シラバス参照 |
講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
哲学A | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Philosophy A | ||
科目番号 /Code |
HSS301z | ||
開講年度 /Academic year |
2020年度 | 開講年次 /Year offered |
2/3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
前学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
総合文化科目 | ||
開講学科・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
武笠 行雄 | ||
居室 /Office |
東1-804 | ||
公開E-Mail |
mukasa@bunka.uec.ac.jp | ||
授業関連Webページ /Course website |
なし | ||
更新日 /Last updated |
2020/02/24 15:06:22 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標 /Topic and goals |
(a) 主題:科学と云う人間の諸活動の中でも特徴ある活動について考察し、そこでの理論と観察との関係、及び、実在と真理性への関与について検討する。 (b) 達成目標:高等学校卒業程度の数学及び物理の知識を前提にしながらも、科学の実際 からは一歩離れた視点で人間的な活動としての科学について考え、それを ある程度は説得力ある自らの言葉で表現できるようになること。哲学は知 識の習得ではないが、ある程度は過去の知恵に学んで行く謙虚さは習得し て欲しいと思います。 |
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前もって履修 しておくべき科目 /Prerequisites |
なし |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目 /Recommended prerequisites and preparation |
なし |
教科書等 /Course textbooks and materials |
なし(哲学に教科書はありません)。参考資料は適宜、講義中に配布します。 |
授業内容と その進め方 /Course outline and weekly schedule |
(a) 授業内容 第1回:ガイダンス(科学の問題vs哲学の問題) 第2回:数学、この不可解な科学(非経験科学の役割、及び、数学的実在への関与?) 第3回:観察データと法則(経験科学と云う制約、及び、Millの帰納主義の破綻) 第4回:経験科学についての実証主義的科学観(Hempelの確証理論とその限界) 第5回:観察の理論負荷性(Hansonと観察の言語) 第6回:科学理論の全体論的性格(Duehem-Quineのテーゼ) 第7回:被覆法則の必然性と本質主義の誘惑(Aristotelesと生物学) 第8回:確率法則の二つの意味(無知の尺度vs本来の確率) 第9回:量子力学の呼び起こした難問(相補性原理及び観測問題) 第10回:経験科学についての反証主義的科学観(Popperの「良い科学と悪い科学」) 第11回:社会科学は科学になり損ねたのか?(自らの存在意義を語り出した科学?) 第12回:科学革命と通常科学1(Kuhnの科学史研究) 第13回:科学革命と通常科学2(Kuhnのパラダイム論) 第14回:科学理論は進歩するのか?(KuhnとLalatosの論争) 第15回:予備日 (b) 授業の進め方 20世紀前半に始まる科学哲学(=科学についての哲学,≠科学的な哲学)のトピックを紹介しながら講義を進める。科学に関するテーマに限らず、哲学とはそもそも知識ではないのだが、この分野ではある程度これまでの到達点の上に議論が構築されるので、過去の成果に学ぶ必要もある。 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
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授業時間外の学習 (予習・復習等) /Preparation and review outside class |
各自で工夫して下さい。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) /Evaluation and grading |
(a)評価方法 学期末試験 100% (b)評価基準 最低達成基準:科学哲学の初歩的な議論を読み、その正否を自らの言葉である程度の説得力を以て論じられること。講義で取り挙げた諸問題についての知識を披露する必要はないが、単なる印象批評や他からの受け売りは評価されない。 |
オフィスアワー: 授業相談 /Office hours |
適宜相談に応じるが、メイルで事前に予約を取ること。 |
学生へのメッセージ /Message for students |
「哲学」と云う言葉の通俗的用法(例えば、「基本原理」「根本方針」)に囚われることなく、西洋文明の歴史の中で諸科学を派生させつつも科学ならざるものとして存続してきた哲学の意味を考えて欲しいと思います。 |
その他 /Others |
なし。 |
キーワード /Keyword(s) |
経験科学,非経験科学(数学と論理),理論,観察,法則,本質,全体性,確証,反証,科学革命 |