シラバス参照

講義概要/Course Information
2024/04/27 現在

科目基礎情報/General Information
授業科目名
/Course title (Japanese)
社会情報論
英文授業科目名
/Course title (English)
Socio-Information
科目番号
/Code
MSS402a MSS402b
開講年度
/Academic year
2019年度 開講年次
/Year offered
2
開講学期
/Semester(s) offered
後学期 開講コース・課程
/Faculty offering the course
情報理工学域
授業の方法
/Teaching method
講義 単位数
/Credits
2
科目区分
/Category
専門科目
開講類・専攻
/Cluster/Department
Ⅰ類
担当教員名
/Lecturer(s)
山本 佳世子
居室
/Office
東2号館415室
公開E-mail
/e-mail
k-yamamoto@is.uec.ac.jp
授業関連Webページ
/Course website
http://www.is.uec.ac.jp/staff/list/ss/yamamoto-kayoko.html
更新日
/Last update
2019/02/27 12:17:51 更新状況
/Update status
公開中
/now open to public
講義情報/Course Description
主題および
達成目標(2,000文字以内)
/Themes and goals(up to 2,000 letters)
近年,高度情報ネットワーク化が急速に進行しているわが国において,ICT(Information and Communication Technology)の発展は目覚ましく,私たちの情報環境は日々大きく変化しつつある.このような社会では多種多様な情報がインターネットにより双方向に送受信され,インターネットが情報を検索したりするための主要な情報源になっている.しかし情報量の多さや種類の多様さなどにより,必要な情報を適切に選択し,取得することが難しくなっている.
一方,現在では「いつでも」「どこでも」「だれでも」情報システムを利用して手軽に情報の送受信や共有ができるようになっており,情報システムの効果的な利用によって一般の人々が所持する情報の収集・蓄積が可能になっている.そのため人々が所持している情報のうち,他者に対して伝えられぬままで可視化されていない「暗黙知」として存在する「経験知」を,情報システムを利用して蓄積・整理・活用・公開できる「形式知」に変えて収集して利用者間で共有することにより,必要な情報を効率的に取得し,充実した日常生活を送ることが可能になる.しかし一方では,様々な要因により,情報弱者と呼ばれる人々もおり,地域間,社会階層間,国家間などでの情報格差も生じ,高度情報ネットワーク化に伴ってこの格差が拡大しつつある.
本講義では以上のような社会的,学術的背景を踏まえ,近年の高度情報ネットワーク化社会の諸現象を読み解くための必要な知識を取得し,日常生活の中で情報を効果的に利活用するための能力(情報リテラシー)を獲得することを目指す.また本講義では,国内外における社会情報論に関する具体的な事例をできるだけ多く取り上げ,受講者にも考えてもらう機会を設ける.
前もって履修
しておくべき科目(1,000文字以内)
/Prerequisites(up to 1,000 letters)
なし
前もって履修しておくこ
とが望ましい科目(1,000文字以内)
/Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters)
なし
教科書等(1,000文字以内)
/Course textbooks and materials(up to 1,000 letters)
事前に指定しないが,履修者に一読して欲しい書籍および学術論文は毎回の講義で紹介するため,各自で熟読して欲しい.
授業内容と
その進め方(2,000文字以内)
/Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters)
第1回 ガイダンス

Ⅰ.本講義の基礎知識
第2回 情報環境とメディアの変化・多様化
第3回 高度情報ネットワーク化とデータ
第4回 高度情報ネットワーク化社会における時空間情報の利活用

Ⅱ.高度情報ネットワーク化の社会事象への影響
第5回 情報格差と情報セキュリティ
第6回 東日本大震災の復旧・復興
第7回 リスクコミュニケーション
第8回 中東・北アフリカ地域の民主化運動(アラブの春)
第9回 電子民主主義(E-Democracy)と選挙活動

Ⅲ.ICTの利活用の事例
第10回 ソーシャルメディアGISによる地域活動支援
第11回 ソーシャルメディアGISによる防災・減災対策
第12回 時空間情報システムによる地理・歴史学習支援
第13回 GISを用いた施設配置評価
第14回 GISを用いた環境情報解析

第15回 定期試験・試験の解説
実務経験を活かした
授業内容
(実務経験内容も含む)
/Course content utilizing practical experience
授業時間外の学習
(予習・復習等)(1,000文字以内)
/Preparation and review outside class(up to 1,000 letters)
新聞やテレビ等の報道記事などについては,講義で取り上げることもあるため,日常生活において普段からよく注意して欲しい.
成績評価方法
および評価基準
(最低達成基準を含む)
(1,000文字以内)
/Evaluation and grading
(up to 1,000 letters)
学期末試験と出席状況による.講義の目標を60%達成している場合に合格とする.
オフィスアワー:
授業相談(1,000文字以内)
/Office hours(up to 1,000 letters)
適宜相談に応じる.
学生へのメッセージ(1,000文字以内)
/Message for students(up to 1,000 letters)
情報ないし情報化という概念は,現代社会の複雑かつ有機的な関連性を,これまでにない視覚から明らかにできる新しい切り口を提供してくれると同時に,新しい社会的コンテクストを形成するための道を指示してくれる.予備知識はとくに求めないが,新聞やテレビ等の報道記事などによく目を通し,社会と情報の関連性についての現実的な感覚を常に磨いていて欲しい.
その他
/Others
なし
キーワード
/Keywords
高度情報ネットワーク化,ICT,情報環境,意思決定,公共選択,情報リテラシー