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講義概要/Course Information
2024/12/27 現在

科目基礎情報/General Information
授業科目名
/Course title (Japanese)
暗号理論
英文授業科目名
/Course title (English)
Cryptography
科目番号
/Code
開講年度
/Academic year
2012年度 開講年次
/Year offered
3
開講学期
/Semester(s) offered
後学期 開講コース・課程
/Faculty offering the course
情報理工学部
授業の方法
/Teaching method
講義 単位数
/Credits
2
科目区分
/Category
専門科目
開講類・専攻
/Cluster/Department
総合情報学科
担当教員名
/Lecturer(s)
太田 和夫
居室
/Office
総合研究棟928
公開E-mail
/e-mail
kazuo.ohta atmark uec.ac.jp
授業関連Webページ
/Course website
http://ron.inf.uec.ac.jp/class/cryptography/12/
更新日
/Last update
2012/09/28 16:43:17 更新状況
/Update status
公開中
/now open to public
講義情報/Course Description
主題および
達成目標(2,000文字以内)
/Themes and goals(up to 2,000 letters)
情報セキュリティ技術を,概論,理論,標準化動向の観点から概説する. 概論として 情報理論的安全性と計算量理論的安全性, 暗号,認証などの基本的な概念を解説する. まず,公開鍵暗号(RSA法)の実現方式についても復習した後に, 情報理論的安全性と計算量理論的安全性の相違を理解する. 前者の応用として,One-time-pad暗号や秘密分散法を紹介する. 後者については, 公開鍵暗号の安全性について理論的な解析方法を中 心に講義する.
前もって履修
しておくべき科目(1,000文字以内)
/Prerequisites(up to 1,000 letters)
離散数学
前もって履修しておくこ
とが望ましい科目(1,000文字以内)
/Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters)
アルゴリズム論,数論アルゴリズム

教科書等(1,000文字以内)
/Course textbooks and materials(up to 1,000 letters)
授業中に配布予定

参考書
「暗号理論」    フレッド・パイパー,ショーン・マーフィ 著
    太田和夫,國廣昇 訳,岩波書店,ISBN4-00-026871-6

「現代暗号」  岡本,山本, 産業図書,ISBN4-7828-5353-X

「情報理論ー基礎と広がりー」 山本,古賀,有村,岩本 訳
    共立出版 ISBN-10: 432012300X, ISBN-13: 978-4320123007
授業内容と
その進め方(2,000文字以内)
/Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters)
第1回: オリエンテーション,情報理論的安全性 vs 計算理論的安全性とは
第2回: 情報セキュリティ技術の概説
第3回: 情報セキュリティ技術の概説(つづき)
第4回: RSA法の構成法(1) フェルマーの小定理など
第5回: RSA法の構成法(2) 中国人剰余定理など
第6回: RRSA法の応用
第7回: 情報理論的安全性とone time pad
第8回: One time padの鍵長に関する理論評価
第9回: 秘密分散法とその応用
第10回:安全な署名法とは
第11回: 安全な署名法とは (つづき):帰着技法を理解する
第12回:RSA-FDH署名の構成
第13回:RSA-FDH の安全性 (直観的な説明)
第14回:RSA-FDH の安全性(証明)
第15回:RSA-FDH の安全性(証明のつづき),まとめ
実務経験を活かした
授業内容
(実務経験内容も含む)
/Course content utilizing practical experience
授業時間外の学習
(予習・復習等)(1,000文字以内)
/Preparation and review outside class(up to 1,000 letters)
復習をしっかりと行ってください.
成績評価方法
および評価基準
(最低達成基準を含む)
(1,000文字以内)
/Evaluation and grading
(up to 1,000 letters)
(a) 評価方法:
原則として期末試験の成績に基づいて評価を行う.
レポートなどの評点を成績評価の付加的な判断材料とすることもある.
(b) 評価基準:
 基本的な公開鍵暗号の概念を理解して,簡単な計算ができること,および安全性証明の論理(帰着技法など)を理解していることをもって合格基準とする. 
オフィスアワー:
授業相談(1,000文字以内)
/Office hours(up to 1,000 letters)
金曜日3限.質問等があるときは事前にメールでアポイントメントを取ってから
研究室を訪問すること.
学生へのメッセージ(1,000文字以内)
/Message for students(up to 1,000 letters)
この講義を100%理解できれば,論文を読めることを目標にして,講義を構成しています.
その他
/Others
レポートを出さない,もしくは遅れて出した学生には,試験を受ける資格はありませんので,注意してください.
キーワード
/Keywords
情報セキュリティ,情報理論的安全性,計算理論的安全性,公開鍵暗号,秘密鍵暗号,本人確認,デジタル署名,秘密分散,証明可能安全性.