ハードウェアの主要な部分はトランジスタやFET (Field Effect Transistor)を基本
素子とする電子回路である。実際の情報通信機器には、数多くの 微細な電子回路が組み込まれた大規
模集積回路(LSI:
Large Scale Integration)が使われている。この科目では、これらの基本となって
いる、増幅器などのアナログ電子回路と、論理処理やメモリーなどのディジタル電子回路の原理と回路
設計のための基本知識を学ぶ。
(b)目標:トランジスタとFETの動作原理とそれらを用いた電子回路の基礎知識を身につけた上で、基本的なアナ
ログ及びディジタル電子回路の解析および設計を行う応用力を身につける。
【内容】(2,000文字入力可能)
ここに授業内容、授業の進め方、授業時間外の学習(予習・復習に関する指示)、オフィスアワーなどについて
記載してください。記載にあたっては、シラバスの「授業計画」としての性格を考慮し、学生の円滑な受講科目選
択を支援できるように心掛けて下さい。
(a)
授業内容
・講義・2単位の授業については、15回分の授業計画を記載することが望ましいとされています。
・授業計画15回分の中においては「中間試験」や「期末試験」のみを行う授業を設けることは避けて下さい。
「試験の答え合わせ」や「試験の解説」を併せて実施することが推奨されます。
・複数回に渡って同様の授業内容を記載したり、数字のみで区別することは避けて下さい。講義する内容がより明確
となるような工夫(各回で異なるキーワードを付すなど)が推奨されます。
・上述の目安は、受講者の理解度に応じて基礎理論の復習や発展的理論の解説を挟んだり、最新の研究動向に応じて
臨機応援に授業の構成を修正したりといった柔軟性を阻害するものではありません。こうした授業進行が想定され
る場合は、下記のような項目をシラバスに記入しておき「最近の研究動向、受講者の興味・理解度に応じて、順序
を変更したり、解説を追加・省略する可能性がある」という文言を付け加えることが推奨されます。
・関連知識の復習:無線通信技術の基礎理論
・関連知識の復習:行動心理学における分析手法の解説
・当該分野の最新の研究成果:アドホック通信に関して
・当該分野の最新の研究成果:国内外における研究動向の特徴
・当該分野の発展的課題と今後の展望
(例)
第1回:イントロダクションとして電子回路の情報通信における役割、トランジスタの歴史を学ぶ。
第2回:半導体の性質とpn接合の物理を理解する。
第3回:ダイオード、トランジスタ、FET(電界効果トランジスタ)の動作原理を学ぶ。
第4回:トランジスタおよびFET回路の基本動作と特性を理解する。
第5回:トランジスタおよびFET回路の等価回路、4端子回路表現(hパラメータ)を学ぶ。
第6~9回:増幅回路の基本知識として、増幅動作に必要なバイアス回路、CR結合増幅回路、負帰還増幅回路、
演算増幅器、大電力増幅器の原理と特性および回路設計法の基礎を学ぶ。具体的なスケジュールは
以下の通り:
第6回:バイアス回路、CR結合増幅回路
第7回: 負帰還増幅回路、演算増幅器
第8回:大電力増幅器
第9回:中間試験とその解説を行う。
第10回:高周波回路、発信回路の基本原理を理解する。
第11回:変復調回路、電源回路の基本原理を理解する
第12回:ディジタル回路の特徴を理解する。
第13回:パルス回路、スイッチ回路、論理回路(AND回路、OR回路、NOT回路など)、記憶回路(フリップ
フロップ回路など)の原理を学ぶ。
第14回:LSIの仕組みと技術的課題について理解する。
第15回:期末試験とその解説を行う。
(b)
授業の進め方
・授業の進め方や受講者が持参すべき物について記述して下さい
(例)電子回路は、自分で実際に解析したり、設計してみることで、はじめて深く理解することができる。
そのため、講義以外に演習および宿題を課す。授業中にも演習を行うので、レポート用紙、電卓を必ず
持参すること。
(c)
授業時間外の学習(予習・復習等)について
・大学設置基準等に定める単位制度の実質化(必要な学習時間の確保)の観点から、予習・復習等に関し
指示すべき事項を具体的に記入してください。
(d)
オフィスアワー:授業相談
・授業内容の理解促進等のために、授業時間外で、学生の質問・相談に応じる時間帯等について記述してください。
(例1)適宜相談に応じるが、電話などで事前にアポイントを取ること。
(例2)水曜日 12:00〜14:00
(例3)特に設けない。質問等は電子メールで受け付ける。
【教科書、参考書】
・教科書や参考書があれば記載してください。
【予備知識】
・講義を受けるのに必要な予備知識を記載してください。対応する基礎科目をあげていただいてもかまいません。
【演習】
・講義中に演習を行なうかどうか、どういう形式で行なうかを記述してください。
【成績評価方法および評価基準】
・成績をどのような基準・方法でつけるか(期末試験、レポート、授業への積極的参加状況など)を記載してください。
注1:評価方法は、学生が自分の成績評価を確認できるように(%による表示は必須ではありませんが)極力具体的
に示してください。
注2:成績評価の公正さを期するためにも、必ず評価基準を記述してください。評価基準とは、少なくとも単位取得に
必要なレベル(可と不可の区別を示す基準)を意味します。より上位のレベルの基準は、必要ならば記述して
ください。
注3:同一科目を複数の教官が担当する場合、不公平が生じないよう、この項目の書き方については、事前に担当者
間で十分にご相談の上、記入してください。
注4:出席することだけに伴うプラス評価は避けて下さい。例えば、レポートや中間・期末試験の成績のみで評価
したり、出席状況ではなく「質問や発表による授業への積極的な参加状況」を評価するようにして下さい。
(例)
(a) 評価方法:中間試験・期末試験および演習・宿題の結果を、次のように総合評価する。
・演習・宿題 20%
・中間試験 30%
・期末試験 50%
(b) 評価基準:以下の到達レベルをもって合格の最低基準とする。
・・・の意味をほぼ理解していること。
・・・の計算ができること。
・・・の法則を簡単な問題に適用できること。
(例1)
(1)
トランジスタ・FETの動作原理を説明することができ、その等価回路を理解している。
(2)
増幅回路の原理が説明でき、トランジスタ・FET回路定数の設計ができる。
(3)
ディジタル回路の原理とLSIの仕組みを理解しており、NOT回路、OR回路、AND回路、フリップフロップ
回路の動作原理を説明できる。
(4)
代表的な増幅器基本回路の増幅度の計算ができ、また設計することができる。
(例2)すべてのレポートが受理されていること。
【その他】
・その他、学生との学習コミュニケーションのために、この授業を履修するにあたって、学生に伝えたいことが
あれば記載してください。
(例)「もの作り」にたずさわる人にとっては勿論のこと、たとえハードウェアを扱わなくてもシステムの動
作原理を理解し、発展させるためには、電子回路の基本を十分理解している必要がある。授業中に一
つずつしっかり理解していけば、難しい内容ではない。
【キーワード】
・キーワードとなる単語を並べて下さい。