シラバス参照 |
講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
分子生物学(クラスB) | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Molecular Biology | ||
科目番号 /Code |
BIO401j BIO401k BIO401m BIO401n BIO401p | ||
開講年度 /Academic year |
2020年度 | 開講年次 /Year offered |
2 |
開講学期 /Semester(s) offered |
後学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
専門科目 | ||
開講学科・専攻 /Cluster/Department |
Ⅲ類 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
松田 信爾 | ||
居室 /Office |
東6-716 | ||
公開E-Mail |
smatsuda@uec.ac.jp | ||
授業関連Webページ /Course website |
特になし | ||
更新日 /Last updated |
2020/02/25 10:45:24 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標 /Topic and goals |
「DNAの二重らせんモデルの提出」から本格的に始まった分子生物学は,DNAの化学的構造と機能を基盤として遺伝現象を明らかにしたとともに,遺伝情報の流れについて“セントラルドグマ”という大きな概念を提出した。そして,この概念により生命現象を情報系や制御系として理解する道を開き,生命科学の工学的応用も可能にしてきた。本講義では,この“セントラルドグマ”を基礎として生体システムを理解して頂くことを目標とする。 |
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前もって履修 しておくべき科目 /Prerequisites |
特になし |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目 /Recommended prerequisites and preparation |
生物学 |
教科書等 /Course textbooks and materials |
テキスト アルバート他原著「Essential 細胞生物学,原書第4版」,中村桂子・松原謙一監訳(南江堂) |
授業内容と その進め方 /Course outline and weekly schedule |
(a)授業内容 生物や生命現象の特徴,生体を構成する分子とその性質について概説する。また,遺伝子とは何であるのか,遺伝情報はどのようなメカニズムで発現するのかについての詳しい授業を行った上で,生物の進化やバイオテクノロジー等の発展的な内容についても扱う。 授業計画 第1回:イントロダクション 古典遺伝学,分子遺伝学,分子生物学,有性生殖,減数分裂 第2回:生物の特徴 生物の階層性(細胞,組織,器官,個体,個体群,群集,生体系),生物多様性,動物と植物,刺激と応答 第3回:生体を構成する分子(1) 細胞の化学組成,水分子,糖質,脂質 第4回:生体を構成する分子(2) タンパク質,ヌクレオチド,巨大分子 第5回:エネルギー,触媒作用,生合成 酵素,ATP,代謝,呼吸,光合成,(窒素固定) 第6回:DNAと染色体 DNAの構造,複製起点,テロメア,セントロメア,ヌクレオソーム,クロマチン,ゲノム,遺伝子 第7回:DNAの複製,修復,組換え DNAポリメラーゼ,プライマー,テロメラーゼ,DNA誤対合修復,チミン二量体,相同組換え,トランスポゾン 第8回:中間試験および試験の解説 第9回:遺伝子発現(1) セントラルドグマ,RNAと生命の起源 第10回:遺伝子発現(2) 転写,mRNA,RNAポリメラーゼ,プロモーター,イントロン,エキソン,スプライシング 第11回:遺伝子発現(3) 翻訳,遺伝暗号,コドン,リボソーム,rRNA,tRNA,アンチコドン 第12回:遺伝子発現の調節(1) 転写のスイッチ,リプレッサー,アクチベーター,エンハンサー 第13回:遺伝子発現の調節(2) 転写後調節,組み合わせによる調節,正のフィードバックループ 第14回:遺伝子とゲノムの進化 遺伝的変動,変異,重複と分岐,欠失,遺伝子水平伝播,系統樹 第15回:遺伝子と細胞の操作 細胞の単離と培養,DNA分子の分析法,核酸のハイブリッド形成,DNAクローニング,DNA操作,ゲノム解析 試験期間 期末試験 (b)授業の進め方 講義資料を適宜配布する。 各講義の終わりには小テストにより学習項目の確認を行う。 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
セントジュード小児研究病院での研究経験を活かし、いくつかの疾患についても分子生物学的な理解が深められるように講義を行う。 |
授業時間外の学習 (予習・復習等) /Preparation and review outside class |
テキストの該当部分を予習してくること。 復習としては、テキストと講義資料の内容を確認して知識を深めること。テキストに載っている演習なども解答してみるとよい。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) /Evaluation and grading |
毎回の小テスト,中間試験,期末試験により総合的に評価する。「授業計画」に示した内容を理解し,適切に説明できることをもって最低合格基準とする。 |
オフィスアワー: 授業相談 /Office hours |
随時。事前にメールでアポイントメントをとること。 |
学生へのメッセージ /Message for students |
授業内容は初めて生物学を学ぶ学生にも理解できるような平易なものとします。現代生物学は医薬に直結し、検査・解析装置の開発など情報理工学の応用の場にもなっています。現代の理系の人間として知っておくべき分子生物学についての理解を深めましょう。 |
その他 /Others |
なし |
キーワード /Keyword(s) |
細胞、生体分子、遺伝、変異、DNA複製、転写、翻訳、染色体、遺伝子操作、タンパク質、RNA、DNA,ゲノム、セントラルドグマ |