シラバス参照 |
講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
数学科教育法IV(集中) | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Educational Methods for Mathematics Ⅳ | ||
科目番号 /Code |
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開講年度 /Academic year |
2020年度 | 開講年次 /Year offered |
2/3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
前学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
教職科目 | ||
開講学科・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
牧下 英世 | ||
居室 /Office |
講師室 | ||
公開E-Mail |
makishita@mac.com | ||
授業関連Webページ /Course website |
https://sites.google.com/view/makishita/ | ||
更新日 /Last updated |
2020/02/28 14:44:51 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標 /Topic and goals |
<主題> 本講義の目指すところは,教育実習で必要な数学力と授業力を養成することである。 高等学校数学科の内容を「数学的活動」を通して考察する。また,数学的活動の観点から教材研究を踏まえて,授業構成を計画し学校現場で授業ができるようにする。 これらの経験を元にして,考察した内容を学習指導案の作成に反映させ、「教えること」の意味を捉え,きたるべき教育実習に備えることができるようにする。 <到達目標> 1.高等学校数学科学習指導要領(数学編)に示されている「数学的活動」を経験・考察し、その観点から教材研究・授業構成・評価について考察できる。 2.単元の導入段階における授業素材を具体的に探すことができる。 3.模擬授業を通して中学校・高等学校で学ぶ数学の理解を深めることができる。 4.教材作成と学習指導案の作成ができる。 5.数学教育,統計教育その他の教育の場面で,主体的にICTを活用することができる。 |
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前もって履修 しておくべき科目 /Prerequisites |
電気通信大学から指示された科目を履修しておくこと。 |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目 /Recommended prerequisites and preparation |
数学専門科目,数学科教育法Ⅰ,数学科教育法Ⅱ,数学科教育法Ⅲ |
教科書等 /Course textbooks and materials |
テキスト 適宜,資料を配布する。 1. 履修者は必ず,学習指導要領解説を購入または文部科学省からダウンロードすること。 中学校学習指導要領解説 数学編 高等学校学習指導要領解説 数学編理数編 また,教育実習予定校が使用している教科書を購入することが望ましい。購入方法については,授業で指示する。 2.実習予定校で使用する検定教科書(最初の授業でも指示する) 教育実習を予定する地区または学校が使用する教科書を調べて、必ず同じ教科書を購入すること。実習校の教科書の調べ方については、最初の授業で指示する。 参考書・参考資料等 中学高校に関わらず,以下の図書を推奨いたいます。 ・中学数学資料集 数学の泉 改訂新版 発行:地域教材社 ・いかにして問題をとくか G.ポリア著 発行:丸善株式会社 なお,他については授業で指示します。 |
授業内容と その進め方 /Course outline and weekly schedule |
