シラバス参照 |
講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
熱力学 | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Thermodynamics | ||
科目番号 /Code |
PHY301j PHY301k PHY301m PHY301n PHY301p | ||
開講年度 /Academic year |
2020年度 | 開講年次 /Year offered |
2 |
開講学期 /Semester(s) offered |
前学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
専門科目 | ||
開講学科・専攻 /Cluster/Department |
Ⅲ類 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
尾関 之康 | ||
居室 /Office |
東6-534 | ||
公開E-Mail |
yozeki@pc.*** | ||
授業関連Webページ /Course website |
なし | ||
更新日 /Last updated |
2020/02/20 14:11:54 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標 /Topic and goals |
熱力学は,力学・電磁気学と共に古典物理学の基礎を構成する。膨大な数の原子・分子 等のミクロな粒子の集団から成るマクロな物質の状態を、温度、圧力,体積などのマク ロな物理量を用いて記述し,いくつかの基本原理をもとに,マクロな観点から物質の状 態がいかに変化するかを考察する学問体系である。 講義では、熱の概念、温度の概念の導入から始まり、熱力学第一法則、第二法則の意 味や意義を正しく理解し、熱機関やエントロピーについての操作や計算法を習得する。 |
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前もって履修 しておくべき科目 /Prerequisites |
物理学概論第二、化学概論 |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目 /Recommended prerequisites and preparation |
なし |
教科書等 /Course textbooks and materials |
教科書:伊東敏雄著 なるほどの熱学(学術図書出版) 参考書:三宅哲著 熱力学(裳華房) |
授業内容と その進め方 /Course outline and weekly schedule |
授業の概要 講義では以下の概念をキーワードに熱力学を解説し、理解を促す。 1)熱とは何か? エネルギーにはいろいろな形態があるが、中でも熱エネルギーは特別な性質を持つ。他のエネルギー(電気的,力学的,化学的,原子力等)は全て、熱エネルギーに変換できるが、その逆は成り立たない。 2)温度とは何か? 熱エネルギーを測定する目安に、我々は日常的に「温度」を用いている。ところが、「力学」や「電磁気学」ではどこにも温度という言葉は出てこない。使われる物理量の単位は m, kg. sec, A であり、Kや℃は登場しなかった。 3) 熱力学第一法則 様々な形のエネルギーの相互の関係を理解する。 4)熱力学第二法則 熱を伴う状態変化の向きには決まりがある。 5)エントロピーとは何か? 乱雑さを計るエントロピーはどのように定義され、どのように計算されるのか。 授業計画 第1回:熱平衡と温度 第2回:偏微分と状態方程式 第3回:熱力学第一法則 第4回:断熱変化、熱容量 第5回:カルノーサイクル 第6回:熱力学第二法則 第7回:カルノーの定理、熱力学的温度 第8回:クラウジウスの不等式とエントロピー 第9回:可逆過程のエントロピー変化 第10回:エントロピー増大の法則、不可逆過程のエントロピー変化 第11回:熱力学関数、自由エネルギー 第12回:熱力学関係式、Maxwell関係式、熱力学第三法則 第13回:物質の状態変化、共存曲線、 第14回:クラウジウス・クラペイロンの式、相転移温度と圧力 第15回:ギブスの相律、ファンデルワールスの状態方程式 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
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授業時間外の学習 (予習・復習等) /Preparation and review outside class |
授業の前後に教科書を一読すること。 教科書の演習問題は、課題以外の問題も学習すること。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) /Evaluation and grading |
評価方法:講義には毎回出席していることを前提とする。 毎回、質問票・小レポートのいずれかを実施する。 期末試験と合わせて評価する。 (期末60%程度) 評価基準:次の3点が合格となる最低の基準である。 1)定積熱容量と定圧熱容量の違いを説明できること。 2)可逆熱機関の諸過程(断熱過程,等温過程等)での状態量の変化を正しく理解できること。 3)不可逆過程のエントロピーを正しく計算できること。 |
オフィスアワー: 授業相談 /Office hours |
東6号館 534号室、 月曜、4時限。 この時間に都合が付かない場合には、メールや電話などにより別途アポイントメントを取ること。 |
学生へのメッセージ /Message for students |
疑問が湧いたらその都度質問すること.教室での授業は一方的であってはならない. 講義中に質問が出ること事を大いに期待します. |
その他 /Others |
なし |
キーワード /Keyword(s) |
温度, 熱, エントロピー,カルノーサイクル,不可逆過程、熱力学関数、状態変化、状態図 |