シラバス参照 |
講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
外国語との対比による日本語表現 | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Japanese Expression compared with Foreign Languages | ||
科目番号 /Code |
HSS514z | ||
開講年度 /Academic year |
2020年度 | 開講年次 /Year offered |
3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
前学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
総合文化科目 | ||
開講学科・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
宇田川 尚人 | ||
居室 /Office |
非常勤講師 | ||
公開E-Mail |
ua407099@edu.cc.uec.ac.jp または signifiant@x.email.ne.jp | ||
授業関連Webページ /Course website |
なし | ||
更新日 /Last updated |
2020/02/23 16:11:53 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標 /Topic and goals |
主題:近年のスマートフォン等の器機の普及と(Facebook、Twitter、Line 等の)SNSに代表される新しいコミュニケーションスタイルの浸透は、人びとの間に新しい「繋がり方」の可能性を示す一方で、新たな課題を提示しつつある。それは、長文読解能力の低下、適切な自己表現力の不足であり、ひいてはそれらによってもたらされる(厳密に一つ一つ言葉を選び時間をかけて熟考することで育まれるはずの首尾一貫した)論理的思考能力へのマイナスの影響である。もちろんこうした影響は日本語だけに限られる事態ではない。だが、ネイティブ言語の持つ論理特性は(その言語を用いた)思考の論理性にダイレクトに反映されるため、我々日本人は、適切な表現能力と論理能力を維持するために、日本語のもつ諸特性を、その表現の多様性や曖昧性をも含めて、論理的に再確認し、それらの正しい使い方を大学教育においても習得してゆく必要がある。こうした目的の為に、この授業では、外国語との対比という方法を用いる。日本語の持つ諸特性を明確にすることを通して、適切な自己表現能力と論理的思考能力を訓練する為の場を学生諸君に提供してゆきたい。 達成目標:相手に明確に自分の考え・感情を伝えるための、思考および表現方法のシェイプアップ、論 理的反駁のスキルの習得、レポート及び学術論文作成のために最低限必要な技法の獲得を達成目標とする。 |
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前もって履修 しておくべき科目 /Prerequisites |
その他の ◇注意点を参照のこと。 |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目 /Recommended prerequisites and preparation |
特になし |
教科書等 /Course textbooks and materials |
特定の教科書は使用しない。必要に応じてプリントを配布する。 |
授業内容と その進め方 /Course outline and weekly schedule |
授業内容 第1回 要点を的確に纏める2つの方法 第2回 a 論証図の作成 - 主題と展開 - 第3回 b トピックセンテンスとパラグラフ 第4回 難解な文章の翻訳の仕方 第5回 a 指示関係を明確に 第6回 b 日本語らしい文章とは? - 複雑な関係文の処理の仕方 - 第7回 日本語の曖昧さを問う 第8回 a 厳密な否定と反対主張 (日本語における否定の作用) 第9回 b メタメッセージの扱い方と問題点 第10回 c 異文化間コミュニケーションにおけるメタメッセージの差異 第11回 学術論文の書き方 第12回 a 論証と反駁 - 論理的反駁のスキルとは? - 第13回 b 仮説と知見、例証と傍証の区別 第14回 c 論証図とトピックセンテンスを用いた簡単な英文サマリーの作成法 第15回 d 外国語論文の脚註・巻末註の付け方 進め方 上記の授業内容の解説と並行して、学生に様々な文章を制作してもらい、その論理的首尾一貫性、表現の適切性、明晰性を、皆で議論しながら添削してゆく。題材は学生と相談して決める予定だが、今の所「iPS細胞とは何かを(中学生にも分かるように)説明せよ」「ヒッグス粒子とは何かを(高校生にも分かるように)説明せよ」「人工知能は心を持ちうるか?」等のテーマに答える、あるいは感想を述べる、あるいは翻訳をする等の形での文章作成を考えている。 * 以上の内容は暫定的なもので確定ではない。本年度は翻訳の練習は行わない可能性がある。 詳細は初回の授業で発表する。 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
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授業時間外の学習 (予習・復習等) /Preparation and review outside class |
予習 :与えられた課題(小レポートの作成、翻訳の練習、学術論文の構成および表現方法 :の練習等)を期限内に提出する必要がある。 復習 :上記の提出物の添削結果を各自吟味し、問題点が見つかれば、それを修正すること。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) /Evaluation and grading |
評価方法 :与えられた課題と平常点によって総合的に評価する。 評価基準 :その都度の課題の提出を最低基準とする。 |
オフィスアワー: 授業相談 /Office hours |
適宜相談に応じるが、授業前後等に事前にアポイントを取ることが望ましい。 |
学生へのメッセージ /Message for students |
授業への積極的な参加を期待する。 |
その他 /Others |
◇ 注意点 ・「日本語による文章表現」の履修者は本科目を履修することはできない。 ・本科目は上級科目であるが、平成25年度以前に入学した情報理工学部学生は、 言語文化演習科目「言語表現演習」の単位に読み替えることができる (単位認定はどちらか一方のみである)。 ・電気通信学部学生による本科目の履修は、言語文化演習科目「言語表現演習」 への読替科目の履修としてのみ可能である。 ・1人1人の学生の文章を添削するという作業が含まれる為、受講者数をほぼ20名に制限する。 |
キーワード /Keyword(s) |
論理的思考の訓練、翻訳および学術論文の作成練習、メタメッセージと表現 |