シラバス参照 |
講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
歴史学B | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
History B | ||
科目番号 /Code |
HSS404z | ||
開講年度 /Academic year |
2020年度 | 開講年次 /Year offered |
2/3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
後学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
総合文化科目 | ||
開講学科・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
倉橋 良伸 | ||
居室 /Office |
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公開E-Mail |
jinbunkyoumu@bunka.uec.ac.jp | ||
授業関連Webページ /Course website |
なし | ||
更新日 /Last updated |
2020/02/21 16:26:02 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標 /Topic and goals |
(a)主題: ローマ帝国と地中海世界の変容 (b)達成目標: ローマ帝国の発展と滅亡の過程を取り上げて、それに伴う地中海世界の変容(キリスト教の成立やゲルマン民族に移動)を検証する。 |
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前もって履修 しておくべき科目 /Prerequisites |
なし |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目 /Recommended prerequisites and preparation |
歴史学A |
教科書等 /Course textbooks and materials |
教科書:本村凌二『地中海世界とローマ帝国』講談社学術文庫(歴史学Aと同じ) |
授業内容と その進め方 /Course outline and weekly schedule |
(a)授業内容 第1回:ローマ帝国とは何か 第2回:アウグストゥスの世紀 第3回:ユリウス・クラウディウス朝 第4回:ローマの平和(パックス・ローマーナ) 第5回:内乱の発生とキリスト教の成立 第6回:五賢帝時代の成立 第7回:五賢帝時代の展開 第8回:セウェルス朝時代 第9回:「3世紀の危機」の到来とその克服 第10回:ガリア帝国とパルミュラ王国 第11回:四分割統治の崩壊とキリスト教の公認 第12回:ゲルマン民族の大移動 第13回:コンスタンティノポリスの建設 第14回:東西分割とキリスト教の国教化 第15回:西ローマ帝国の滅亡 (b)授業の進め方 歴史学A・歴史学の 続編。講義形式。教科書以外に毎回の講義内容をまとめたプリントを配付する。 適宜行う補足説明に関してノートをとらないと、十分な理解が得られないことに留意して欲しい。プリントが講義の軸となるが、それを読むだけでは不十分である。 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
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授業時間外の学習 (予習・復習等) /Preparation and review outside class |
毎回、講義内容に該当する教科書の範囲を読んでしっかり予習してくること。そして、受講後は配布されたプリントや講義ノートなどを見直し、内容を確認することで復習を必ず行うようにすること。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) /Evaluation and grading |
論述形式の学期試験を実施する予定。その際には教科書や講義プリントなどの持ち込みを可とするが、前もって内容が理解できていないと、単位を取得するのは困難である。試験に際して講義内容に関する理解なく、長々と年表のように史実を並べても、それは歴史学に関する論述ではないことに注意されたい。 評価方法:期末試験 100% |
オフィスアワー: 授業相談 /Office hours |
特に設けない。質問がある場合には授業終了時に。 |
学生へのメッセージ /Message for students |
歴史学A・歴史学と基本スタンスは同じです。主要なトピックスだけ挙げておきます。 「パックス・ロマーナ(ローマの平和)」という有名な言葉があります。しかし、言葉の響きとは裏腹に、その実体はローマの圧倒的な軍事力による他民族の支配に過ぎませんでした。 また、ゲルマン民族は突然姿を現したのでも、帝国を一方的に破壊したのでもありません。そして、帝国は、キリスト教を300年間にわたり迫害し続けましたが、最後には何と国教としました。歴史的状況としてはいかなるものだったのでしょう。このように、特に日本ではよく知られていない分野だけに、素朴な疑問がいくらでも湧いてきます。そして、それらは世界史においても重要な出来事ばかりです。 ローマ帝国は、古代において国家としての諸制度を備えていた特殊な存在です。それだけに、現代人の視点からは一つの大きな「教訓」と見なすことが可能です。人々が何を考え実行したのかを追体験しましょう。私たちが人々の言動を時代を越えて理解できるのは、人類の知能の限界かそれとも歴史的状況から生じる制約により、いつの時代にも人間が考えることに大差ないからなのでしょうか。 |
その他 /Others |
なし |
キーワード /Keyword(s) |
ローマの平和・キリスト教・遷都・軍人皇帝・ゲルマン民族・西ローマ帝国の滅亡 |