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講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
幾何学特論(H27年度以前入学生) | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Advanced Topics of Geometry | ||
開講年度 /Academic year |
2016年度 | 開講年次 /Year offered |
全学年 |
開講学期 /Semester(s) offered |
後学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
博士前期課程、博士後期課程 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
大学院教養教育科目 | ||
開講類・専攻 /Cluster/Department |
全専攻 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
山田 裕一 | ||
居室 /Office |
東1-507 | ||
公開E-mail |
yyyamada@e-one.uec.ac.jp | ||
授業関連Webページ /Course website |
http://www.yyyamada.e-one.uec.ac.jp/Lecture/16GeomB.html | ||
更新日 /Last update |
2016/03/03 18:27:09 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標(2,000文字以内) /Themes and goals(up to 2,000 letters) |
【主題】曲面や空間のゆがみを記述するリーマン計量について紹介する.現代的な幾何学は「多様体(manifolds)」の上で行なわれる.多様体の概念を簡単に説明すれば,座標が与えられて微分や積分を行うことのできる図形のこと と言えるだろう.この数学の発展を促進した 相対性理論 との関連を紹介する. 1年次で学んだのは平坦な空間 R^n の微積分と線形代数に過ぎなかったのだ. 【達成目標】 [計量] リーマン計量を実感し, 計量を用いて曲線の長さを測る計算法を理解する. [相対性理論] 等速度・等加速度 での運動と時間の関わりを理解する. [両者の関連] 測地線 "まっすぐ" の定義を理解する. |
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前もって履修 しておくべき科目(1,000文字以内) /Prerequisites(up to 1,000 letters) |
学部1年の時に学んだ「微分積分学」「線形代数学」「解析学」を復習しておいてほしい. |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目(1,000文字以内) /Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters) |
「応用幾何学」を履修していると最後の方で少し得です. |
教科書等(1,000文字以内) /Course textbooks and materials(up to 1,000 letters) |
プリントを用意して講義を進める. 参考書は講義の初回に数冊案内するが,授業をすすめる際に参考とするのは 松本幸夫 著「多様体の基礎」東大出版会 小林昭七 著「曲線と曲面の微分幾何」裳華房 小沢哲也 著「曲線と曲面と接続の幾何」裳華房 大森英樹 著「一般力学系と場の幾何学」培風館 |
授業内容と その進め方(2,000文字以内) /Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters) |
【授業内容】 相対性理論 と リーマン計量 の話をします. この2つの理論が互いを必要として結びつき発展したこと, その内容と歴史を楽しんでほしいと思います. 第 1回:イントロ 内容紹介. 世界地図のゆがみ/アキレスと亀の時空 第 2回:基底変換と座標変換/運動する観測者の変換公式 第 3回:幾何学でのベクトル/アキレスによる亀の観測 第 4回:ベクトルの座標変換/ローレンツ収縮 第 5回:ベクトル場/時計の遅れ 第 6回:コベクトル・一次微分形式/早さの和公式 第 7回:等加速度運動 第 8回: 前半の補足事項(外微分と微分方程式,行列場,...) 第 9回:内積から計量へ/固有時間 第10回:非ユークリッド幾何学/空間のゆがみ 第11回:微分方程式/光の軌跡 第12回:測地線/外力を受けない物体の軌跡 第13回:接続/双子のパラドックス 第14回:測地線の方程式/エネルギー 第15回: 補足事項・解説 (過去の授業進度を参考にしましたが、変更することがあります.) 最近は 相対性理論を多めにしています. (長期的には, 位相幾何学,微分幾何学,数理物理などの話題から,ときどき路線を変更しようと考えています.) 【授業の進め方】 授業は基本的に 配布するプリント と 板書 によって進めます.プロジェクタによる授業も増やしつつあります.プリントはファイルして下さい.ときどき "実際に計算してみよう" という時間をとり,ノートを覗き込んでアドバイスしつつ, 出席(意欲の深さ)の様子を見たりします. 【授業時間外の学習について】 レポート以外の宿題はほとんど出しません.それぞれの個性に応じて,おもしろいと思ったところを見つけて,専門書を調べたりして知識・理解を深めて下さい. 【連絡】最近、1月の学外活動による休講が増えています.先に補講することを考えています. |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
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成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) (1,000文字以内) /Evaluation and grading (up to 1,000 letters) |
【成績評価方法】 レポート課題を出します.履修者が多い場合には試験を実施するかも知れません. 自由意志のレポートやコメント,質問等を歓迎します.ある程度の「出席」は条件とします. 【評価基準】 単位のために(実力面での)厳しい条件はつけないつもりです. 理解しようという意志は持ってください.内容的には次のA,Bをもって最低達成基準の目安とします. A. 幾何学でいう ベクトル や 微分形式、計量 の定義や表示法を理解し、簡単な計算を行うことができる. B. 幾何学を中心にして相対性理論や世界地図(曲面)のゆがみを説明できる. |
オフィスアワー: 授業相談(1,000文字以内) /Office hours(up to 1,000 letters) |
月曜の5限とします. 居室にいるときは 時間さえあればいつでも質問には答えますが,予め 講義終了時 や mail で時間を打合せてくれると確実です. |
学生へのメッセージ(1,000文字以内) /Message for students(up to 1,000 letters) |
手応えを感じていますので、今年もおおよそ同じ内容を講義したいと思います.教養への意欲・興味からの動機を大切にして聴講してください. |
その他 /Others |
前学期開講の「幾何学基礎論」とは独立であるが,なるべく両方の履修を薦めたい.学部生の聴講も歓迎します.「応用幾何学」を興味をもって聞いてくれた学生など. |
キーワード /Keywords |
多様体, リーマン計量, 接続, 測地線, 曲率, 相対性理論 |