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講義概要/Course Information
2024/12/27 現在

科目基礎情報/General Information
授業科目名
/Course title (Japanese)
暗号理論
英文授業科目名
/Course title (English)
Cryptography
科目番号
/Code
COM603e
開講年度
/Academic year
2019年度 開講年次
/Year offered
3
開講学期
/Semester(s) offered
後学期 開講コース・課程
/Faculty offering the course
情報理工学域
授業の方法
/Teaching method
講義 単位数
/Credits
2
科目区分
/Category
専門科目
開講類・専攻
/Cluster/Department
Ⅱ類
担当教員名
/Lecturer(s)
岩本・太田(和)
居室
/Office
東3号館 924(岩本), 928(太田)
公開E-mail
/e-mail
mitsugu [at] uec.ac.jp,kazuo.ohta [at] uec.ac.jp
授業関連Webページ
/Course website
http://ohta-lab.jp/class/cryptography/19/
更新日
/Last update
2019/10/03 10:30:26 更新状況
/Update status
公開中
/now open to public
講義情報/Course Description
主題および
達成目標(2,000文字以内)
/Themes and goals(up to 2,000 letters)
情報セキュリティ技術を,次のような観点から概説する.

(1) 暗号技術:
 暗号,認証などの暗号技術の基礎
(2) 設定とモデル:
 暗号技術はどのような設定(シナリオ)を想定し,攻撃者のどのような攻撃(ゴール)の下で安全か
(3) 安全性証明:
 安全性の数学的な根拠はどこにあるか

(1)については,主に秘密鍵暗号とメッセージ認証符号(MAC),および,公開鍵暗号と電子署名をあつかう.

(2), (3)は講義全体にわたって説明するが,(2)については電子署名で,(3)については秘密鍵暗号の項目で特に注意して解説する.
前もって履修
しておくべき科目(1,000文字以内)
/Prerequisites(up to 1,000 letters)
離散数学
前もって履修しておくこ
とが望ましい科目(1,000文字以内)
/Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters)
アルゴリズム論,数論アルゴリズム

教科書等(1,000文字以内)
/Course textbooks and materials(up to 1,000 letters)
必要な情報を授業中に配布予定

参考書
「現代暗号」  岡本,山本, 産業図書,ISBN4-7828-5353-X

「情報理論ー基礎と広がりー」 山本,古賀,有村,岩本 訳
    共立出版 ISBN-10: 432012300X, ISBN-13: 978-4320123007
授業内容と
その進め方(2,000文字以内)
/Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters)
第1回 10/3 オリエンテーション,情報セキュリティ技術の概説 岩本
第2回 10/10 確率論の復習 (1) 岩本
第3回 10/17 確率論の復習 (2),使い捨て暗号の情報理論的安全性 岩本      
第4回 10/24 使い捨て暗号・鍵サイズの下界  岩本
第5回 10/31 マルチパーティ計算の例:カードベース暗号 岩本
第6回 11/7 秘密分散法とマルチパーティ計算 岩本
第7回 11/14 ハッシュ関数(1) 太田
11/21 休講 調布祭にて研究室公開・説明会
11/28 休講
第8回 12/5 ハッシュ関数(2) 太田  
第9回 12/12 秘密分散法の構成法と安全性証明(1) 岩本  
第10回 12/14(補講日) 演習問題の解説 岩本
第11回 12/19 秘密分散法の構成法と安全性証明(2) 岩本
第12回 1/9 RSA暗号の基礎 太田
第13回 1/16 RSA暗号の構成 太田   
第14回 1/23 RSA暗号の持つ性質,安全性証明の概要 太田  
1/30 休講
第15回 2/6 RSA暗号の安全性証明 太田
実務経験を活かした
授業内容
(実務経験内容も含む)
/Course content utilizing practical experience
総務省、経済産業省の暗号技術検討委員会に参画した経験を基に、暗号技術の安全性評価をおこなうときに必須となる「証明の誤りを検出する技術」の重要性について言及する。具体的には、論理的な誤りが暗号技術の欠陥と表裏一体となっていることを指摘して、論理の重要性について指導する。
授業時間外の学習
(予習・復習等)(1,000文字以内)
/Preparation and review outside class(up to 1,000 letters)
復習をしっかりと行ってください.
成績評価方法
および評価基準
(最低達成基準を含む)
(1,000文字以内)
/Evaluation and grading
(up to 1,000 letters)
(a) 評価方法:
原則として期末試験の成績に基づいて評価を行う.
レポートなどの評点を成績評価の付加的な判断材料とすることもある.
(b) 評価基準:
 基本的な暗号方式の概念を理解して,簡単な計算ができること,および安全性証明の論理(帰着技法など)を理解していることをもって合格基準とする. 
オフィスアワー:
授業相談(1,000文字以内)
/Office hours(up to 1,000 letters)
金曜日3限.質問等があるときは事前にメールでアポイントメントを取ってから
研究室を訪問すること.
学生へのメッセージ(1,000文字以内)
/Message for students(up to 1,000 letters)
この講義を100%理解できれば,論文を読めることを目標にして,講義を構成しています.
その他
/Others
レポートを出さない,もしくは遅れて出した学生には,試験を受ける資格はありませんので,注意してください.
キーワード
/Keywords
情報セキュリティ,情報理論的安全性,計算理論的安全性,公開鍵暗号,秘密鍵暗号,本人確認,デジタル署名,秘密分散,視覚復号型秘密分散法,証明可能安全性.