シラバス参照

講義概要/Course Information
2020/04/28 現在

科目基礎情報/General Information
授業科目名
/Course title (Japanese)
環境工学
英文授業科目名
/Course title (English)
Environmental Engineering
科目番号
/Code
CHM701k CHM701p
開講年度
/Academic year
2020年度 開講年次
/Year offered
4
開講学期
/Semester(s) offered
前学期 開講コース・課程
/Faculty offering the course
情報理工学域
授業の方法
/Teaching method
講義 単位数
/Credits
2
科目区分
/Category
専門科目
開講学科・専攻
/Cluster/Department
Ⅲ類
担当教員名
/Lecturer(s)
Choo・Vhora
居室
/Office
Choo:東2-305、Vohra:西9-509
公開E-Mail
/e-mail
kankyo@tanaka.ee.uec.ac.jp
授業関連Webページ
/Course website
https://buzzard.fedu.uec.ac.jp/cipe/course/view.php?id=12
更新日
/Last updated
2020/03/13 21:09:17 更新状況
/Update status
公開中
/now open to public
講義情報/Course Description
主題および
達成目標
/Topic and goals
東北地方での津波と原発事故により「環境」と「エネルギー」「科学技術」に対する国民意識は劇的に変わった。それまでは、基本7公害の脱却から始まった国内法規の整備、国際条約締結といった社会生活からの側面と、環境に対する科学技術への期待と根本的な意識改革の面からの環境が大半であった。しかし現在,科学技術自体に向けられる懐疑の目を意識せざるを得ない。この講義では、身の回りの「環境」に対する法規、ISO14001規格をはじめとして、エネルギー消費社会に対する科学的な解析、資源、エネルギーに立脚した各種技術の学習とそれらの総合的な理解を主題とする。熱力学の内容も(再)学習する。環境を、例えば太陽エネルギーで水からの水素へとエネルギー変換するクリーンエネルギーサイクルを考えるように、環境改善に結びつく科学技術を資源とエネルギー両面から考察し、実際に社会生活にあてはめて考えていくことできるようになるのが達成目標である。
前もって履修
しておくべき科目
/Prerequisites
「化学熱力学」:物質の性質、変化を例えばスペクトルのようにエネルギー変化で考えることが必要。
前もって履修しておくこ
とが望ましい科目
/Recommended prerequisites and preparation
事前知識を必要としないが、できれば、固体物理学、半導体工学と化学熱力学に興味と関心を抱いていること。
教科書等
/Course textbooks and materials
環境の課題をレポートとして提出してもらい、内容に関しての討論を行う。
授業の進め方は、原則として毎回PPTを用いて講義し、必要に応じプリントを配布する。
授業内容と
その進め方
/Course outline and weekly schedule
講義予定は以下の通り。

第1回: 講義概要説明(Choo)
第2回: 環境関連法規(Choo)
第3回: 社会経済と環境(Choo)
第4回: 地球環境における科学と汚染(Choo)
第5回: 二酸化炭素CO2と環境I(Choo)
第6回: 二酸化炭素CO2と環境II(Choo)
第7回: 二酸化炭素の回収と貯蔵技術(Vohra)
第8回: エネルギーと環境(Choo)
第9回: エネルギーの節約、変換と計算(Vohra)
第10回: 原子力発電と放射線(Choo)
第11回: 再生可能エネルギーについて(Vohra)
第12回: 最先端太陽電池技術(Vohra)
第13回: 水資源と汚水処理技術(Vohra)
第14回: センサー技術と環境計測(Vohra)
第15回: 文献発表・ディスカッション

※授業の進行によって変更することもあります。
実務経験を活かした
授業内容
(実務経験内容も含む)
/Course content utilizing practical experience
授業時間外の学習
(予習・復習等)
/Preparation and review outside class
*講義時間以外の学習としては、PPTを公開するので復習に活用すること。
*大学の内外、自分の住んでいる町、社会、など日夜生活を送っている中で、「環境」という言葉が対象となる事象は、身の回りに様々存在するはずです。きっかけを大事にして「科学技術」「工学」を「環境」の切り口で考えてみてください。興味を持って自ら調べていくうちに「学習」ができているはずです。安易にインターネットで検索する場合は、「本物」のサイトを見極めるように努力してください。間違った知識が氾濫する中で、更に偽者を増幅することのないように。
成績評価方法
および評価基準
(最低達成基準を含む)
/Evaluation and grading
試験の結果とレポートで成績を評価します。
毎回の授業のクイズ・課題を課します。
講義後に行う発表かレポート評価の合計で試験成績とします。
*必要に応じて試験を行う。

以下の理解を持って合格の最低基準とします。
(1) 環境が資源、特にエネルギーと密接に関連すること。
(2) 環境保全最優先の理念に基づく考え方で技術と環境の考察ができること
(3) 環境技術の幾つかを説明できること
(4) クリーンなエネルギーなどと水の重要性が理解できること。
オフィスアワー:
授業相談
/Office hours
相談のある場合は、電子メ-ルなどで事前にアポイントを取ってください。
学生へのメッセージ
/Message for students
 環境に対する考え方をテーマにしたい。科学的、技術的な側面を中心にして、社会的な側面によりシフトした考え方を重視した、下手をすると、技術的、エネルギー的には後向きと取られる配慮をすべき時代になっていると思います。本当に価値ある高価格の代物が「環境」には必要なのです。価値の低いものを高価格で騒ぎ立てていたバブルのつけをどうやってはねのけるか。科学技術でどこまでカバーできるか。これが21世紀の重要なテーマの1つです。

 安きに走るとツケが回って来て、高い買い物になることが良くわかります。自分勝手な生活が自分のみならず、他人、社会、地球にツケをまわすことになり、必ず代償を求められることになるのです。「他人」の自分勝手の代償を払わされる時代に入っています。身の回りの身近な環境改善技術について考える機会に是非なって欲しいと希望します。
その他
/Others
 理系内容を中心とし、環境法規、ISOなど文系にも通用する内容を扱います。理系内容は、情報理工学域で必須の概念である物理学、半導体工学や熱力学の知識を使って環境問題を考えていきます。その際に実際にエントロピー、エンタルピーの意味が理解できるはずです。
キーワード
/Keyword(s)
環境法規とその背景、ISO、エネルギー、熱力学、技術と環境