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講義概要/Course Information
2025/05/02 現在

科目基礎情報/General Information
授業科目名
/Course title (Japanese)
文学A
英文授業科目名
/Course title (English)
Literature A
科目番号
/Code
HSS306z
開講年度
/Academic year
2021年度 開講年次
/Year offered
2/3/4
開講学期
/Semester(s) offered
前学期 開講コース・課程
/Faculty offering the course
情報理工学域
授業の方法
/Teaching method
講義 単位数
/Credits
2
科目区分
/Category
総合文化科目
開講類・専攻
/Cluster/Department
情報理工学域
担当教員名
/Lecturer(s)
栗田 岳
居室
/Office
東1号館815
公開E-mail
/e-mail
kurita@uec.ac.jp
授業関連Webページ
/Course website
特にありません。
更新日
/Last update
2021/05/26 15:38:47 更新状況
/Update status
公開中
/now open to public
講義情報/Course Description
主題および
達成目標(2,000文字以内)
/Themes and goals(up to 2,000 letters)
〇主題
平安時代の日本に、かなで書かれた物語文学が現れました。本講義では、平安朝物語文学誕生の背景とその変遷を視野におさめつつ、平安朝物語文学の大きな達成である『伊勢物語』と『源氏物語』を中心に考えていきます。まず、『伊勢物語』は「みやび」という概念を主題とする文学であると言われることが多いのですが、『伊勢物語』における「みやび」には、具体的にいかなる様相が見出されるのかを確認します。その上で、その『伊勢物語』的「みやび」が、『源氏物語』という作品の形成に、どのように関わっているのかを明らかにしたいと思います。

〇達成目標
 平安朝物語文学に関する基本的な知識を身につける。
 平安朝物語文学の原文に触れ、一つ一つのことばを精密に分析しながら読み進めることに、一  
 定程度、習熟する。
 授業での論理展開を、自身で改めて整理し、わかりやすく文章にまとめられるようにする。

前もって履修
しておくべき科目(1,000文字以内)
/Prerequisites(up to 1,000 letters)
特にありません。
前もって履修しておくこ
とが望ましい科目(1,000文字以内)
/Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters)
特にありません。
教科書等(1,000文字以内)
/Course textbooks and materials(up to 1,000 letters)
適宜、資料を配布します。
授業内容と
その進め方(2,000文字以内)
/Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters)
〇授業内容
1 イントロダクション 授業の進め方の説明、物語文学誕生の背景
2 竹取物語 竹取物語の持つ文学史的意義
3 落窪物語 落窪物語の大衆性と普遍性
4 伊勢物語と現代 伊勢物語の価値観と現代の価値観の「齟齬」
5 伊勢物語講読1 伊勢物語十、十五、六十段の読解1
6 伊勢物語講読2 伊勢物語十、十五、六十段の読解2
7 伊勢物語講読3 講読のまとめ -「みやびと愛」-
8 伊勢物語と源氏物語 源氏物語は伊勢物語といかなる接点を持つか
9 源氏物語1 源氏物語(正編)の概要確認1
10 源氏物語2 源氏物語(正編)の概要確認2
11 源氏物語・宇治十帖 源氏物語続編・宇治十帖の概要確認
12 宇治十帖と伊勢物語1 伊勢物語を宇治十帖から読み返す1
13 宇治十帖と伊勢物語2 伊勢物語を宇治十帖から読み返す2
14 平安朝物語文学の達成 
15   補足と期末テスト

上記の予定は、教室の状態をふまえて、適宜変更されます。

〇進め方
各回ともに、設定されたテーマに関して、配布資料に基づきながら説明していきます。「評価」の欄にも記載しましたが、授業において、数回、小テストを行います。
実務経験を活かした
授業内容
(実務経験内容も含む)
/Course content utilizing practical experience
授業時間外の学習
(予習・復習等)(1,000文字以内)
/Preparation and review outside class(up to 1,000 letters)
配布された資料や自身のノートを読み返して、授業内容が、授業を受けていない人にも、わかりやすく、正確に説明できるよう復習してください。
成績評価方法
および評価基準
(最低達成基準を含む)
(1,000文字以内)
/Evaluation and grading
(up to 1,000 letters)
学期中に数回、小テストや課題提出があります。その評価が50%。加えて学期末の試験は、授業で述べられた内容を、受講生が説明する論述形式のものとなりますが、その評価が50%です。また、授業への参加姿勢によって評価が上下することがあります。

授業での論理展開を正確に追い、その内容をわかりやすく説明できているかどうかが評価のポイントとなります。
オフィスアワー:
授業相談(1,000文字以内)
/Office hours(up to 1,000 letters)
木曜日第4限。事前にアポイントをとってください。オンラインで対応することもあります。
学生へのメッセージ(1,000文字以内)
/Message for students(up to 1,000 letters)
理工系の学生である皆さんは、古典文学の研究というものに、どのようなイメージを抱いているでしょうか。私は、研究である以上、本質的な部分に、それほど違いはないのではないかと考えています。対象のありようを正確に観察して記述すること。そして、筋道正しい分析によって、対象をより一般に開かれた観点から捉え直すこと。この授業を、そんな文学研究の一つの例として、皆さんに提供できればと思います。
その他
/Others
この授業は、感染症の蔓延をふまえて遠隔としますが、従来の授業形態になるべく近いかたちで実施することを目指し、「リアルタイム」で行います。また、対面授業では、通常、録画が認められないことと同様に、遠隔授業の動画は提供しません。ただし、授業後、その概要を思い出すための資料はweb上で提供することとします。受講の際には、以上の点を前提としておいてください。
キーワード
/Keywords
平安朝物語文学、伊勢物語、源氏物語、みやび