シラバス参照

講義概要/Course Information
2020/04/28 現在

科目基礎情報/General Information
授業科目名
/Course title (Japanese)
美術
英文授業科目名
/Course title (English)
Arts
科目番号
/Code
HSS102r
開講年度
/Academic year
2020年度 開講年次
/Year offered
1/2/3/4
開講学期
/Semester(s) offered
前学期 開講コース・課程
/Faculty offering the course
情報理工学域
授業の方法
/Teaching method
講義 単位数
/Credits
2
科目区分
/Category
総合文化科目
開講学科・専攻
/Cluster/Department
先端工学基礎課程
担当教員名
/Lecturer(s)
古屋 祐子
居室
/Office
公開E-Mail
/e-mail
人文部会〈jinbunkyoumu@bunka.uec.ac.jp〉
授業関連Webページ
/Course website
なし
更新日
/Last updated
2020/03/02 23:26:39 更新状況
/Update status
公開中
/now open to public
講義情報/Course Description
主題および
達成目標
/Topic and goals
[主題]日本の美術作品を主な対象に、その表現方法及び文献資料を手掛かりとして見方や捉え方について学び、日本美術の特質について考える。
[達成目標]①日本の美術作品に関する基礎的な知識を修得する。
      ②作品を通して制作当時の時代や社会のあり方、人々の考え方に触れる。
      ③日本人の美に対する感覚や、今日まで継承されてきた伝統を捉える。
前もって履修
しておくべき科目
/Prerequisites
なし
前もって履修しておくこ
とが望ましい科目
/Recommended prerequisites and preparation
なし
教科書等
/Course textbooks and materials
[教科書]美術検定実行委員会編『改訂版 西洋・日本美術史の基本』(2014年、美術出版社)
     また、図版等の資料プリントを毎時間配布する。
[参考書]辻惟雄著『日本美術の歴史』(2005年、東京大学出版会)
     古田亮編著『教養の日本美術史』(2019年、ミネルヴァ書房)
     辻惟雄監修『増補新装 カラー版 日本美術史』(2003年、美術出版社)
     山下裕二・高岸輝監修『日本美術史』(2014年、美術出版社)
     美術検定実行委員会編『続 西洋・日本美術史の基本』(2016年、美術出版社)
     田中日佐夫監修『すぐわかる 日本の美術(改訂版)』(2009年。東京美術)
     『新潮世界美術辞典』(1985年、新潮社)
     『原色日本の美術』全20巻(1966-72年、小学館)
     『日本美術全集』全24巻、別巻1巻(1990-94年、講談社)
     『日本美術全集』全20巻(2012-16年、小学館)
授業内容と
その進め方
/Course outline and weekly schedule
縄文時代から明治時代までの日本の美術作品の特徴や問題点を見ていく。
教科書及び資料プリントを基に講義をした後、スライドを用いて作品を鑑賞し理解を深める。
第1回 ガイダンス/縄文時代〜古墳時代の造形
第2回 仏教美術の伝来……古墳時代〜奈良時代前期(白鳳時代)
第3回 東大寺と正倉院……奈良時代後期(天平時代)
第4回 唐招提寺と真言密教の美術……奈良時代後期(天平時代)〜平安時代前期
第5回 唐絵とやまと絵……平安時代
第6回 和様の仏教美術……平安時代後期
第7回 絵巻物……平安時代後期〜鎌倉時代
第8回 肖像と実感表現……平安時代後期〜室町時代
第9回 新しい和漢の構図と文化の多角化……鎌倉時代〜室町時代
第10回 戦国武将の造形……室町時代後期〜桃山時代
第11回 狩野派と古典文化の復興……江戸時代初期〜中期
第12回 諸派の絵画……江戸時代中期〜後期
第13回 浮世絵……江戸時代中期〜後期
第14回 ジャポニズム(西洋から捉えた日本)
第15回 西洋の絵画表現との葛藤……明治時代
実務経験を活かした
授業内容
(実務経験内容も含む)
/Course content utilizing practical experience
授業時間外の学習
(予習・復習等)
/Preparation and review outside class
予習としては、毎回 次の授業内容に関わる教科書の範囲を伝えるので、その頁を一読してくること。読んできたことを前提に授業を進めます。
復習に関しては、[評価基準]に挙げたように、先ず基礎的な用語の確認、次に資料プリントの図版を基に作品の造形上の特徴(これを「様式」という)を時代の流れに位置付けて捉えられるようにしておく。興味があれば、各時代のあり方と美術・文化の関係について考察しておくとより理解が深まる。
また、一度は自分の目で実際の作品を見てほしい。それにより、書籍の図版や授業中に映写するスライドの画像からは伝わらない本物から受けるインパクトがある筈である。とは言っても、授業や書籍等で作品の理解を事前に深めておかないと、作品を漫然と見る事となり、大事なポイントを見過ごしてしまうので注意を要する。
成績評価方法
および評価基準
(最低達成基準を含む)
/Evaluation and grading
[成績評価方法]期末試験により評価する。但し、出席8回以上を受験の条件とする。
また、上記[授業時間外の学習]に記したように「美術」を学ぶには自分の目で実際の作品を見る経験が大切である。従って、授業時間外に美術館や社寺等に足を運んで実際の作品を見てレポートを提出した場合は「授業への積極的参加」として評価し、成績に10点加点する。尚、レポートの書き方等の詳細は授業の折に説明する。
[評価基準]・基礎的な用語が理解できていること。
      ・作品の造形上の特徴を掴んでいること。
      ・日本の美術が歴史的に見てどのように変化してきたか、その変遷を理解していること。
オフィスアワー:
授業相談
/Office hours
授業後、教室にて。
又は、電子メールにて受付け、次回の授業時に返答する。
学生へのメッセージ
/Message for students
例えば葛飾北斎の「冨嶽三十六景」のように、デザインやアート活動に創造的に取り入れられるような世界的に有名な作品も確かにあるが、西洋化した生活を送る現代の日本においては、自国のものでありながら近代以前の日本美術は本当に遠い存在になってしまった。しかしそれらは、西洋ではない、中国でもない、日本のものの捉え方や感じ方、何を善しとしたのかという価値の基準等を考える契機を我々に与えてくれる。
その他
/Others
なし
キーワード
/Keyword(s)
日本美術、文化、歴史、建築、絵画、仏像、工芸、書、空間、美意識、デザイン、装飾、実用、自然、信仰、生活