シラバス参照 |
講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
理科教育法IB | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Educational Methods for Sciences ⅠB | ||
科目番号 /Code |
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開講年度 /Academic year |
2020年度 | 開講年次 /Year offered |
2/3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
前学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
教職科目 | ||
開講学科・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
川角 博 | ||
居室 /Office |
非常勤講師 | ||
公開E-Mail |
授業にて公開する | ||
授業関連Webページ /Course website |
開設していない | ||
更新日 /Last updated |
2020/02/26 14:41:51 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標 /Topic and goals |
・学習指導要領における中学校、高等学校の理科の目標を理解し,観察・実験等の探究の過程を通して科学的なものの見方考え方を、生徒に育成できる理科教師としての資質能力を育てる。 ・各単元の内容分析(学習指導要領・教科書・評価)と指導者として必須である知識等(科学的知識,観察・実験を行う授業構築の視点など)および、その歴史的背景と現代的課題を踏まえた理解する。 ・情報機器及び教材の効果的な活用方法を理解し、授業設計に活用することができる。 ・相互作用的授業、主体的・対話的で深い学びに至る授業の実践を中心として、理科授業の遂行に必要となる知識・技術・技能を理解し、獲得する。 ・学習指導案(単元計画・本時の指導計画)の立案とその評価をする能力を身につける。 |
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前もって履修 しておくべき科目 /Prerequisites |
特になし |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目 /Recommended prerequisites and preparation |
物理,化学などの自然科学・工学系専門科目については,しっかり学習しておくべきである。 |
教科書等 /Course textbooks and materials |
1)「NHK考えるカラス」、NHK出版、2014.8、川角博 監修 2)「中学校学習指導要領解説 理科編 平成29年6月」;文部科学省 3)「高等学校学習指導要領解説 理科編・理数編 平成30年」;文部科学省 他に必要なテキストは、必要に応じて授業にて配布する。 参考書・参考資料等 4)「小学校学習指導要領解説、理科編 平成29年6月」;文部科学省 5)中学校理科教科書(出版社をとわない) 6)高等学校理科教科書(出版社を問わない「物理基礎」「物理」「化学基礎」「化学」「生物基礎」「生物」「地学基礎」「地学」の各教科書) |
授業内容と その進め方 /Course outline and weekly schedule |
・授業は事前に与えた課題(実験結果、用語、疑問等について生徒に分かる説明を準備する)についてレポートを書き、これにもとづいて発表し、これを軸として議論を深める。 ・事前課題について、受講者が仮説と検証方法の提案をし、探究の過程を通して科学の方法を実践しながら、受講者自身の科学的なものの見方・考え方を育成し、理科教育能力を高める。 ・議論を通して各科目・単元を生徒に学ばせる本質的な理由を考え、理科教育の本質的なねらいを多面的に理解していく。 ・講義の中でも可能な限り実際の現象に触れながら、その科学的理解を深めるとともに、観察・実験・表現・評価の能力を育てる。 ・Web上の授業動画を事前学習とした反転授業の実践も実施する。 ・学習指導案の立案・模擬授業の実施・評価を実践しながら、小学校、中学校、高等学校での理科学習の流れとの関連についても理解を深める。 ・以上を実現するために、情報機器及び教材の活用について適宜扱う。 ・授業構成は、理科教育の全体像のほか、14回の授業で「エネルギー」、「粒子」、「生命」、「地球」を柱として、中学校と高等学校理科の内容を扱う。 授業計画 第1回:中学校・高等学校学習指導要領が示す「理科の目標」から、理科教育で生徒に育成すべき資質・能力とは何かを理解する。学習指導要領における理科の主な内容と小学校から高等学校までの理科の学習の全体構造を理解する。国内外の調査などに基づく理科教育の実際の状況と課題について理解する。これらに基づき、以下の授業を通して身につけるべき理科教師として必要とされる能力の目標を捉える。 第2回:中学校・高等学校における「エネルギーの見方」および「エネルギーの変換と保存」として、力学の学習指導を中心に扱い、観察・実験のポイントと力学における科学的なものの見方・考え方の関連を理解する。力学の誤概念を中心に、主体的・対話的で深い学びに至る授業の実践を含む。授業での情報機器及び情報教材の活用の実践を行う(以下、毎回、情報機器を活用する)。 第3回:中学校・高等学校における「エネルギーの見方」「エネルギーの変換と保存」として、波動・熱の学習指導を中心に扱う。波動・熱の誤概念を中心に、主体的・対話的で深い学びに至る授業の実践を含む。 第4回:中学校・高等学校理科における学習指導案の書き方・授業展開・評価のあり方等について扱い、模擬授業の準備をする。