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講義概要/Course Information
2020/04/28 現在

科目基礎情報/General Information
授業科目名
/Course title (Japanese)
機器分析学
英文授業科目名
/Course title (English)
Instrumental Analysis
科目番号
/Code
CHM503p
開講年度
/Academic year
2020年度 開講年次
/Year offered
3
開講学期
/Semester(s) offered
前学期 開講コース・課程
/Faculty offering the course
情報理工学域
授業の方法
/Teaching method
講義 単位数
/Credits
2
科目区分
/Category
専門科目
開講学科・専攻
/Cluster/Department
Ⅲ類
担当教員名
/Lecturer(s)
平野(誉)・安井・三瓶
居室
/Office
平野:東6-828,安井:東6-936,三瓶:東6-708
公開E-Mail
/e-mail
平野 <thiarno@uec.ac.jp>,安井 <myasui@uec.ac.jp>,三瓶 <gsampei@uec.ac.jp>
授業関連Webページ
/Course website
特になし
更新日
/Last updated
2020/03/02 11:32:52 更新状況
/Update status
公開中
/now open to public
講義情報/Course Description
主題および
達成目標
/Topic and goals
【主題】化学や生命科学の分野では、化学薬品からDNA、タンパク質まで様々な物質が扱われる。その研究・実験現場では、物質の定量や成分分析、構造解析などが分析機器を使って日常的に行われる。このような機器分析の多くは物理化学の理論に基づいた分析化学手法であり、その仕組みを理解することで分析機器がより有効に活用でき、場合によっては新たな方法論の開発や機器の発明にもつながり、科学と工学のブレイクスルーをもたらす可能性がある。以上を踏まえ、本講義では機器分析に関わる分析化学手法の基礎を学習する。
【達成目標】本講義では、機器分析に関わる物理化学の基礎理論を理解し、実践的な分析応用の利用例を学び、研究室で使える基礎学力を身に付ける。
前もって履修
しておくべき科目
/Prerequisites
基礎物理化学、分子生物学
前もって履修しておくこ
とが望ましい科目
/Recommended prerequisites and preparation
化学概論第一、熱力学
教科書等
/Course textbooks and materials
教科書は特に指定しない。資料は授業ごとに配布して用いる。
なお、構造決定関係では、「有機化学」の講義の教科書が参考になる(「マクマリー 有機化学 生体反応へのアプローチ」,柴崎正勝ほか監訳(東京化学同人))。

参考書:
・分析化学の基礎については、クリスチャン他原著,今任ら訳「クリスチャン分析化学 原書7版 I.基礎編」および「クリスチャン分析化学 原書7版 II.機器分析編」(丸善)
・機器分析一般については、田中、飯田著「機器分析(三訂版)」(裳華房)
・有機化合物の構造決定では、(1) Manfred Hesse ら著, 野村ら訳 「有機化学のためのスペクトル解析法-UV、IR、NMR、MSの解説と演習」第二版(化学同人)、(2) シルバーシュタインら著, 岩澤ら訳 「有機化合物のスペクトルによる同定法―MS,IR,NMRの併用」第8版(東京化学同人)が良い教科書である。
・X線回折,旋光分散,円偏光二色性については、「新実験化学講座13 有機構造(II)」(丸善)
・次世代シーケンシング技術については、アルバート他原著「Essential 細胞生物学,原書第4版」,中村桂子・松原謙一監訳(南江堂)
授業内容と
その進め方
/Course outline and weekly schedule
【授業内容】
第1回:分析化学の基礎(分析法、確度など)
第2回:二層分配の基礎(溶媒抽出)
第3回:クロマトグラフィーの基礎
第4回:様々なクロマトグラフィー
第5回:分光分析:UV-vis吸収と蛍光による定量分析
第6回:質量分析法
第7回:赤外吸収(IR)スペクトル解析による官能基の確認
第8回:核磁気共鳴法(NMR)の基礎
第9回:1H-NMRスペクトルの解析
第10回:13H-NMRスペクトルの解析と総合的な分子構造決定
第11回:X線分析1 X線の性質、吸収分析、蛍光X線分析
第12回:X線分析2 X線の散乱と回折、X線回折分析
第13回:旋光分散・円偏光二色性 偏光と旋光性、円偏光二色性
第14回:次世代シーケンシング技術1
第15回:次世代シーケンシング技術2

【授業の進め方】機器分析に関わる内容を項目ごとに講義する。第1~10回は平野、第11~13回は安井、第14,15回は三瓶が担当する。内容を身につけるため、授業内で演習問題を解く。
実務経験を活かした
授業内容
(実務経験内容も含む)
/Course content utilizing practical experience
講師は有機化学(平野)、結晶化学(安井)、分子生物学(三瓶)の専門家である。それぞれの最先端研究を進めるために、化合物の精製、定量分析、分子構造決定、物性評価、結晶構造解析、シーケンシング法を日常的に利用しており、これらの実務経験を活かして、学習の重要ポイント、真に役立つ考え方を初学者の視点に立ってわかりやすく説明する。
授業時間外の学習
(予習・復習等)
/Preparation and review outside class
(予習)授業内容の項目を見て、関連事項をすでに履修した講義を参考に興味のある事項を調査して予習する。
(復習)講義ノートを見返して内容を理解する。関連する参考書で復習することを薦める。
成績評価方法
および評価基準
(最低達成基準を含む)
/Evaluation and grading
【評価方法】期末試験と授業中の演習・小テストで総合的に評価する。
成績評価(100点)=[演習・小テスト30点+期末試験 70点]

【評価基準】最低達成基準として「機器分析の基礎理論と実践的な分析応用の利用例」について70%以上理解し、説明できること。
オフィスアワー:
授業相談
/Office hours
質問等には適宜相談に応じますので、気軽に居室を訪ねて相談してください。
学生へのメッセージ
/Message for students
研究の現場で役立つ機器分析の基礎と応用をしっかり身に付けて欲しい。機器分析の基礎は物理化学ですが、実際に使える分析化学手法の具体例や応用を通して基礎理論の理解を深め、しっかりとした基礎学力を身に付けよう。
その他
/Others
特になし
キーワード
/Keyword(s)
分析化学、二層分配、溶媒抽出、クロマトグラフィー、分光分析、UV-vis吸収、蛍光、質量分析法、赤外吸収(IR)スペクトル、核磁気共鳴法(NMR)、蛍光X線分析、X線回折分析、旋光分散、円偏光二色性、次世代シーケンシング技術