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講義概要/Course Information
2020/04/28 現在

科目基礎情報/General Information
授業科目名
/Course title (Japanese)
情報通信システム
英文授業科目名
/Course title (English)
Information and Communication System
科目番号
/Code
ELE501e
開講年度
/Academic year
2020年度 開講年次
/Year offered
3
開講学期
/Semester(s) offered
前学期 開講コース・課程
/Faculty offering the course
情報理工学域
授業の方法
/Teaching method
講義 単位数
/Credits
2
科目区分
/Category
専門科目
開講学科・専攻
/Cluster/Department
Ⅱ類
担当教員名
/Lecturer(s)
山口 和彦
居室
/Office
東3号館919号室
公開E-Mail
/e-mail
k-yama@uec.ac.jp
授業関連Webページ
/Course website
http://home.catv-yokohama.ne.jp/22/ya1/itsys/
更新日
/Last updated
2020/03/02 14:06:04 更新状況
/Update status
公開中
/now open to public
講義情報/Course Description
主題および
達成目標
/Topic and goals
情報通信システム・ネットワークの基礎となる情報に関する理論(情報理論,符号理論,暗号)について講義・演習を行う.これらの理論は美しい理論体系を持っており,情報通信を扱うさまざまな分野に応用されている.
前もって履修
しておくべき科目
/Prerequisites
離散数学
前もって履修しておくこ
とが望ましい科目
/Recommended prerequisites and preparation
確率統計、基礎電気回路、(論理回路学 カリキュラムには対応する授業が無いので授業内で補足するが独習していれば理解しやすい部分がある)
教科書等
/Course textbooks and materials
教科書は指定しない.適宜,プリントを配布する.
基本的にパワーポイントを用いて講義を行うのでその内容をwebで配布する
授業時間中に適宜,簡単な演習を課す.



参考書として以下を挙げておく.

今井 秀樹:『情報・符号・暗号の理論』,コロナ社 (2004).
平澤 茂一:『情報理論入門』,培風館 (2000).
授業内容と
その進め方
/Course outline and weekly schedule
講義予定
第1回 序論:情報通信システムのモデル,情報理論や符号理論の基本的な考え方
第2回 情報源符号化とその限界(1):情報源のモデル,符号の種類,クラフトの不等式
第3回 情報源符号化とその限界(2):ハフマン符号化法,ブロック符号化法
第4回 情報源符号化とその限界(3):非等長系列の符号化,情報源符号化定理
第5回 情報源符号化とその限界(4):ユニバーサル符号化,実用のデータ圧縮アルゴリズム
第6回 小テスト,情報量とエントロピー(1):自己情報量と平均情報量,エントロピー
第7回 通信路符号化の限界(1):通信路のモデル,通信路容量
第8回 通信路符号化の限界(3):復号誤り確率,通信路符号化定理
第9回 通信路符号化法(1):ハミング符号,生成行列と検査行列
第10回 通信路符号化法(2):誤り検出符号と誤り訂正符号,ガロア拡大体とRS符号
第11回 小テスト,論理回路特に順序回路フリップフロップについて
第12回 通信路符号化法(3):さまざまな線形符号,巡回符号の考え方
第13回 通信路符号化法(3):畳込み符号,ビタビ復号、MAP復号
第14回 通信路符号化法(2):誤り訂正符号の実用,turbo符号,LDPC符号
第15回 暗号と情報セキュリティ:暗号の安全性,秘密鍵暗号,公開鍵暗号
パワーポイントの他,資料や演習問題を配布すし
授業時間中に適宜,簡単な演習をする.宿題とする場合もある.
実務経験を活かした
授業内容
(実務経験内容も含む)
/Course content utilizing practical experience
授業時間外の学習
(予習・復習等)
/Preparation and review outside class
予習は基本的に必要でない
授業中に説明を復習してほしい.重要な事項は演習や課題とするので自分で解いてみること.
時間があれば関連する事項(実用状況など)を自分で調べてほしい.
成績評価方法
および評価基準
(最低達成基準を含む)
/Evaluation and grading
(a) 評価方法:
2回の中間試験および学期末試験の結果から,以下のように総合評価する.

成績評価=(中間試験の評価点×25%)×2回+(学期末試験の評価点×50%)

また,課題レポート提出状況等を考慮する.

(b) 評価基準:
以下の到達レベルをもって合格の最低基準とする.
(1)ハフマン符号による情報源符号化を理解し,平均符号長を計算できること.
(2)情報源符号化定理と通信路符号化定理の内容を正しく理解すること.
(3)最小距離と誤り訂正能力に関する内容を正しく理解すること
(4)畳込み符号やそのビタビ復号について理解していること.
(5)ハミング符号や巡回符号RS符号や拡大短縮パンクチャという符号の修正について理解していること,通信路符号化定理を理解していること 
オフィスアワー:
授業相談
/Office hours
月曜日-金曜日12:30-16:30(水曜日は不都合なことが多いが)アポなしで来訪可.
会えない場合は、東3・6階事務に相談する,E-mail等を利用.
学生へのメッセージ
/Message for students
この科目は、現在の通信・記録、コンピュータなどのシステムの基本となる問題の基礎となる理論を扱います.その本質的な部分は美しく単純ですが,その理解に至るまでには集中した論理的演繹力が
要求されるものです.ぜひ受講してその内容を知ってもらいたい. 
またアルゴリズムとしてハフマン符号をはじめとするデータ圧縮アルゴリズム、畳込み符号のビタビアルゴリズムなど興味深い手法を学ぶことにも注目されたい
その他
/Others
なし
キーワード
/Keyword(s)
情報理論,符号理論,
シャノン理論,データ圧縮,情報源符号化,誤り訂正符号通信路符号化,情報量,エントロピー,暗号