シラバス参照 |
講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
文化人類学A | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Cultural Anthropology A | ||
科目番号 /Code |
HSS315z | ||
開講年度 /Academic year |
2020年度 | 開講年次 /Year offered |
2/3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
前学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
総合文化科目 | ||
開講学科・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
森 雅文 | ||
居室 /Office |
特になし。 | ||
公開E-Mail |
jinbunkyoumu@bunka.uec.ac.jp(人文社会科目の総合受付) | ||
授業関連Webページ /Course website |
特になし。 | ||
更新日 /Last updated |
2020/03/18 01:01:34 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標 /Topic and goals |
▷主題 人々は自らが棲まう世界をどのように捉え・関わり・築いているのだろうか。この講義では、人々の暮らしと環境の関わりを描いた文化人類学の民族誌(エスノグラフィ)に着目して、前半は環境に応答する生業文化から、後半は共同性や連帯を創設する文化技法から、その多声性と多世界性を踏まえながら人々の生存戦略を読み解く。 これらから、対象を把握・記述する活動のなかで自文化をも相対化する文化人類学の方法と態度を学習し、現代社会に求められる多元性を前提にした理解とは何かについて考察を発展させる。このなかでは、未来学の視座を交えて、生活の豊かさを獲得する一方で環境を消費した近現代の人間中心主義の相対化や、21世紀後半に人口遷移(人口減少と超高齢化での安定という人口構造の大転換)を迎える未来日本にもまなざしを向けていく。 ▷到達目標 人々のリアリティに寄り添う文化理解の枠組み・方法・態度などを学習する。他者への想像力を育むとともに自文化への洞察を深め、人々に担われ創造される文化の姿を柔軟かつ多面的に考察する能力を養う。 |
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前もって履修 しておくべき科目 /Prerequisites |
特になし。 |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目 /Recommended prerequisites and preparation |
特になし。 |
教科書等 /Course textbooks and materials |
教科書は用いない。参考書は適宜、授業時に配布するプリントで紹介する。 |
授業内容と その進め方 /Course outline and weekly schedule |
1. ガイダンス:講義のねらい 2. 文化理解とは何か:現代人類学の視座 3. 適応と応答:文化と生存戦略の概念 4. 森に棲まう:採集狩猟の世界 5. 草地を渡る:牧畜の世界 6. 作物の檻:農耕の世界 7. 資源は誰のものか:コモンズの思想 8. インタールード:多世界の視座へ 9. 「人」をつくる:文化化の技法 10. 聖なる暴力:共同性の技法 11. 分配と贈与:連帯の技法 12. マイノリティと越境:境界の技法 13. 多様性から多元性へ:対等と未来の技法 14. インタールード:共進化と生存転換 15 まとめ・質疑と応答 ※ 授業の進捗や受講者の要望によって、授業予定の一部を変更することがある。 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
特になし。 |
授業時間外の学習 (予習・復習等) /Preparation and review outside class |
「学び」は他人が課す作業ではありません。講義内容の理解のために、自らの不足を補うことを自覚して復習に努めて下さい。質問は些細なものでも遠慮なくしてください。そこで生じた新たな疑問や関心についての研鑽があれば、それは発展的な学習につながります。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) /Evaluation and grading |
◇ 授業内テストを2回(前半・後半:各45%)を予定。ただし、履修者数と教室の都合によっては1回(90%)に変更する可能性がある。評価基準は、授業内容の理解度、文化人類学的な対象の理解・相対主義の文化理解に基づく説明ができること。 ◇ 授業時の質疑応答や任意の提出物(コメントペーパー、小課題、発展的学習の成果など)は、その内容を吟味して加算点として評価する(10%)。 |
オフィスアワー: 授業相談 /Office hours |
内容についての質問・相談は、授業の前後に教室で応じる。 |
学生へのメッセージ /Message for students |
◇ シラバスを熟読の上で履修すること。文化を紹介する過程では、当人が好ましくない・見聞を拒否したいと感じる事象や内容に触れる可能性がある。自己の信念や信条を客体化する準備のない学生の履修はすすめない。 ◇ 質問・確認等があれば、適宜授業時に発言してかまわない。また、コメントペーパーを活用していただきたい。講義は質疑応答を交えてすすめるので、積極的な参加を期待する。 |
その他 /Others |
授業は講義形式、写真・画像・映像などの視聴覚資料を適宜利用する。 公開メールアドレスは人文社会科目の総合受付であり、個別の相談は授業時に直接申し出てください。 |
キーワード /Keyword(s) |
異文化理解、生存戦略、多世界主義、コスモロジー、ポストヒューマニズム、生存転換、未来学 |