シラバス参照

講義概要/Course Information
2024/04/27 現在

科目基礎情報/General Information
授業科目名
/Course title (Japanese)
文章表現トレーニング
英文授業科目名
/Course title (English)
Training of Expression
科目番号
/Code
HSS506z
開講年度
/Academic year
2019年度 開講年次
/Year offered
3/4
開講学期
/Semester(s) offered
前学期 開講コース・課程
/Faculty offering the course
情報理工学域
授業の方法
/Teaching method
講義 単位数
/Credits
2
科目区分
/Category
総合文化科目
開講類・専攻
/Cluster/Department
情報理工学域
担当教員名
/Lecturer(s)
島内 景二
居室
/Office
東1-815
公開E-mail
/e-mail
shimauch@bunka.uec.ac.jp
授業関連Webページ
/Course website
なし
更新日
/Last update
2019/07/01 18:50:32 更新状況
/Update status
公開中
/now open to public
講義情報/Course Description
主題および
達成目標(2,000文字以内)
/Themes and goals(up to 2,000 letters)
日本語による文章表現能力を、高めることを目標とします。毎時間、前半は原稿用紙に向かって、文章を実際に手で書いてもらいます。後半は、前週に書いてもらった文章の中から、秀作・問題作を選んで、全員で批評し合います。他の学生の書いた優れた文章や、不思議な魅力を持った文章に接することで、自分の文章の個性についての自覚が高まってゆくことでしょう。ですから、この講義の最終的な達成目標は、「自分だけの個性的な文体の発見と獲得」にあります。
 文章を書くのが大好きな人や、文章表現にかなり自信がある人の履修を期待します。文章表現は、どこまでも磨いて高めることができます。
 なお、この科目は、出席だけでなくく、毎時間、執筆し、毎時間、他人の文章を批評し合うハードな内容です。文章表現に対する大きな覚悟をもって受講しないと、最後までたどり着けないと思います。
前もって履修
しておくべき科目(1,000文字以内)
/Prerequisites(up to 1,000 letters)
なし
前もって履修しておくこ
とが望ましい科目(1,000文字以内)
/Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters)
特になし。ただし,総合文化科目の「文学A」「文学B」と関連があります。
受講希望者が適正規模を越えた場合には、希望者の過去の人文社会科目の成績などを参考にして、適正規模に限らせてもらいます。教育効果を上げるためです。
教科書等(1,000文字以内)
/Course textbooks and materials(up to 1,000 letters)
教科書は、使用しません。
ただし、原稿用紙は各自で購入して、毎週、持参してもらいます。B5の大きさの400字詰め原稿用紙(縦書き用)であれば、会社は問いません。
授業内容と
その進め方(2,000文字以内)
/Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters)
毎回、文章を書きます。そして、毎回、他人の文章を読みます。時には、自分の書いた文章を、皆が批評するのを聞くことになります。その繰り返しによって、「書く力」と「読む力」を高めてゆきます。
第1回  ガイダンス。この時点で、履修希望者が多すぎる場合には、過去の人文社会の成績を参考にしたり、実際に文章を書いて提出してもらったりして、適正規模になるまで履修学生数を選抜させてもらいます。
第2回  友人(親友)に手紙を書く。
第3回  先生に手紙を書く。 + 前回の提出物に関する批評。
第4回  最近読んだ本の紹介文を書く。 + 前回の提出物に関する批評。
第5回  新聞や雑誌の読者欄に投稿する文章を書く。 + 前回の提出物に関する批評。
第6回  季節に関するエッセイを書く。 + 前回の提出物に関する批評。
第7回  社会情勢に関するエッセイを書く。 + 前回の提出物に関する批評。
第8回  旅に関するエッセイを書く。 + 前回の提出物に関する批評。
第9回  同好会設立の趣旨書を書く。 + 前回の提出物に関する批評。
第10回 ショートショート風の小説、あるいは私小説風の小説を書く。 + 前回の提出物に関する批評。
第11回 前回提出された小説を、全員で審査投票し、ミニ・コンクールを実施する。
第12回 愛読している作家に、ファンレターを書く。
第13回 短歌・俳句・現代詩を作る。 + 前回の提出物に関する批評。
第14回 前回提出された短歌・俳句・現代詩を、全員で審査投票し、ミニ・コンクールを実施する。
第15回 「文章を書くこと」というタイトルで文章を書く。全体の総括。
実務経験を活かした
授業内容
(実務経験内容も含む)
/Course content utilizing practical experience
授業時間外の学習
(予習・復習等)(1,000文字以内)
/Preparation and review outside class(up to 1,000 letters)
本をたくさん読むこと、文章をたくさん書くこと。それに尽きます。
成績評価方法
および評価基準
(最低達成基準を含む)
(1,000文字以内)
/Evaluation and grading
(up to 1,000 letters)
上記のほかに、期末試験に替えるレポートを書いてもらいます。これは、400字で15枚程度。本格的な評論を要求します。パソコンではなく、手書きで原稿用紙に書いてもらいます。
  出席回数や、毎回の提出物の内容、期末試験に替えるレポートの内容をもとに、総合的に評価します。
  以下の2点が単位取得に必要です。
・文章を書く姿勢や、他の学生の文章を批評する際に、真摯さと熱意があること。
・最低3分の2以上、出席していること。
オフィスアワー:
授業相談(1,000文字以内)
/Office hours(up to 1,000 letters)
水曜日13:00-14:00のオフィスアワーには,原則として研究室にいます。
 来室する場合,なるべくメールでアポイントをとるようにしてください(必要があればこの時間以外にも対応します)。
学生へのメッセージ(1,000文字以内)
/Message for students(up to 1,000 letters)
文章を書く力にある程度の自信があって、それをさらに高めたいと望んでいる学生の参加を希望します。文章道は、厳しいです。私自身、今でも編集者からボコボコに言われ、「ダメ出し」の連続です。何回も何回も書き直して、やっと活字化される文章ができあがります。皆さんは「文章のプロ」になるわけではありませんが、「文章道」に入門するためには、ある時には厳しい「指導」を受け入れ、書き直す素直さも必要です。そうすれば、読み手に理解してもらえる文章が、少しずつ書けるようになります。
その他
/Others
やる気と、他人の意見に耳を傾ける謙虚さが、人間を成長させます。
キーワード
/Keywords
文章表現、日本語、書く力、読む力、書くことの自覚、書き手と読み手、手紙、エッセイ、小説、評論。