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講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
基礎科学実験B | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Chemistry Laboratory | ||
科目番号 /Code |
CHM101z | ||
開講年度 /Academic year |
2021年度 | 開講年次 /Year offered |
1/2/3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
前学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
実験 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
実践教育科目 | ||
開講類・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
石田 尚行 | ||
居室 /Office |
東6-816 | ||
公開E-mail |
kagaku@e-one.uec.ac.jp | ||
授業関連Webページ /Course website |
http://www.e-one.uec.ac.jp/~expchem/ | ||
更新日 /Last update |
2021/04/05 13:14:03 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標(2,000文字以内) /Themes and goals(up to 2,000 letters) |
基礎科学実験Bの目的 (1)実験に対する姿勢を身につける。 (2)実験を通じて化学をぶ。 (3)基本的実験操作を体得すること。 高校までの理科科目の学習では、実地で「もの(物質)」に触れ、理論や法則を目のあたりに確認する機会が多くありません。したがって紙の上での理解に陥り易く、また理解そのものも表面的になりがちです。電通大では実験および基礎的物質観重視の立場から、全学域に対して基礎科学実験Bを開講しています。 さらに、現代化学の重要な手法である分光分析を1年生の実験に導入していることや、安全と環境への配慮を教育するという特徴も持っています。 なお、この実験は理系学生の基礎を養うトレーニングコースと位置付けて指導します。 ・・・この実験を通じて学んで欲しいこと・・・ 実験中の観察や実験データの扱い、実験ノートやレポートを書く意味など、実験授業の目的を十分理解して取り組んで下さい。論理的な文章力(国語)は、理系・文系を問わず社会で非常に大切ですので、この機会に身につけて下さい。 (1)<実験の計画・遂行能力> 体を動かし実験を行う。自分で原理、内容や結果を理解する能力を養う。 実験のマナーや安全管理の考え方を身につける。 (2)<理科系の素養> 種々の現象を観察し、面白さや発見の感動を体験する(科学の目を養う)。 実験は原理を理解することが大切なことを認識する。 (3)<測定値の処理と誤差の扱い> 測定とデータ処理を通して、科学的データへの責任を自覚する。 データの不確かさ(誤差)の重要性を認識する。 (4)<理科系の思考力> 得られた結果について論理的な考察を行うことを通じて、理科系のものの見方、 考え方を養う。 (5)<論理的な日本語> 報告書(レポート)の作成を通して、誰が読んでも唯一の意味に取れる理科系の文章を書く。 (6)<説明と議論の方法> 学生と教員1対1で報告内容について討論し、理科系に必要な論理的考察の実際を理解する。 |
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前もって履修 しておくべき科目(1,000文字以内) /Prerequisites(up to 1,000 letters) |
なし |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目(1,000文字以内) /Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters) |
なし |
教科書等(1,000文字以内) /Course textbooks and materials(up to 1,000 letters) |
教科書:基礎科学実験B(化学実験)電気通信大学共通教育部門 生協で販売するので、必修の学生はガイダンスのときに持参して下さい。 |
授業内容と その進め方(2,000文字以内) /Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters) |
