シラバス参照 |
講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
王朝物語の精神史 | ||
---|---|---|---|
英文授業科目名 /Course title (English) |
The Spiritual History of Heian-Monogatari | ||
科目番号 /Code |
HSS507z | ||
開講年度 /Academic year |
2020年度 | 開講年次 /Year offered |
3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
前学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
総合文化科目 | ||
開講学科・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
常田 槙子 | ||
居室 /Office |
なし | ||
公開E-Mail |
maki.tnd@gmail.com | ||
授業関連Webページ /Course website |
なし | ||
更新日 /Last updated |
2020/03/02 22:07:38 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標 /Topic and goals |
日本の古典作品は、時空を越えて現代もなお読み継がれている。特に海外で読まれるようになるには、翻訳が必要不可欠であった。本講義では主にフランス語と英語に翻訳された古典文学を通して、日本文学の海外受容について検討するとともに、日本文学が外国語に翻訳されることの意味、また日本語と日本文学・文化の多様性についても考察を深めたい。また、グローバリゼーションや世界文学の観点から、翻訳を取り巻く様々な事象についても取り上げる。 原文と様々な翻訳を比較したり、時代的・社会的背景に照らしながら翻訳作品を理解しようとするなかで、分析力を高め、物事を複合的にとらえる力を養う。また、日本語の表現の多様性にも目を向け、豊かな言語感覚を養うことを期する。 |
---|---|
前もって履修 しておくべき科目 /Prerequisites |
特になし。 |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目 /Recommended prerequisites and preparation |
特になし。 |
教科書等 /Course textbooks and materials |
プリントを配布する。 |
授業内容と その進め方 /Course outline and weekly schedule |
1回目 ガイダンス、翻訳理論 2回目 翻訳とジェンダー 3回目 翻訳と時代的背景 4回目 ルネ・シフェール訳『源氏物語』を読む 5回目 ジャポニスムと日本文化受容 6回目 レオン・ド・ロニーと和歌の翻訳 7回目 ジュディット・ゴーチエと『蜻蛉集』 8回目 翻訳不可能性① 9回目 翻訳不可能性② 10回目 世界文学① ーゲーテからダムロッシュまでー 11回目 世界文学② ー世界文学としての日本文学ー 12回目 世界文学と『源氏物語』 13回目 翻訳語と「近代」 14回目 外国文学と日本語訳 15回目 確認テストとその解説 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
|
授業時間外の学習 (予習・復習等) /Preparation and review outside class |
最終日に確認テスト(60分程度)を行うので、準備しておくこと。また、学期の途中に小レポートを課す予定である。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) /Evaluation and grading |
平常点(授業への姿勢等)20%,小レポート30%,確認テスト50% ・小レポートと確認テストの内容および範囲については、授業にて提示する。 |
オフィスアワー: 授業相談 /Office hours |
授業の後に質問を受け付ける。 |
学生へのメッセージ /Message for students |
正宗白鳥はかつてアーサー・ウェイリーによる英訳『源氏物語』(1925-1933年)を読んで、こう言った。「気力のない、ぬらぬらとした、ピンと胸に響くところのない、退屈な書物」が「世界的名小説として、多くの愛読者を得るかもしれない」と。ここまでおおげさでなくても、翻訳を通して古典作品を読んでみると、原文では見いだせなかった新しい発見があり、おもしろいものである。日本文学や日本文化がどのように紹介されていったのか、時代背景などにも触れながら、受講生とともに読み解いていく。古典が好きな学生にもそうでない学生にもぜひ受講してもらいたい。 |
その他 /Others |
高等学校卒業程度の英語力があることが望ましい。それ以外の言語については、知識を必須としない。また、受講生の状況に応じて、授業内容に若干の変更を加えることがあり得る。 |
キーワード /Keyword(s) |
日本文学、翻訳、世界文学、受容、『源氏物語』、和歌、ジェンダー、ジャポニスム |