シラバス参照

講義概要/Course Information
2020/04/28 現在

科目基礎情報/General Information
授業科目名
/Course title (Japanese)
情報通信システム
英文授業科目名
/Course title (English)
Information and Communication System
科目番号
/Code
ELE501a ELE501b
開講年度
/Academic year
2020年度 開講年次
/Year offered
3
開講学期
/Semester(s) offered
前学期 開講コース・課程
/Faculty offering the course
情報理工学域
授業の方法
/Teaching method
講義 単位数
/Credits
2
科目区分
/Category
専門科目
開講学科・専攻
/Cluster/Department
Ⅰ類
担当教員名
/Lecturer(s)
内海 彰
居室
/Office
西5-703
公開E-Mail
/e-mail
utsumi@uec.ac.jp
授業関連Webページ
/Course website
http://www.utm.inf.uec.ac.jp/~utsumi/lecture/infocomm/
更新日
/Last updated
2020/03/11 13:00:04 更新状況
/Update status
公開中
/now open to public
講義情報/Course Description
主題および
達成目標
/Topic and goals
情報通信システム・ネットワークの基礎となる情報に関する理論(情報理論,符号理論,暗号)について講義・演習を行う.これらの理論は美しい理論体系を持っており,情報通信を扱うさまざまな分野に応用されている.
前もって履修
しておくべき科目
/Prerequisites
特になし.
前もって履修しておくこ
とが望ましい科目
/Recommended prerequisites and preparation
離散数学,確率論
教科書等
/Course textbooks and materials
教科書は指定しない.適宜,プリントを配布する.

参考書として以下を挙げておく.

今井 秀樹:『情報・符号・暗号の理論』,コロナ社 (2004).
平澤 茂一:『情報理論入門』,培風館 (2000).
授業内容と
その進め方
/Course outline and weekly schedule
(a) 授業内容

第1回 序論:情報通信システムのモデル,情報理論や符号理論の基本的な考え方
第2回 情報源符号化とその限界(1):情報源のモデル,符号の種類,クラフトの不等式
第3回 情報源符号化とその限界(2):ハフマン符号化法,ブロック符号化法
第4回 情報源符号化とその限界(3):非等長系列の符号化,情報源符号化定理
第5回 情報源符号化とその限界(4):マルコフ情報源の符号化,ユニバーサル符号化
第6回 小テスト,情報量とエントロピー(1):自己情報量と平均情報量,エントロピー
第7回 情報量とエントロピー(2):各種エントロピー,相互情報量,Kullback-Leibler情報量
第8回 通信路符号化の限界(1):通信路のモデル,通信路容量
第9回 通信路符号化の限界(2):通信路容量,通信路符号化の考え方
第10回 通信路符号化の限界(3):復号誤り確率,通信路符号化定理
第11回 小テスト,通信路符号化法(1):誤り検出符号と誤り訂正符号
第12回 通信路符号化法(2):ハミング符号,生成行列と検査行列
第13回 通信路符号化法(3):さまざまな線形符号,巡回符号の考え方
第14回 通信路符号化法(2):多項式表現による巡回符号の扱い
第15回 暗号と情報セキュリティ:暗号の安全性,秘密鍵暗号,公開鍵暗号

(b) 授業の進め方:

基本的にOHPやプリントを用いて講義を行うが,授業時間中に適宜,簡単な演習を課す. 
実務経験を活かした
授業内容
(実務経験内容も含む)
/Course content utilizing practical experience
授業時間外の学習
(予習・復習等)
/Preparation and review outside class
授業中に説明した箇所の問題(配布するプリントに掲載されている)を自分で解いてみるとともに,Web上で公開している次週以降の資料を読み,わからないところを確認しておく.
成績評価方法
および評価基準
(最低達成基準を含む)
/Evaluation and grading
(a) 評価方法:

2回の中間試験および学期末試験の結果から,以下のように総合評価する.

成績評価=(中間試験の評価点×25%)×2回+(学期末試験の評価点×50%)


(b) 評価基準:
以下の到達レベルをもって合格の最低基準とする.
(1)ハフマン符号による情報源符号化を理解し,平均符号長を計算できること.
(2)情報源符号化定理と通信路符号化定理の内容を正しく理解すること.
(3)通信路容量を計算できること.
(4)ハミング符号や巡回符号による通信路符号化やその復号が計算できること. 
オフィスアワー:
授業相談
/Office hours
適宜相談に応じるが,できる限り電子メールで事前に連絡すること. 
学生へのメッセージ
/Message for students
本授業で扱う内容は,現在の情報通信技術を支える重要な基礎理論の一つである.ぜひ受講してその内容を知ってもらいたい. 
その他
/Others
特になし.
キーワード
/Keyword(s)
情報理論,符号理論,情報源符号化,通信路符号化,情報量,エントロピー