この過程で、授業設計のあり方、授業改善の必要性について理解する。ここで、目的意識をもった観察,実験などを通して科学的に探究する能力と態度を育てる授業のあり方について理解を深める。反転授業についても、実践的に扱う。 第5回: 中学校・高等学校における「エネルギーの見方」「エネルギーの変換と保存」として、電磁気の学習指導を中心に扱う。動画授業による事前学習にもとづく反転授業の実践を通して、電磁気学の理解を深める主体的・対話的で深い学びに至る授業の実践を含む。 第6回:中学校・高等学校における「エネルギーの見方」「エネルギーの変換と保存」「エネルギー資源の有効利用」として、原子・エネルギーの利用の学習指導を中心に扱う。原子・エネルギーの理解を深める主体的・対話的で深い学びに至る授業の実践を含む。エネルギー分野における発展的な学習内容についての探究と学習指導への位置づけを考察する。 第7回: 中学校・高等学校における「粒子の存在」「粒子の結合」として、物質の構成・化学結合等の学習指導を中心に扱う。動画授業による事前学習にもとづき、物質の構成・化学結合の理解を深める主体的・対話的で深い学びに至る授業の実践を含む。 第8回: 中学校・高等学校における「粒子の保存性」「粒子のもつエネルギー」として、イオン・酸化・還元・温度と物質等の学習指導を中心に扱う。イオン・酸化・還元・温度の理解を深める主体的・対話的で深い学びに至る授業の実践を含む。粒子分野における発展的な学習内容についての探究と学習指導への位置づけを考察する。 第9回: 中学校・高等学校における「生命の構造と機能」「生物の多様性と共通性」として、植物と動物・生物の特徴等の学習指導を中心に扱う。動画授業による事前学習にもとづき、植物と動物・生物の特徴の理解を深める主体的・対話的で深い学びに至る授業の実践を含む。 第10回: 中学校・高等学校における「生命の連続性」「生物と環境のかかわり」として、遺伝・生物と環境等の学習指導を中心に扱う。遺伝・生物と環境の理解を深める主体的・対話的で深い学びに至る授業の実践を含む。生命分野における発展的な学習内容についての探究と学習指導への位置づけを考察する。 第11回: 中学校・高等学校における「地球の内部」「地球の表面」として、地質・気象等を中心に扱う。動画授業による事前学習にもとづき、地質・気象の理解を深める主体的・対話的で深い学びに至る授業の実践を含む。 第12回:中学校・高等学校における「地球の周辺」として、地球環境・宇宙等の学習指導を中心に扱う。地球環境・宇宙の理解を深める主体的・対話的で深い学びに至る授業の実践を含む。地球分野における発展的な学習内容についての探究と学習指導への位置づけを考察する。 第13回:授業における学習指導と評価の一体化と観点別評価の理解を深め、学習指導案の具体化と事前分析をする。これにもとづき、授業改善の視点を身につけ、授業設計の向上について理解する。 第14回:受講者による模擬授業を実施し、授業の評価・分析についての理解を深め、授業改善の視点を身につける。受講者自身が生徒の立場や指導教員の立場となってその評価・分析を行う。このとき、授業のねらいと学習指導要領の目標の整合性について、議論を深める。 第15回:受講者による模擬授業を実施し、その評価・分析を行う。および、研究授業における研究協議のあり方・教員となってからの研修のあり方について学ぶ。 授業まとめの試験 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
長年にわたる理科教諭および管理職としての実務、中学や高校の理科教科書の執筆、長期にわたるNHKTVでの教育番組制作・出演の経験等を活かし、科学教育として必要な知識・技能、見方・考え方、態度・姿勢、教授法について実践的に学ぶ授業とする。 |
授業時間外の学習 (予習・復習等) /Preparation and review outside class |
1 分からないことは,自ら納得できるまで勉強し,合理的な理解かどうかを具体的な場面に適用して確かめる。 2 NHK教育テレビ「考えるカラス:考える練習」(NHKのWeb site参照)の結果を説明する仮説を立て,これを検証する方法を提案し,児童・生徒に説明するプレゼンテーション等を作ってみる。 3 参考書「NHK考えるカラス」にある視聴者の説明について自ら評価し,文章等にしてみる。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) /Evaluation and grading |
毎回の「事前課題レポート」および「説明のポイントと疑問・授業の感想・意見等」を毎回の授業後に提出する。ここから、科学的なものの見方・考え方として「関心・意欲・態度」、「思考・判断・表現」を中心に、全体評価の40%の評価とする。 ・毎回の発言・模擬授業の指導案の提出と模擬授業の実施と分析から、「思考・判断・表現」、「技能」、「知識・理解」を中心として、全体評価の30%の評価とする。 ・授業内容のまとめとして試験を実施し、これにより「思考・判断・表現」、「知識・理解」を中心に、全体評価の30%の評価とする。 |
オフィスアワー: 授業相談 /Office hours |
授業の前または後。質問がメール等で事前に出ておれば,対応しやすい。 |
学生へのメッセージ /Message for students |
小学校から高等学校までの理科の学習の本質的な理解を目指し,科学的なものの見方・考え方とは何かを学びます。その上で,中・高等学校理科授業の設計および実践に必須な知識や構えの修得を目指します.将来教職ないしはこれに準ずる職業に就くことを真剣に考えている学生は,特に歓迎されます。 |
その他 /Others |
なし |
キーワード /Keyword(s) |
学習指導要領,理科教育,科学の方法,探究の過程,理科教師,学習指導,教育目標,授業設計,教育技術,評価,アクティブラーニング、反転授業 |