シラバス参照 |
講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
倫理学A | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Ethics A | ||
科目番号 /Code |
HSS302z | ||
開講年度 /Academic year |
2020年度 | 開講年次 /Year offered |
2/3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
前学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
総合文化科目 | ||
開講学科・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
増山 浩人 | ||
居室 /Office |
東1-511 | ||
公開E-Mail |
masuyama.h@bunka.uec.ac.jp | ||
授業関連Webページ /Course website |
なし | ||
更新日 /Last updated |
2020/03/23 18:21:12 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標 /Topic and goals |
(主題)西洋古典倫理学 本授業では、倫理学の概説的な講義を行います。倫理学の課題は「よく生きる」方法を模索することにあります。この課題に古代ギリシャ以来多くの倫理学者が取り組んできました。本授業では、こうした倫理学の伝統において、特に重要な倫理学者や彼らの理論を紹介していきます。 (達成目標) この授業の達成目標は、(1)相対主義、利己主義といった通俗的な道徳の問題点を理解すること、 (2)規範倫理学、メタ倫理学、応用倫理学の基本的な考え方を理解すること、(3)上記の倫理学理論を用いて、「よい行為とは何か」、「よく生きるためには何が大切か」を判断できるようになること、の三点です。 |
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前もって履修 しておくべき科目 /Prerequisites |
なし |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目 /Recommended prerequisites and preparation |
なし |
教科書等 /Course textbooks and materials |
教科書は特に指定しません。適宜プリントを作成し、配布します。興味のある学生には以下の参考書を勧めます。(1)新田孝彦『入門講義 倫理学の視座』、世界思想社、2000年、(2)I.カント『道徳形而上学の基礎づけ』、中山元(訳)、光文社古典新訳文庫、2012年、(3)児玉聡『功利主義入門――はじめての倫理学』、ちくま新書、2012年、(4)久木田水生、神崎宣次、佐々木拓(編)『ロボットからの倫理学入門』、名古屋大学出版会、2017年。 |
授業内容と その進め方 /Course outline and weekly schedule |
(授業内容) 前半では、主にメタ倫理学を主題にして、「道徳とはそもそも何か」という問いを扱います。後半では、規範倫理学へと進み、「道徳的によい行為とは何か」という問いを扱います。最後に、応用倫理学にも少し触れます。講義の順序と主題は以下の通りです。 第1回 イントロダクション:倫理学の問いと課題 ――規範倫理学・メタ倫理学・応用倫理学―― 第2回 倫理的利己主義:人は自分のためだけに行動すべきである。 第3回 道徳的相対主義:道徳的判断の正しさは文化や集団に依存する。 第4回 メタ倫理学(1)倫理的主観主義と情緒主義:道徳的判断は自らの態度の表明である。 第5回 メタ倫理学(2)認知主義:道徳的判断は事実に関する判断である。 第6回 メタ倫理学(3)神命説:道徳は神の命令である。 第7回 功利主義(1)功利性の原理:道徳的に善い行為とは最大幸福を促進する行為である。 第8回 功利主義(2)功利主義をめぐる様々な議論 第9回 カント倫理学(1)定言命法:道徳的に善い行為とは義務に基づく行為である。 第10回 カント倫理学(2)普遍化可能性の原理:自分だけを特別扱いしてはならない。 第11回 カント倫理学(3)人格性の原理:他人を単に手段としてのみ扱ってはならない。 第12回 カント倫理学(4)自由と道徳:道徳的帰責のために自由は不可欠である。 第13回 徳倫理学:善い性格に着目する倫理学 第14回 メタ倫理学(4) Why be Moral?の問題:我々はなぜ道徳に従う必要があるのか? 第15回 応用倫理学:研究倫理の基礎 ――研究不正とは何か?―― (進め方) 作成したプリントに即して講義します。さらに、各授業の終わりにリアクションペーパーに感想・質問を書いてもらい、次の授業の冒頭でその一部に応答します。 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
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授業時間外の学習 (予習・復習等) /Preparation and review outside class |
前回の授業の内容を配布資料や各自のノートを使って、復習しておくこと。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) /Evaluation and grading |
(評価方法) 平常点:リアクションペーパー 20% 期末試験 80%:採点基準(1)授業で学んだ基本用語や議論を説明できるか、(2)授業で学んだ倫理学理論を使って「何が道徳的によいのか」を判断できるか。 (最低達成基準) a.最低でも15回のうち10回以上の授業に出席していること。 b.期末試験の点数が6割を超えていること。 |
オフィスアワー: 授業相談 /Office hours |
木曜18:00-19:00。その他の時間に質問・相談がある場合はメールでアポイントメントを取ってください。 |
学生へのメッセージ /Message for students |
物の善悪を正しく判断するためにはちょっとしたテクニックが必要です。皆さんが、そのようなテクニックを習得し、よりよく生きるためにこの講義が役立てば幸いです。 |
その他 /Others |
なし |
キーワード /Keyword(s) |
メタ倫理学、規範倫理学、応用倫理学、カント倫理学、功利主義、研究倫理、道徳、幸福 |