シラバス参照 |
講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
近代小説の人間学 | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
The Human Relations of Modern Novels | ||
科目番号 /Code |
HSS604z | ||
開講年度 /Academic year |
2019年度 | 開講年次 /Year offered |
3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
後学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
総合文化科目 | ||
開講類・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
島内 景二 | ||
居室 /Office |
東1-815(島内) | ||
公開E-mail |
shimauch@bunka.uec.ac.jp | ||
授業関連Webページ /Course website |
なし | ||
更新日 /Last update |
2019/07/01 18:51:43 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標(2,000文字以内) /Themes and goals(up to 2,000 letters) |
近代小説を読みながら、特に「人間関係」に注目して分析する。 人間の幸福は、人間関係の中にしかないし、またそこにこそ、人間の不幸も発生する。 わたしたちが「自分をめぐる現実」を一つの物語として把握するとき、近代小説が追求し続けてきた「人間」への関心は、大きなヒントになることだろう。 「考えながら読む姿勢」が獲得できたか、小説の世界を自分の現実に引きつけて咀嚼できる想像力が涵養できたか。それが、この講義の最終目標である。 |
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前もって履修 しておくべき科目(1,000文字以内) /Prerequisites(up to 1,000 letters) |
特に、なし。 ただし、履修希望者が多い場合には、文学Aと文学Bの履修済み学生を優先する。 |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目(1,000文字以内) /Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters) |
特に、なし。 ただし、文学Aと文学Bを履修しておけば、より深く学べるだろう。 |
教科書等(1,000文字以内) /Course textbooks and materials(up to 1,000 letters) |
教科書は、使わない。毎時間、プリントを配布する。 |
授業内容と その進め方(2,000文字以内) /Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters) |
全員で小説を音読する講義と、決められた発表者が20~30分の口頭発表を行う講義とを、交互に行う。 取り上げる作品は、履修者の希望をなるべく汲み上げたい。例年、6~8の短編を読んでいる。今年度の予定は次の通りだが、取り上げる作品は履修者の希望と読解力によっては、講読する作品を変更することがある。 1回目 ガイダンスーー小説を人間関係に注目して読むことの意味 2回目 伊集院静の短編を全員で音読する 3回目 上記作品についての学生の口頭発表(パワーポイントが望ましいが、レジュメを用いての発表でも良い)と、それに基づいての意見交換 4回目 森絵都の短編を全員で音読する 5回目 上記作品についての学生の口頭発表と、それに基づいての意見交換 6回目 熊谷達也の短編を全員で音読する 7回目 上記作品についての学生の口頭発表と、それに基づいての意見交換 8回目 学生による、これまで読んだ3作品についての総合的な口頭発表と、それに基づく討議 9回目 角田光代の短編を全員で音読する 10回目 上記作品についての学生の口頭発表と、それに基づいての意見交換 11回目 乙川優三郎の短編を全員で音読する 12回目 上記作品についての学生の口頭発表と、それに基づいての意見交換 13回目 芥川龍之介の短編を全員で音読する 14回目 上記作品についての学生の口頭発表と、それに基づいての意見交換 15回目 学生による、9回目から14回目までを踏まえた総合的な口頭発表と、それに基づく討議 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
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授業時間外の学習 (予習・復習等)(1,000文字以内) /Preparation and review outside class(up to 1,000 letters) |
とにかく小説を読むこと。読んで楽しい本。読むのは苦しいけれども、必ず役に立つ本。本には、いろいろある。「本さまざま」である。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) (1,000文字以内) /Evaluation and grading (up to 1,000 letters) |
出席重視。また、一人必ず一回は担当する発表内容も、大切である。 学期末には、長めのレポートを書いてもらう。 レポートにおいては、人間関係に注目して小説を読む意義が理解できているかどうかを判定する。 この三つを総合的に勘案して、最終成績を出す。 |
オフィスアワー: 授業相談(1,000文字以内) /Office hours(up to 1,000 letters) |
特に設けない。質問等は電子メ-ルで受け付ける。 |
学生へのメッセージ(1,000文字以内) /Message for students(up to 1,000 letters) |
大学に入ってから、あまり小説を読んだことのない学生も、ここで大いに(あるいは初めて)小説を本気で分析的に読んでみませんか。きっと、何か身近に考えられるテーマがみつかりますよ。 大学の「自分探し」の総決算として、このセミナーに参加して、レポートを書くことを勧めます。 |
その他 /Others |
ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」のように、本の側から読者に「読んで欲しい」と呼びかけることがある。そういう運命の出会いを、してみようではないか。 |
キーワード /Keywords |
近代小説・人間関係・幸福・不幸 |