シラバス参照 |
講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
文章表現トレーニング | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Training of Expression | ||
科目番号 /Code |
HSS506z | ||
開講年度 /Academic year |
2019年度 | 開講年次 /Year offered |
3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
前学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
総合文化科目 | ||
開講類・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
島内 景二 | ||
居室 /Office |
東1-815 | ||
公開E-mail |
shimauch@bunka.uec.ac.jp | ||
授業関連Webページ /Course website |
なし | ||
更新日 /Last update |
2019/07/01 18:50:32 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標(2,000文字以内) /Themes and goals(up to 2,000 letters) |
日本語による文章表現能力を、高めることを目標とします。毎時間、前半は原稿用紙に向かって、文章を実際に手で書いてもらいます。後半は、前週に書いてもらった文章の中から、秀作・問題作を選んで、全員で批評し合います。他の学生の書いた優れた文章や、不思議な魅力を持った文章に接することで、自分の文章の個性についての自覚が高まってゆくことでしょう。ですから、この講義の最終的な達成目標は、「自分だけの個性的な文体の発見と獲得」にあります。 文章を書くのが大好きな人や、文章表現にかなり自信がある人の履修を期待します。文章表現は、どこまでも磨いて高めることができます。 なお、この科目は、出席だけでなくく、毎時間、執筆し、毎時間、他人の文章を批評し合うハードな内容です。文章表現に対する大きな覚悟をもって受講しないと、最後までたどり着けないと思います。 |
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前もって履修 しておくべき科目(1,000文字以内) /Prerequisites(up to 1,000 letters) |
なし |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目(1,000文字以内) /Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters) |
特になし。ただし,総合文化科目の「文学A」「文学B」と関連があります。 受講希望者が適正規模を越えた場合には、希望者の過去の人文社会科目の成績などを参考にして、適正規模に限らせてもらいます。教育効果を上げるためです。 |
教科書等(1,000文字以内) /Course textbooks and materials(up to 1,000 letters) |
教科書は、使用しません。 ただし、原稿用紙は各自で購入して、毎週、持参してもらいます。B5の大きさの400字詰め原稿用紙(縦書き用)であれば、会社は問いません。 |
授業内容と その進め方(2,000文字以内) /Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters) |
毎回、文章を書きます。そして、毎回、他人の文章を読みます。時には、自分の書いた文章を、皆が批評するのを聞くことになります。その繰り返しによって、「書く力」と「読む力」を高めてゆきます。 第1回 ガイダンス。この時点で、履修希望者が多すぎる場合には、過去の人文社会の成績を参考にしたり、実際に文章を書いて提出してもらったりして、適正規模になるまで履修学生数を選抜させてもらいます。 第2回 友人(親友)に手紙を書く。 第3回 先生に手紙を書く。 + 前回の提出物に関する批評。 第4回 最近読んだ本の紹介文を書く。 + 前回の提出物に関する批評。 第5回 新聞や雑誌の読者欄に投稿する文章を書く。 + 前回の提出物に関する批評。 第6回 季節に関するエッセイを書く。 + 前回の提出物に関する批評。 第7回 社会情勢に関するエッセイを書く。 + 前回の提出物に関する批評。 第8回 旅に関するエッセイを書く。 + 前回の提出物に関する批評。 第9回 同好会設立の趣旨書を書く。 + 前回の提出物に関する批評。 第10回 ショートショート風の小説、あるいは私小説風の小説を書く。 + 前回の提出物に関する批評。 第11回 前回提出された小説を、全員で審査投票し、ミニ・コンクールを実施する。 第12回 愛読している作家に、ファンレターを書く。 第13回 短歌・俳句・現代詩を作る。 + 前回の提出物に関する批評。 第14回 前回提出された短歌・俳句・現代詩を、全員で審査投票し、ミニ・コンクールを実施する。 第15回 「文章を書くこと」というタイトルで文章を書く。全体の総括。 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
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授業時間外の学習 (予習・復習等)(1,000文字以内) /Preparation and review outside class(up to 1,000 letters) |
本をたくさん読むこと、文章をたくさん書くこと。それに尽きます。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) (1,000文字以内) /Evaluation and grading (up to 1,000 letters) |
上記のほかに、期末試験に替えるレポートを書いてもらいます。これは、400字で15枚程度。本格的な評論を要求します。パソコンではなく、手書きで原稿用紙に書いてもらいます。 出席回数や、毎回の提出物の内容、期末試験に替えるレポートの内容をもとに、総合的に評価します。 以下の2点が単位取得に必要です。 ・文章を書く姿勢や、他の学生の文章を批評する際に、真摯さと熱意があること。 ・最低3分の2以上、出席していること。 |
オフィスアワー: 授業相談(1,000文字以内) /Office hours(up to 1,000 letters) |
水曜日13:00-14:00のオフィスアワーには,原則として研究室にいます。 来室する場合,なるべくメールでアポイントをとるようにしてください(必要があればこの時間以外にも対応します)。 |
学生へのメッセージ(1,000文字以内) /Message for students(up to 1,000 letters) |
文章を書く力にある程度の自信があって、それをさらに高めたいと望んでいる学生の参加を希望します。文章道は、厳しいです。私自身、今でも編集者からボコボコに言われ、「ダメ出し」の連続です。何回も何回も書き直して、やっと活字化される文章ができあがります。皆さんは「文章のプロ」になるわけではありませんが、「文章道」に入門するためには、ある時には厳しい「指導」を受け入れ、書き直す素直さも必要です。そうすれば、読み手に理解してもらえる文章が、少しずつ書けるようになります。 |
その他 /Others |
やる気と、他人の意見に耳を傾ける謙虚さが、人間を成長させます。 |
キーワード /Keywords |
文章表現、日本語、書く力、読む力、書くことの自覚、書き手と読み手、手紙、エッセイ、小説、評論。 |