シラバス参照 |
講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
生物学 | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Biology | ||
科目番号 /Code |
BIO201z | ||
開講年度 /Academic year |
2020年度 | 開講年次 /Year offered |
1/2/3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
後学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
総合文化科目 | ||
開講学科・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
瀧 真清・松田信爾 | ||
居室 /Office |
東6号館716号室(松田)、821号室(瀧) | ||
公開E-Mail |
smatsuda@uec.ac.jp(松田)、taki@pc.uec.ac.jp(瀧) | ||
授業関連Webページ /Course website |
特になし(松田担当分)、http://tkl.pc.uec.ac.jp/(瀧担当分) | ||
更新日 /Last updated |
2020/03/03 11:29:34 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標 /Topic and goals |
主題:基礎編(第1~9週)では現代生物学を理解するのに必須となる基礎化学知識を学習する(瀧担当分)。応用編では、第9週までの講義で身につけた内容を踏まえ、電気通信を行う細胞である神経細胞や筋細胞の機能や動作原理、それらの人為的な制御法、さらには感覚や記憶の仕組みを概説する(松田担当分)。 達成目標: ① DNAの構造が初めて分かった1953年以降の現代生物学、 特に【新聞やTV等で見聞きする21世紀の生物学を、化学的に理解する】ことを目標とする(基礎編)。 ② 我々が普段経験している運動や感覚、さらに記憶といった現象がどのような仕組みで行われているのかを理解することを目標とする(応用編)。 By end of this course, students will be able to comprehend and explain principles of current biology of 21st century, especially written and broadcasted in popular press and media (e.g., newspapers and TVs), by using chemical knowledge. ★皆さんは現在広く行われている遺伝子組み換えや再生医療などに対して、 良く分からないが何となくオソロシイものと漠然と思っているかもしれません。 このクラスを受講し、内容を理解するべく努力を行うことで、 生物学に関わるこのような小難しい物事に対して、 【科学的な根拠】に基づいて、きちんと自分の意見として考える能力が身につきます。 |
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前もって履修 しておくべき科目 /Prerequisites |
なし |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目 /Recommended prerequisites and preparation |
化学関連授業。化学構造式を多く用いて授業を進めます。 |
教科書等 /Course textbooks and materials |
参考書: 1. よくわかる分子生物学の基本としくみ(井出利憲著、秀和システム)-入門書でありながら本格的な内容が記述されている名著です。第9週までの基礎編では、この参考書に沿った内容にて学習する予定です。 2. アメリカ版大学生物学の教科書第1巻細胞生物学、第2巻分子遺伝学、第3巻分子生物学(D・サダヴァ等著、講談社ブルーバックス) 3. ゆかいな生物学(フランク・H・ヘプナー著、黒田玲子訳、朝倉書店) 脳・神経科学に興味のある方:ベア―・コノーズ・バラティーゾ著「神経科学~脳の探求~」西村書店 |
授業内容と その進め方 /Course outline and weekly schedule |
【基礎編】 複雑怪奇な「生物」をバラバラにすれば、 一つ一つの化学物質へと行き着きます。 我々人間を含む生物の仕組みやその応用としての人工的手法をより良く理解するために、 基礎編では、生物がどのような化学物質から成り立っているか、 そしてそれらがどのような仕組みで組み合わさってはじめて生物となりうるのか、 を理解することを目的とします。 第1週 現代生物学概論① 生物と無生物との違い 第2週 現代生物学概論② 遺伝子(プログラム)と蛋白質(ナノマシン) 第3週 生物は何から出来ているか?(1):水とアブラ(有機化合物) 第4週 生物は何から出来ているか?(2):アミノ酸と蛋白質 第5週 生物は何から出来ているか?(3):糖と核酸(DNA/RNA) 第6週 細胞(全ての生物の最小単位)とは? 第7週 遺伝子(生物のプログラム)とは? 第8週 複製(遺伝子のコピー)とは? 第9週 翻訳(遺伝子プログラムの実行)とは? 【応用編】 第10週 遺伝子組換えと遺伝子改変動物 第11週 生体画像とイメージング 第12週 神経と筋肉(電気通信を行う細胞) 第13週 神経・筋肉の人為的制御法(オプトジェネティックス) 第14週 視覚・感覚(ものを見、感じるメカニズム) 第15週 記憶(物事を覚える脳の仕組みはどこまで分かったか) |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
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授業時間外の学習 (予習・復習等) /Preparation and review outside class |
★現代生物学(本授業)を「理解」するためには、 【高校で習った化学の基礎】を6割程度「理解」していることが必須です。 本生物学に限らず、大学の授業は高校で習った基礎の理解無しには成り立たないことを 肝に命じてください。 高校の化学を6割以上理解している人: 予習・復習は特に必要ではないが、興味を持った生物学関連のトピックスについては、上記参考書などをヒントに日頃から自分で積極的に調べて下さい。 理解していない人: 高校で使った教科書や同等レベルの参考書を常に横に置き、 分からない化学構造式などが出てくる度に面倒がらずに復習することにより、 本授業のより良い理解につながります。 応用編では、第9週までの内容が基礎となります。よく理解しておいて下さい。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) /Evaluation and grading |
評価方法: 期末レポートを期末試験のかわりとする(50点)。第3週目~第14週目においては授業内において、その回の授業に関連する内容にて、論述式の小テストを実施する(50点;毎回の授業において各自レポート用紙を持参のこと)。それらの合計点により判定する。 評価基準(最低合格基準): 1)生物システムの複雑さ,精密さ,巧妙さ,多様さを理解していること。 2)様々な生物システムと人間社会との関わりを理解していること。 3)上記合計点で、60点以上を取得していること。(期末試験を受けた(レポートを提出した)人すべてに単位を保証するわけではありません。) |
オフィスアワー: 授業相談 /Office hours |
東6号館 716号室または821号室。随時受け付けるが、メールや電話によりアポイントメントを取ること。 |
学生へのメッセージ /Message for students |
電通大のほとんどの学生は高校で生物を学んでいないので、基礎編では講義もそのつもりで進めます。生物学を通して自然科学の基本的な考え方を理解し、物事を多角的に見るトレーニングを行います。応用編では、筋肉を動かす、ものを見たり感じたりする、あるいは記憶するといった我々がいつも行っている行動がどのような仕組みにより支えられているのかを学んでいきます。高齢化社会を迎える現在、加齢によって衰える上記の生体機能を維持し、支える技術開発が今後の最重要課題の1つとなっていくでしょう。生物に興味がある学生はもとより、電子・機械・情報などあらゆる方面を目指している人の受講を歓迎します。 |
その他 /Others |
高校までの生物学のスタイルとは全く異なり、暗記ではなく科学(化学)的に論理的に思考する授業を行います。 基礎編では、適宜スクリーンに図表を提示しながら授業を進め、前週の小テストの模範解答例は、授業の最初に提示して解説します。 |
キーワード /Keyword(s) |
遺伝子、蛋白質、アミノ酸、糖、核酸(DNA,RNA)、イメージング、神経細胞、筋細胞、感覚、脳 |