シラバス参照 |
講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
ドイツ倫理学 | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
German Ethics | ||
科目番号 /Code |
HSS515z | ||
開講年度 /Academic year |
2019年度 | 開講年次 /Year offered |
3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
前学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
総合文化科目 | ||
開講類・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
増山 浩人 | ||
居室 /Office |
東1-511 | ||
公開E-mail |
masuyama.h@bunka.uec.ac.jp | ||
授業関連Webページ /Course website |
なし | ||
更新日 /Last update |
2019/03/04 09:26:15 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標(2,000文字以内) /Themes and goals(up to 2,000 letters) |
ドイツには理性や義務を重視する倫理学の伝統がある。その代表格としては、義務に基づく行為こそが道徳的に正しい行為だと主張したカントの倫理学が挙げられる。フィヒテ、ヘーゲル、ヨナスといったその後のドイツの倫理学者もカントの倫理学と批判的に対決しながら、自らの理論を確立していった。本授業では、こうしたドイツ倫理学の古典的著作をセミナー形式で読み進めていく。最終的に、ドイツ倫理学の古典的著作の日本語訳を独力で読み、その内容について議論できる力を身につけることを目指す。 |
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前もって履修 しておくべき科目(1,000文字以内) /Prerequisites(up to 1,000 letters) |
なし |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目(1,000文字以内) /Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters) |
なし。ただし、「倫理学A」および「倫理学B」と本授業の内容には密接な関連がある。 |
教科書等(1,000文字以内) /Course textbooks and materials(up to 1,000 letters) |
教科書:I.カント『道徳形而上学の基礎づけ』、中山元(訳)、光文社古典新訳文庫、2012年。 http://www.kotensinyaku.jp/books/book153.html 授業は教科書に基づいて進めるので、教科書は必ず購入し、2回目以降の授業に参加する際には持参してください。『道徳形而上学の基礎づけ』の翻訳は他にもいくつかありますが、必ず上記の光文社版の訳を買ってください。その他の参考文献は授業中に適宜紹介します。 |
授業内容と その進め方(2,000文字以内) /Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters) |
(授業内容) 今年度はカントの『道徳形而上学の基礎づけ』(1785)をセミナー形式で輪読していきます。一般に、カントは義務に基づく行為こそが道徳的に正しい行為だとみなす義務論を展開した倫理学者だと言われています。しかし、そもそも彼はなぜそのような主張を行う必要があったのでしょうか。あるいは彼はどのように自説を正当化したのでしょうか。こうした点は高校倫理の教科書や倫理学の概説書には十分には書かれていません。 この授業ではカント自身の著作をゆっくり読み進めていくことで、カントが自説を展開するプロセスを丁寧に見ていきます。このことによって、「何が道徳的に正しいのか?」という倫理学の問題に対してカントが導き出した答えをいわばその証明手続きまで含めて理解することを目指します。具体的な授業の内容は以下の通りです。 第1回 イントロダクション:授業の目的と進め方の説明、第1回小論文 この回の授業では、授業の目的や進め方を説明します。さらに後半30分で「「人に迷惑をかけてはいけない」という考え方をどう思うか?」というテーマで小論文を書いてもらいます。この小論文を提出することが履修の条件になるので、第1回の授業には必ず出席してください。なお、受講希望者が25名を超えた場合は、この小論文に基づいて受講者制限を行います。どのような内容を書くかしっかり考えてきてください。 第2回~第14回 輪読:『道徳形而上学の基礎付け』を読む。 第15回 授業のまとめ (進め方) 1回につき教科書を10~30頁程度ずつ読み進めていきます。まず、毎回指名した受講者1~2人に教科書の内容をレジュメにまとめて5~10分程度で発表してもらいます。次に、受講者の発表に対して担当教員が簡単なフィードバックを行います。その上で、受講者の発表をたたき台にして教科書の内容について参加者全員で議論していきたいと思います。なお、受講者数によっては授業の進め方を変える可能性があります。 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
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授業時間外の学習 (予習・復習等)(1,000文字以内) /Preparation and review outside class(up to 1,000 letters) |
(予習) 発表当番の学生は、教科書の要約、疑問点、不明点をまとめたレジュメ(A4用紙1~2枚)を作成すること。当番にあたっていない学生にも意見や解釈を聞くので、参加者は必ず教科書を読んでおくこと。 (復習) 発表者のレジュメや授業でとったノートを見返しながら、授業で扱った教科書の箇所を読み直し、理解を深めること。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) (1,000文字以内) /Evaluation and grading (up to 1,000 letters) |
(評価方法) 出席点:授業中での発表・議論への貢献 70% 期末レポート(2000字程度) 30%:詳しいテーマと書き方は授業中に説明する。 (最低達成基準) a.最低でも15回のうち12回以上の授業に積極的に参加していること。 b.第1回小論文、期末レポートが受理されていること。 c.授業中に教科書の内容をまとめたレジュメ発表を1回行っていること。 |
オフィスアワー: 授業相談(1,000文字以内) /Office hours(up to 1,000 letters) |
水曜18:00-19:00。その他の時間に質問・相談がある場合はメールでアポイントメントを取ってください。 |
学生へのメッセージ(1,000文字以内) /Message for students(up to 1,000 letters) |
哲学・倫理学の古典を読むためには適切な訓練が必要です。カントの著作は難解なことで知られていますが、一緒に一歩ずつ進んでいきましょう。 |
その他 /Others |
セミナー形式の授業なので、受講希望者が25名を超えた場合は第1回小論文に基づいて受講者制限を行います。受講希望者は第1回の授業には必ず出席してください。2回目以降からの履修は認めません。 |
キーワード /Keywords |
ドイツ倫理学、カント倫理学、理性、義務、道徳、幸福 |