シラバス参照 |
講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
神経科学 | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Neuroscience | ||
科目番号 /Code |
BIO601p | ||
開講年度 /Academic year |
2020年度 | 開講年次 /Year offered |
3 |
開講学期 /Semester(s) offered |
後学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
専門科目 | ||
開講学科・専攻 /Cluster/Department |
Ⅲ類 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
松田 信爾 | ||
居室 /Office |
東6-716 | ||
公開E-Mail |
smatsuda@uec.ac.jp | ||
授業関連Webページ /Course website |
なし | ||
更新日 /Last updated |
2020/02/25 10:45:48 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標 /Topic and goals |
神経細胞は他の細胞や外界から情報受容し、他の細胞に情報を伝えることによって複雑な神経系の機能を果たしている。これら神経細胞における情報の受容・伝達の機構、およびそれによって担われている感覚・中枢神経系の機能について理解することを目標とする。 |
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前もって履修 しておくべき科目 /Prerequisites |
分子生物学 |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目 /Recommended prerequisites and preparation |
生物学 |
教科書等 /Course textbooks and materials |
アルバーツほか「Essential細胞生物学 第4版」南江堂 |
授業内容と その進め方 /Course outline and weekly schedule |
第1回:イントロダクション 脳の構造、神経細胞の形態・機能 第2回:膜輸送の原理 脂質2重層、膜輸送タンパク、輸送体、ポンプ、イオンチャネル、 受動輸送、能動輸送 第3回:輸送体の機能 電気化学的勾配、共役輸送体、ATP駆動ポンプ、光駆動ポンプ 第4回:イオンチャネルの機能 イオン選択性、ゲート、パッチクランプ法、電位依存性 チャネル、リガンド依存性チャネル、機械刺激依存性チャネル 第5回:静止電位と活動電位 K+漏洩チャネル、ネルンストの式、電位依存性Na+チャネ ル、閾値、電位依存性K+チャネル、全か無かの法則、跳躍伝導、髄鞘 第6回:シナプス伝達(1)神経末端、シナプス、神経伝達物質、シナプス間隙、シナプ ス小胞、電位依存性Ca2+チャネル、エキソサイトーシス 第7回:シナプス伝達(2)シナプス後膜、神経伝達物質受容体、伝達物質依存性イオン チャネル、シナプス電位、G−タンパク質共役型受容体、興奮性ニューロン、抑制 性ニューロン 第8回:中間試験および試験の解説 第9回:運動神経系 運動野、α運動ニューロン、神経筋接合部、ニコチン作動性アセチ ルコリン受容体、終板電位 第10回:感覚神経系 網膜、視細胞、ロドプシン、cGMP、水平細胞、神経節細胞、外 側膝状体、1次視覚野、嗅細胞、味細胞、cAMP 第11回:自律神経系 交感神経系、副交感神経系、神経節、節前ニューロン、節後ニュ ーロン、ノルアドレナリン アセチルコリン 第12回:中枢神経系シナプス グルタミン酸、AMPA型グルタミン酸受容体、NMDA型 グルタミン酸受容体、Mg2+ブロック 第13回:シナプス可塑性 長期増強、長期抑圧、ヘブ則 第14回:脳機能 海馬、歯状回、アンモン角、小脳、平行線維、プルキンエ細胞、大脳 皮質、ブロードマンの脳地図 第15回:神経・筋の制御 光遺伝学(オプトジェネティクス)、チャネルロドプシン、ハ ロロドプシン、Archロドプシン 最終回:期末試験 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
セントジュード小児研究病院での研究経験を活かし、神経疾患と神経科学との関連性も積極的に伝えていく。 |
授業時間外の学習 (予習・復習等) /Preparation and review outside class |
教科書並びに講義資料を復習すること |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) /Evaluation and grading |
毎回行う小テスト、および中間・期末の2回の試験により評価する。「授業計画」に示した各テーマの基本的な事項について理解していること(適切に説明できること)を最低合格基準とする。 |
オフィスアワー: 授業相談 /Office hours |
随時応じるが事前にメールで問い合わせること |
学生へのメッセージ /Message for students |
我々がどのようにしてものを見たり、聞いたりするのか。またどのようにして、物事を記憶するのか、どのように体を動かすのかといったことを解明しようとする学問です。これらのことを制御する神経系、特に脳は非常に複雑な器官であり、未解明の問題が多く残されています。一方、いくつかの点については解明も進んでいます。これまでに得られた神経系の知識を最先端の内容も含めて考えていきたいと思っています |
その他 /Others |
特になし |
キーワード /Keyword(s) |
神経細胞, ネルンストの式, イオンチャンネル, 受容体, 神経伝達物質, シナプス, 感覚, 記憶 |