シラバス参照 |
講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
認識の諸相 | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Various Views of Recognition | ||
科目番号 /Code |
HSS611z | ||
開講年度 /Academic year |
2019年度 | 開講年次 /Year offered |
3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
後学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
総合文化科目 | ||
開講類・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
島内 景二 | ||
居室 /Office |
東1-815(島内) | ||
公開E-mail |
shimauch@bunka.uec.ac.jp | ||
授業関連Webページ /Course website |
なし | ||
更新日 /Last update |
2019/07/01 18:52:12 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標(2,000文字以内) /Themes and goals(up to 2,000 letters) |
わたしたちが生きている世界は、複雑きわまりない。いわば、多面的な構造をしている。どうすれば、世界の全体像がより深く認識できるだろうか。この科目では、さまざまな学問分野の最先端の研究者が、自分の最も得意とする分野での「認識」について語る。 諸君は、世の中には「さまざまな認識」の仕方があることを知るだけでなく、それをどう総合すればよいのか、自分はどの認識の仕方を最終的に良しとするか、批判的に考えながら聴講してほしい。 講義者の講義と、履修者の思索が一つに合わさったときに、諸君にとっての真実の「認識」が発生することだろう。 |
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前もって履修 しておくべき科目(1,000文字以内) /Prerequisites(up to 1,000 letters) |
特に、なし。 |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目(1,000文字以内) /Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters) |
特に、なし。 |
教科書等(1,000文字以内) /Course textbooks and materials(up to 1,000 letters) |
教科書は、使用しない。毎回、プリントを配布するか、口頭で講義する。 |
授業内容と その進め方(2,000文字以内) /Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters) |
学期はじめの講義の三回目までに、必ず一度は出席してガイダンスを受けること。そうでない学生の履修は、基本的に認めない。 ついで、以下の諸先生から、それぞれの専門分野から見た「認識」の話が多種多様に展開される。6人の教員が代わる代わる担当するオムニバス講義である。 担当者全員の氏名と、専門分野は、以下の通りである。 島内景二(文学)・阪口豊(脳科学)・須藤孝也(宗教学)・佐々木啓子(教育学)・執行一利(文化人類学)・飯島和樹(認知神経科学/科学史) 講義の順番と具体的な内容は下記の予定である。講義内容は変わらないが、講師の登場する順番は、講師の緊急な都合によって変更される場合がありうる。 1回目(10月2日) 担当者・島内景二。全体のガイダンスと、成績評価方法の詳述。文学や昔話を通しての「世界認識」のさまざま 2回目(10月9日) 担当者・島内景二。昔話『桃太郎』を通しての基本型とパロディの違い 3回目(10月23日) 担当者・島内景二。これまでの講義の際の出席カードを基にした討議と、学期末レポートの書き方の説明。 4回目(10月30日) 担当者・阪口豊。人間の脳の働きを通しての認識論 5回目(11月6日) 担当者・阪口豊。錯覚・錯視を手がかりとしての認識論。 6回目(11月13日) 担当者・飯島和樹。他者の心の科学と認識 7回目(11月20日) 担当者・飯島和樹。道徳の科学と認識 8回目(11月27日) 担当者・飯島和樹。言語の科学と認識 9回目(12月4日) 担当者・須藤孝也。「宗教と科学」を通して 10回目(12月11日) 担当者・須藤孝也。「宗教と社会」を通して 11回目(12月18日) 担当者・須藤孝也。「世俗化論と宗教概念論」を通して 12回目(1月8日) 担当者・佐々木啓子。ジェンダーを通して考える「男と女」の認識 13回目(1月15日) 担当者・島内景二。文学における認識と、レポート提出の最終確認 14回目(1月22日) 担当者・執行一利。犬と人間の関わりを通して、日本とヨーロッパの文化摩擦を考える 15回目(1月29日) 担当者・執行一利。アフリカのブッシュマンの人びとの生活を通して、文明と未開の違いを考える |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
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授業時間外の学習 (予習・復習等)(1,000文字以内) /Preparation and review outside class(up to 1,000 letters) |
自分の頭で考える訓練をしよう。自分の考えは、他人の意見を正確に知り、それに対する自分の立場(賛成か反対か、部分賛成か部分反対か)を明らかにすることから始まる。世界は広い。認識もまた、無限である。その中から、「自分の世界認識」を見つけよう。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) (1,000文字以内) /Evaluation and grading (up to 1,000 letters) |
毎回、出席カードに授業の感想を書いてもらう。その出席点を重視する。10回未満の出席では、単位は「不可」となる。 学期末には、レポートを書いてもらう。このレポートの詳細については、必ず最初の二回目までの「ガイダンス」に出席して、よく理解しておくこと。その内容は、講義担当教員が講義の際に提示した参考文献の中から一冊以上を読んで、「自分の得た新たな認識」について述べることである。 講義を聴いて、自分の人生についてどのような問題意識を発見したか、どこまで自発的に読書し思索して、その問題意識に対する解答を見つけようと努力したか。それが、レポートの成績を大きく左右する。 レポートの提出期限や提出場所については、学期末が近づいた時点で、教室で指示する。 |
オフィスアワー: 授業相談(1,000文字以内) /Office hours(up to 1,000 letters) |
特に設けない。質問等は電子メ-ルで受け付ける。 レポートの課題、レポートの提出期限など、学期中に教室で何度も繰り返し指示するので、よく聞いておいてほしい。 |
学生へのメッセージ(1,000文字以内) /Message for students(up to 1,000 letters) |
講義中のおしゃべりは、厳禁。 また、単に出席カードを書くためだけの目的で、椅子にすわって眠っている学生も、意識を変えてほしい。この講義は、確実に諸君のためになります。 自分がこれまでは自分以外の人たちに操られて「ただ単に操り人形のように受動的に生かされていただけだった」と不満に思っていた諸君は、この講義に参加することで、「自分が責任を持ってこの世界を主体的に生きねばならない」という自覚が、湧いて来ることでしょう。 そういう受動性から能動性への意識改革ができれば、この「認識の諸相」という講義の目標は達成されます。人生は、一度しかありません。ただし、自分と世界に対する認識を変えることで、何回でも生き直すことが可能です。 |
その他 /Others |
講義は、最初の数分間が大切である。その日の講義のテーマが、ここで話される。だから、遅刻したら駄目。出席カードに名前は書けても、その日の講義内容がまつたく頭に残らないのでは、まことに残念。遅刻なし、でゆこう。 |
キーワード /Keywords |
さまざまな認識・文学・視覚・科学・社会・宗教・文化人類学・情報・教育 |