第1回:講義:オリエンテーション その際に,高等学校の数学教育の目標と課題について,高等学校学習指導要領をもとに考察する。 また、中学校と高等学校との接続や高等学校と大学との接続についても考察する。 また,理系高校生の数学学力調査(東京理科大学数学教育研究所)の結果から,現在の高校生の学力や傾向について言及するとともに,学生諸君と現代の生徒が数学をどのように捉えているのかを考察し,第2回目以降の授業に役立てていく。 第2回:講義:高等学校の教科書の内容から教材研究することについて考察する。 第3回:講義:高等学校の教科書のほか,入試問題の内容から教材研究することについて考察する。 第4回:講義:初等幾何の内容について深い考察を行う。併せて,図形の性質について,今後色々な形で出てくる数学的構造との関係において考察を行い,解析分野や代数分野での幾何の考え方が応用できることを改めて学び直す機会とし,教育実習に備える。 第5回:(講義と演習)数学教育へのICTの利活用について考察を深める。その際,図形描画ソフトを主体的に利用できるようにする。特に関数のグラフが描けるようにする。 第6回:(講義と演習)数学教育へのICTの利活用について考察を深める。その際,図形描画ソフトを主体的に利用できるようにする。特に初等幾何の図形が描けるようにする。 第7回:(講義と演習)数学教育へのICTの利活用について考察を深める。その際,図形描画ソフトを主体的に利用できるようにする。図形描画ソフトで作成した図を印刷教材として取り込めるようにする。 第8回:(講義と演習)指導案の書き方について理解を深める。 板書計画やICTの利活用,教科書の有効活用ができるようにする。 第9回:模擬授業(1) 模擬授業を行う。模擬授業では知っていることの解説をすることではない。現場の生徒を想定して教科書で指導することを学びとることが重要である。 第10回:模擬授業(2) 模擬授業を行う。模擬授業を振り返り,仲間から幾つもの課題をいただき,次回につなげることが肝要である。そうした態度をもとに模擬授業に臨でいただきたい。 第11回:模擬授業(3): 学校現場では,よく,「教科書で教える」という言葉が出てくる。「教科書を教える」と どのように違うのかを意識しながら,模擬授業に臨んでほしい。 第12回:模擬授業(4): 先生は,幾つもの話題を自分のポケットに詰め込んで授業に臨むことが必要であると言われることがある。私はそれを「ドラえもんのポケット」と呼んでいる。教材研究をしっかりと行うことは言うまでもないが,教材の内容から指導対象の「生徒」からどのような反応が返ってくるのかを予想しながら指導することが大変重要である。そのためにも,1時間の指導内容だけではなく,黒板に何を書くのか,いわゆる板書計画も大変重要になってくる。そうした視点で模擬授業をとらえていきたい。 第13回:模擬授業(5) 科学技術の進展により,学校現場には各種のTechnologyが導入されている。何でもTechnologyを使いなさいと言うことではない。生徒の数学の学びに有効に作用するのであれば,積極的な利活用をしていくことが肝要である。そうした意味で,教職課程を履修する学生諸君に数学の授業に対して,Technologyの利活用を考えてほしい。 第14回:模擬授業(6) 配布資料であるプリントの品質を向上するための取り組みも一つである。そうしたことに対しても機会を見つけて言及する。 第15回:試験 また,これまでの本講義を振り返るとともに,教育実習へつなげる意味を込めた試験を実施して,その評価の一部とする。その後,試験の解説を行う。 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
該当する。 (1) 東京都立高等学校教諭 (2) 筑波大学附属駒場中学校教諭 (3) 筑波大学附属駒場高等学校教諭 (1), (2), (3) の専任教員として, ・数学教育について ・校務分掌 ・部活動 における実践についても講義する。 |
授業時間外の学習 (予習・復習等) /Preparation and review outside class |
国立大学附属学校は毎年,自校の研究成果を公開する意味で教育研究会を行っている。 また,公立学校でも地域に情報を公開する観点で授業公開している。 そうした機会を好機ととらえ,積極的に出かけて,現場の先生方の授業を参観してきてほしい。 私も積極的に皆さんに情報を伝達していく所存です。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) /Evaluation and grading |
課題レポート15%,模擬授業への準備と模擬授業15%,試験として質問紙により効果測定70% の評価を行う。 |
オフィスアワー: 授業相談 /Office hours |
事前にメールで連絡をしていただき,日時を決めましょう。 |
学生へのメッセージ /Message for students |
教職は,かけがえのない仕事です。 何歳になっても人を成長させてくれる誇れる仕事のひとつです。 ぜひ,興味のある方は目指していただき,あなた方の次代を担当する子どもたちを指導する先生になってください。 |
その他 /Others |
2日目の授業で,Technologyを利用した授業を実施します。 ご自身のノートパソコンを持参してください。 履修にあたっては,他の科目との重複がないように,入学当初から計画的に単位取得に向かってください。 |
キーワード /Keyword(s) |
数学的活動,ICT,図形描画ソフト |