シラバス参照 |
講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
文化人類学B | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Cultural Anthropology B | ||
科目番号 /Code |
HSS415z | ||
開講年度 /Academic year |
2020年度 | 開講年次 /Year offered |
2/3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
後学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
総合文化科目 | ||
開講学科・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
森 雅文 | ||
居室 /Office |
特になし。 | ||
公開E-Mail |
jinbunkyoumu@bunka.uec.ac.jp(人文社会科目の総合受付) | ||
授業関連Webページ /Course website |
特になし。 | ||
更新日 /Last updated |
2020/03/18 01:00:02 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標 /Topic and goals |
◇ 主題 文化の境界が曖昧になり、人間をめぐるリアリティは変貌を続けている。この講義では、広義の医療文化(現代医学・伝統医学・呪術的医療など)を射程にして、人間の多様な可能態を対象にしてきた人類学の理解に接近する。前半は「いのち」「病い」「呪い」などの諸経験を文化として相対化する構造主義の手法を中心に、20世紀の異文化理解を解説する。後半は身体や意識に関わる諸文化の比較から人間・存在・世界・宇宙(コスモス)の構築を捉えて、20世紀末の文化理解を把握する。さらに人間と環境という枠組みをも相対化する現在の学際的な俯瞰科学の理解も交えて、現代の多元的かつ異種混交的な人間性の創発をまなざす存在論的人類学の理解を考察する。 ◇ 到達目標 人々のリアリティに寄り添う文化理解の枠組み・方法・態度などを学習する。多元化する実存に真摯に向き合いながら、各所に立ち現れる「人間」という文化を見つめることを可能とする、自己変容をいとわない柔軟な姿勢と力強い洞察力を養う。 |
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前もって履修 しておくべき科目 /Prerequisites |
特になし。 |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目 /Recommended prerequisites and preparation |
特になし。 |
教科書等 /Course textbooks and materials |
教科書は用いない。参考書は適宜、授業時に配布するプリントで紹介する。 |
授業内容と その進め方 /Course outline and weekly schedule |
1. ガイダンス:講義のねらい 2. 正しさとは何か (文化とイデオロギー) 3. 医療化と「いのち」 (技術文化と生命観) 4. 文化相対主義と異文化理解 5. 「病い」と「のろい」のリアリティ (文化と経験) 6. 象徴の操作と儀礼 (文化の解釈) 7. インタールード:異文化の翻訳 8. 精霊憑依とシャーマニズム (意識の技法1) 9. 個人/自我の心と精神 (意識の技法2) 10. 近代西洋医学と身体 (人体の技法1) 11. 東洋医学のコスモロジー (人体の技法2) 12. テクノロジーのカニバリズム (人間観の変貌) 13. ポストヒューマニズムとナラティブ (コスモスの変貌) 14. インタールード:医療と人間 15. まとめ・質疑と応答 ※ 授業の進捗や受講者の要望によって、授業予定の一部を変更することがある。 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
特になし。 |
授業時間外の学習 (予習・復習等) /Preparation and review outside class |
「学び」は他人が課す作業ではありません。講義内容の理解のために、自らの不足を補うことを自覚して復習に努めて下さい。質問は些細なものでも遠慮なくしてください。そこで生じた新たな疑問や関心についての研鑽があれば、それは発展的な学習につながります。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) /Evaluation and grading |
◇ 授業内テストを2回(前半・後半:各45%)を予定。ただし、履修者数と教室の都合によっては1回(90%)に変更する可能性がある。評価基準は、授業内容の理解度、文化人類学的な対象の理解・相対主義の文化理解に基づく説明ができること。 ◇ 授業時の質疑応答や任意の提出物(コメントペーパー、小課題、発展的学習の成果など)は、その内容を吟味して加算点として評価する(10%)。 |
オフィスアワー: 授業相談 /Office hours |
内容についての質問・相談は、授業の前後に教室で応じる。 |
学生へのメッセージ /Message for students |
◇ シラバスを熟読の上で履修すること。文化を紹介する過程では、当人が好ましくない・見聞を拒否したいと感じる事象や内容に触れる可能性がある。自己の信念や信条を客体化する準備のない学生の履修はすすめない。 ◇ 質問・確認等があれば、適宜授業時に発言してかまわない。また、コメントペーパーを活用していただきたい。講義は質疑応答を交えてすすめるので、積極的な参加を期待する。 |
その他 /Others |
授業は講義形式、写真・画像・映像などの視聴覚資料を適宜利用する。 公開メールアドレスは人文社会科目の総合受付であり、個別の相談は授業時に直接申し出てください。 |
キーワード /Keyword(s) |
異文化理解、構造主義、人間観、環世界、多自然主義、存在論的転回、ポストヒューマニズム、 |