前学期の基礎科学実験Bの初回に対面のガイダンスと安全教育があります。対面実験には安全教育が必須であり、遠隔では受講できません。必ず出席して下さい。ただし、今後の感染状況等により、授業内容・進め方を変更する場合もあります。その場合、本シラバスや基礎科学実験Bのウェブページで連絡しますので、随時確認して下さい。 ■前学期 前学期前半:基礎科学実験B(前学期後半:基礎科学実験A) ・中和滴定 ・エステルの加水分解反応速度 ・定性分析 ・計算化学による温室効果ガスの評価 ・アスピリンの合成 ・赤外吸収スペクトル ■後学期 後学期前半:基礎科学実験B(後学期後半:基礎科学実験A) ・デュマ法による分子量測定 ・ダニエル電池の起電力測定 ・起電力(テキスト中の「コロイド」は使用しません) ・吸光光度法による鉄の定量 ・紫外可視吸収スペクトルと分子軌道 ・カフェインの抽出と紫外吸収スペクトル 対面実験をはじめる前に10分間テストを行い、その日に行うことの手順の確認をします。そのためには毎回予習が必要です。そのあと課題ごとに担当教員が実験での注意点や内容の説明をします。実験終了後、担当教員が実験ノートを見て結果の確認を行い、あと片づけが終わってからレポート表紙を渡します。ノートの予習内容や実験記録が不十分だとやり直しを求められることがあります。遠隔授業の場合は指示に従って下さい。 実験・受講終了後はテキストの注意事項を参考にしてレポートを作成し、断りのない限り次週同曜日前日23:59までに提出します。不完全なレポートは再提出のために返却します。 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
特になし |
授業時間外の学習 (予習・復習等)(1,000文字以内) /Preparation and review outside class(up to 1,000 letters) |
実験前にテキストを良く読み、実験内容を十分理解しておいて下さい。実験操作を実験ノートに順番に書いておいて下さい。その際、データや観察記録用のスペースを空けておきます。データシートなどを予め用意しておくと、記録忘れなどを防げます。レポートは実験終了後速やかに書くべきです。印象が鮮明なうちに書くことを勧めます。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) (1,000文字以内) /Evaluation and grading (up to 1,000 letters) |
基礎科学実験AとBの入れ替え制で通年での開講になります。前学期・後学期の両方を受講して下さい。年度末に成績が確定します。 前・後学期とも、レポートをS(10点)、A(9点)、B(7点)、C(6点)に採点します。 対面実験では、実験開始時間およびレポート提出期限に遅れたときは2点減点になります。再提出では、指摘された点を修正すればB評価以上となるように指導します。 全体評価で秀または優の評価を受けるためには、すべての課題で欠席および未提出レポートがないことを原則とします。欠席または未提出レポートが通年で4つ以上有ると不合格となります。 成績評価のポイント (1)実験内容を理解しているか(器具や装置の使い方も含めて)。 (2)実際に行った実験操作と観察結果やデータをノートに記録したか。 (3)データの取り扱いが正しくできたか。 (4)結果の主要な部分をわかりやすい表やグラフとして表現できたか。 (5)得られた結果について論理的考察を行ったか。 (6)実験内容と結果の説明ができたか。 (7)廃液の処理などを含め、実験の後片付けがきちんとできたか。 |
オフィスアワー: 授業相談(1,000文字以内) /Office hours(up to 1,000 letters) |
(前学期)山北(全体責任者)金曜5限 東1−113、学外の先生も多いので、できる限り授業中に質問して下さい。履修などの問い合わせは化学事務室(東1−211)に電子メール(kagaku@e-one.uec.ac.jp)でも受け付けます。 |
学生へのメッセージ(1,000文字以内) /Message for students(up to 1,000 letters) |
専門基礎科目の基礎科学実験を履修して、いろいろな実験を行い、得られた実験データに基づいてレポートを作成し、それが受理されるまでには、かなりの時間と労力を要します。したがって多人数教育のなかの一方通行の受け身型の授業と比べると大変ですが、それだけ学ぶことも得られるものも多いです。この科目は、知識を身につけるだけではなく、理科系のいわば基礎体力を養うトレーニングコースです。このことを認識して、ぎりぎりで単位を取るのでなく、積極的に取り組んで下さい。 |
その他 /Others |
担当者(変更の可能性あり):石田の他、畑中先生(本学)および池田先生、大橋先生、田中先生、吉永先生の4名の非常勤講師 |
キーワード /Keywords |
化学実験、デュマ法による分子量測定、ダニエル電池の起電力測定、コロイド、吸光光度法による鉄の定量、カフェインの抽出と紫外吸収スペクトル、中和滴定、エステルの加水分解反応速度、定性分析、アスピリンの合成、赤外吸収スペクトル、計算化学、分子軌道 |