シラバス参照

講義概要/Course Information
2024/10/07 現在

科目基礎情報/General Information
授業科目名
/Course title (Japanese)
解析学
英文授業科目名
/Course title (English)
Analysis
科目番号
/Code
開講年度
/Academic year
2014年度 開講年次
/Year offered
1/2/3/4
開講学期
/Semester(s) offered
後学期 開講コース・課程
/Faculty offering the course
情報理工学部
授業の方法
/Teaching method
講義 単位数
/Credits
2
科目区分
/Category
専門科目
開講類・専攻
/Cluster/Department
情報理工学部
担当教員名
/Lecturer(s)
緒方 秀教
居室
/Office
西4-306
公開E-mail
/e-mail
ogata@im.uec.ac.jp
授業関連Webページ
/Course website
なし
更新日
/Last update
2014/03/03 19:11:06 更新状況
/Update status
公開中
/now open to public
講義情報/Course Description
主題および
達成目標(2,000文字以内)
/Themes and goals(up to 2,000 letters)
級数(関数項級数を含む)の基本的な扱いと微分方程式の解法を主題とする.級数は,関数論,フーリエ級数論の基礎となり,また,微分方程式は言うまでもなく,自然科学,工学の現象を説明する最も基本的な道具である.その意味で,この科目は、微分積分学第一(1変数の微積分)に基礎を置く、より実践的な微分積分の分野であるといえる.

具体的には,「級数」では,級数の基本的扱いを学んだ後,多項式の自然な拡張である整級数(べき級数)の基本的性質,計算法を学び,初等関数のより深い理解を目指す.「微分方程式」では,1階微分方程式の解を具体的に求めるための初等解法(いわゆる求積法),および定数係数線形微分方程式の一般的解法を学ぶ.
前もって履修
しておくべき科目(1,000文字以内)
/Prerequisites(up to 1,000 letters)
微分積分学第一
前もって履修しておくこ
とが望ましい科目(1,000文字以内)
/Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters)
数学演習第一,線形代数学第一
教科書等(1,000文字以内)
/Course textbooks and materials(up to 1,000 letters)
教科書:石田晴久・申正善 著『級数と微分方程式』(牧野書店)
授業内容と
その進め方(2,000文字以内)
/Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters)
(a) 授業内容
(第1回)実数列,無限級数とその基本的性質
(第2回)正項級数
(第3回)一般の級数:絶対収束と条件収束
(第4回)ベキ級数とその収束半径
(第5回)ベキ級数の性質(*関数列・関数項級数の一様収束)
(第6回)テイラー展開,オイラーの公式
(第7回)級数のまとめ,補足
(第8回)中間試験とその解説
(第9回)微分方程式の例
(第10回)1階の微分方程式の求積法I (変数分離形,同次形,1階線形微分方程式)
(第11回)1階の微分方程式の求積法II(完全微分形など)
(第12回)線形微分方程式とその基本性質(解空間,基本解など)
(第13回)定数係数線形微分方程式の解法I (斉次方程式の基本解)
(第14回)定数係数線形微分方程式の解法II(非斉次方程式の特殊解,一般解)
(第15回)微分方程式のまとめ,補足
【注1】講義の進度は多少前後することがある.また,*印の項目は省略されることがある.
【注2】クラスによっては第1回~第7回(級数)と第8回~第15回(微分方程式)の
     順序を入れ換えることがある.

(b) 授業の進め方
授業は基本的に板書によって進められる.
実務経験を活かした
授業内容
(実務経験内容も含む)
/Course content utilizing practical experience
授業時間外の学習
(予習・復習等)(1,000文字以内)
/Preparation and review outside class(up to 1,000 letters)
授業時間外の学習なしに,講義中に講義内容のすべてを理解することは不可能であることを認識してほしい.授業時間外に,講義の復習をすると同時に,教科書の演習問題等を実際に解いてみる作業が求められる.
成績評価方法
および評価基準
(最低達成基準を含む)
(1,000文字以内)
/Evaluation and grading
(up to 1,000 letters)
(a) 評価方法
中間・期末試験により評価する.

(b) 評価基準
無限級数の収束発散の判定,整級数の収束半径の計算,関数の整級数展開が,比較的単純な例に対して実行できる.また,変数分離形の微分方程式,2階の定数係数線形微分方程式の一般解の計算法が理解されていることを合格の基準とする.
オフィスアワー:
授業相談(1,000文字以内)
/Office hours(up to 1,000 letters)
月曜5限西4号館306号室,電話などで事前にアポイントを取ることが望ましい.
学生へのメッセージ(1,000文字以内)
/Message for students(up to 1,000 letters)
微分積分を自然現象や工学的現象に対して適用するためには,この解析学で学ぶ内容が非常に役に立ちます.級数は信号処理や画像処理の基礎になるフーリエ級数を学ぶために必要ですし,微分方程式はあらゆる現象の記述に使われ,その解を求めることは,あらゆる応用において絶対に必要な事柄です.講義の中では解析学の先につながる話題についてもお話ししたいと思います.
その他
/Others
なし
キーワード
/Keywords
◆級数,正項級数,等比級数,コーシーの判定法,ダランベールの判定法,絶対収束,ベキ級数,整級数,収束半径,テーラー展開 ◆微分方程式,正規形,変数分離形,同次形,1階線形微分方程式,完全微分形,積分因子,特殊解,一般解,斉次方程式,特性方程式