シラバス参照 |
講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
技術者倫理 | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Ethics for Engineers | ||
科目番号 /Code |
CAR603z | ||
開講年度 /Academic year |
2021年度 | 開講年次 /Year offered |
3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
後学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
実践教育科目 | ||
開講類・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
窄頭 匡之 | ||
居室 /Office |
なし | ||
公開E-mail |
m.sakugashira@uec.ac.jp | ||
授業関連Webページ /Course website |
なし | ||
更新日 /Last update |
2021/10/18 19:23:24 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標(2,000文字以内) /Themes and goals(up to 2,000 letters) |
科学技術の発展は、ヒトの生活レベルを向上させると同時に、社会の仕組みを変え、地球環境にも影響を及ぼしている。科学の応用を担う技術者は、自らの関わりによって生み出されたモノや新たな価値が、人間、社会、および環境へ与える影響を正しく認識、理解して、社会や環境の発展と保全、ならびに共に生きる人々(公衆)の安全や福利に貢献する責務がある。講義およびグループワークを通じて、技術者、特に職業人としてのその責務を理解すると同時に、さまざまな事例研究を通じて、技術者が直面する倫理的な問題に対処できる知識の習得とスキルの向上を目指す。 |
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前もって履修 しておくべき科目(1,000文字以内) /Prerequisites(up to 1,000 letters) |
なし |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目(1,000文字以内) /Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters) |
なし |
教科書等(1,000文字以内) /Course textbooks and materials(up to 1,000 letters) |
教科書はなし 参考書: ①北原義典著「はじめての技術者倫理」(講談社) ②河村尚登著「工学倫理~実例で学ぶ技術者の行動規範」(東京電機大学出版局) |
授業内容と その進め方(2,000文字以内) /Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters) |
第1~9回は、技術者倫理に関する基礎的な知識の習得を目的に、事例の説明を交えながら講義を進める。第2回以降、授業の冒頭に、前回に学んだ知識について問うペーパーテストを行う。第10回の授業では、グループワークのテーマとなる実際に起こった事件・事故を調査するレポート課題を与える。第11回以降、グループワークとその結果発表に基づく全体討議を繰り返し、各事例に内在した技術者倫理に関する事項の認識と理解を深める。 (受講登録者数により、進め方を一部変更する場合がある) 1.講義①社会、所属組織と自身との関係、職業人としての技術者、説明責任とポジショントーク 即答、即断を迫られる技術者たち 日常業務における技術的葛藤 2.講義②セールストーク、 企業倫理、 業務と成果の品質、 SQCD/5M/PSME 3.講義③安全とリスク、 ヒューマンエラー、 マニュアルと訓練 4.講義④法規範・社会規範と倫理、 企業の社会的責任、 製品安全 5.講義⑤情報ネットワーク社会と倫理、 情報至上主義、 情報漏洩、 特許と権利 6.講義⑥環境保全、 公衆の安全、 技術のパブリック・ミッション 7.講義⑦倫理の心理的側面、 内部告発、 引き返せない心理、 正義と倫理 8.講義⑧多様性の時代、ダイバシティ―とチームマネジメント アジャイル開発など 9.講義⑨グローバル課題と倫理、未来へのツケ 10.これまでの授業のまとめ、グループワークの予習レポート出題と説明 11.グループ討論①予習レポートを基にした意見交換と質疑応答、グループレポート作成 12.グループ討論②レポートのグループ内レビュー、プレゼンテーション準備 13.プレゼンテーション① 質疑応答 14.プレゼンテーション② 質疑応答 15.プレゼンテーション③ 質疑応答 グループワークのまとめ 16.授業全体のまとめと補足 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
担当教員は複数の民間企業において、事業部門での実務ならびにその管理経験が豊富であり、また、法により公益優先の義務を負う技術士である。技術を職業とする故に直面する問題に対し、対応における考え方や言動、行動についての観点を重視して授業を進める。 |
授業時間外の学習 (予習・復習等)(1,000文字以内) /Preparation and review outside class(up to 1,000 letters) |
講義については、授業後の復習を通じて内容理解を深めてください。次の授業で理解度をペーパーテストにより確認します。レポート課題とグループ討議については、講義で学んだ知識を活かして考察を整理し、プレゼンテーションを準備して発表の役割を決めてください。プレゼンテーションでは他のグループが取り扱った事例を審議するので、対象となる事件・事故の概要を予習してください。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) (1,000文字以内) /Evaluation and grading (up to 1,000 letters) |
成績評価方法: (1)講義内でのペーパーテスト(20%) (2)グループワーク(40%) (3)期末テスト(40%) ※期末までオンライン授業となった場合は期末レポートに代える。 評価基準:以下の到達レベルを合格の最低基準とする。ただし、5回以上欠席した学生は、原則として評価の対象としない。 (1)技術者と社会との関わり、および、パブリック・ミッションを説明できること(ペーパーテストで評価) (2)技術者倫理に関わる諸要素について、簡単な説明ができること(ペーパーテストと期末テストで評価) (3)グループのメンバーと討論および協力して、倫理的問題に対するいくつかの有効な解決策を提案できること(グループワークとプレゼンテーション内容で評価) |
オフィスアワー: 授業相談(1,000文字以内) /Office hours(up to 1,000 letters) |
質問などは、授業後、または次のアドレスへの電子メールで受け付ける。 m.sakugashira@uec.ac.jp |
学生へのメッセージ(1,000文字以内) /Message for students(up to 1,000 letters) |
インターネットによる情報流通のスピードの進歩と、AI/IoT/ロボットなどを含む科学技術応用の広がりは、人類に恩恵をもたらしていると同時に、多彩な場面や瞬間で、個人や社会に判断の選択肢を与えています。時に人々はその選択に戸惑い、迷い、科学技術の応用を担う技術者にその答えを求めます。即答を求められることもあれば、熟考して精度の高い答えを求められることもあります。時には即答で間違えたことを、のちに修正しなければならない局面もあるでしょう。一方で、科学技術の使い方を誤ると、人類や社会に危害を与える可能性もあります。多くのみなさんは、これから職業人として、多かれ少なかれ、科学技術の応用に関わっていくことになるでしょう。社会に貢献できる技術力を習得すると同時に、その責任を正しく理解し、広く人類に幸福と利益をもたらす技術者となる素養を身につけてください。 |
その他 /Others |
なし |
キーワード /Keywords |
技術者、職業倫理、公益、プロフェッショナル、説明責任 |