シラバス参照 |
講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
コミュニケーション論 | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Communication | ||
科目番号 /Code |
INS501a INS501b | ||
開講年度 /Academic year |
2020年度 | 開講年次 /Year offered |
3 |
開講学期 /Semester(s) offered |
前学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
専門科目 | ||
開講学科・専攻 /Cluster/Department |
Ⅰ類 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
久野(雅)・大河原 | ||
居室 /Office |
東1-509(久野),東1-409(大河原) | ||
公開E-Mail |
hisano@uec.ac.jp (久野),ohkawara_kazunori@e-one.uec.ac.jp (大河原) | ||
授業関連Webページ /Course website |
なし | ||
更新日 /Last updated |
2020/03/11 12:46:35 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標 /Topic and goals |
(a) 主題 人間におけるコミュニケーション活動の諸相について学際的な見地から検討します。コミュニケーションの基礎概念を踏まえた上で,言語・非言語の個人間コミュニケーションと,様々な社会集団におけるコミュニケーションとを中心に,人間のコミュニケーション全般について考えます。人文社会科学的な議論を参照しつつ自然科学の方法と成果を取り入れ,また基礎的なメカニズムと応用的な話題の双方を広く取り上げます。 (b) 達成目標 コミュニケーション活動の基礎を理解し,現代社会におけるコミュニケーションの実態を知り,コミュニケーションという観点についての問題意識を高めることを目標とします。関連して,文献・資料調査やデータ分析にもとづき文書作成を行い,情報収集能力,批判的思考力を含む論理的・多面的思考力,文章表現力を養います。 |
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前もって履修 しておくべき科目 /Prerequisites |
特になし。 |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目 /Recommended prerequisites and preparation |
「前もって」ではありませんが,関連する科目が多数あります。以下にその一部を例示しますので,履修にあたって参考にしてください。 「総合コミュニケーション科学」「メディアリテラシー」「メディア分析法」「メディア論」「心理学A」「心理学B」「認知科学」「スポーツとコミュニケーション」 |
教科書等 /Course textbooks and materials |
特定の教科書は使用しない予定です。参考書については随時紹介します。 |
授業内容と その進め方 /Course outline and weekly schedule |
(a) 授業内容 以下に,具体的なトピックを示します。 第 1回 ガイダンス,言語とコミュニケーション 第 2回 音声とコミュニケーション 第 3回 2次的言語:書き言葉と辞書 第 4回 コミュニケーションと社会1:社会的動物としてのヒト 第 5回 コミュニケーションと社会2:権威と服従 第 6回 コミュニケーションと認識1:自他の理解 第 7回 コミュニケーションと認識2:記憶・学習 第 8回 コミュニケーションと認識3:思考・意志決定 第 9回 組織マネージメントとコミュニケーション 第10回 健康科学分野におけるヒトと科学技術 第11回 発達障害とコミュニケーション 第12回 世界の食糧ネットワーク(飢餓と飽食) 第13回 健康つくりとコミュニケーション 第14回 運動と脳機能 第15回 ヒトのエネルギーバランス調整ネットワーク (b) 授業の進め方 毎回,ひとつのトピックを取り上げ,配布資料を参照しながら講義を行います。基礎的な知識,研究の方法論を解説するとともに,日常的な人間の営みとも広く関連づけながら検討してゆきます。毎回,授業に関して,考察,感想,疑問等を書いてもらいます。 また,授業外学習を含めて,演習・実習的な内容を取り入れます。コミュニケーション活動を実際に観察・調査して報告したり,ディスカッションを行ったりします。 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
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授業時間外の学習 (予習・復習等) /Preparation and review outside class |
授業内容と関連した課題を随時,出しますから,しっかり取り組んでください。 また,学習内容を復習し,疑問点を調べ,他のソースと関連させつつ理解を深めてください。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) /Evaluation and grading |
(a) 評価方法 平常点と最終課題,それぞれほぼ60%,40%のウェイトで総合評価を行います。 (b) 評価基準 平常点は単に出席しているということではありません。どの程度しっかりと授業に取り組み自らの認識を深めたかを問題とします。原則として毎回提出物があります。 最終課題はレポート(読書課題またはコミュニケーションの問題について考察する課題)で,内容と形式を総合して評価を行います。 |
オフィスアワー: 授業相談 /Office hours |
久野:水曜日17:00-18:00のオフィスアワーには,原則として研究室にいます。来室する場合,なるべくメールでアポイントをとるようにしてください(必要があればこの時間以外にも対応します)。 大河原:木曜日2限。この時間以外も含めて,なるべく事前にメール・電話にてアポイントをとってください。 |
学生へのメッセージ /Message for students |
現代日本は,「コミュニケーション化社会」と言える状況にあります。ケータイもウェブもSNSもコミュニケーションを強化する仕組みを提供していますし,就職,結婚といった人生の重大場面でも,コミュニケーションがますます強調されるようになっています。教育機関,企業,自治体,国といった様々な組織もまたコミュニケーション活動の増強を求められています。学問もまたしかり,で,「コミュニケーション論」のような学際領域の成立自体,学問間のコミュニケーションがもたらしたものです。電気通信大学が標榜する「総合コミュニケーション科学」や「ボーダレス化」も,こうした社会や学問における「コミュニケーション化」の進行と重なっています。 コミュニケーションは,たわいないおしゃべりのような個人的な営みから,原発問題や領土問題のような大きな社会的・国家的問題まで,人間の関わるすべての活動に深く関わっています。授業もバイトもサークル活動もコミュニケーションというキーワードから観察することができます。コミュニケーションという概念・キーワードは豊かな観点をもたらしてくれます。コミュニケーションという観点を意識しながら,様々な現象を自分自身に引きつけてじっくりと考えてみてください。 |
その他 /Others |
なし。 |
キーワード /Keyword(s) |
コミュニケーション,認知,心理,脳,身体,進化,人間,科学技術,情報技術,言語,文化,社会,スポーツ |