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講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
文化人類学A | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Cultural Anthropology A | ||
科目番号 /Code |
HSS315z | ||
開講年度 /Academic year |
2021年度 | 開講年次 /Year offered |
2/3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
前学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
総合文化科目 | ||
開講類・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
森 雅文 | ||
居室 /Office |
なし | ||
公開E-mail |
jinbunkyoumu@bunka.uec.ac.jp(人文社会科目の総合受付のアドレス) | ||
授業関連Webページ /Course website |
初回ガイダンスの連絡板HPのアドレスは【遠隔授業に関する情報】欄に示した。 | ||
更新日 /Last update |
2021/03/26 01:33:59 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標(2,000文字以内) /Themes and goals(up to 2,000 letters) |
◇ 主題(授業概要) 日本は世界に先駆けて人口遷移(近代を支えた人口構成が新たな形態に移行する)を迎える。既存の境界が曖昧になる未来に寄り合う人々について、どのような理解が求められるのだろうか。 文化人類学は、異文化の理解をきっかけにして自文化をも見つめ直し、多様な人間のあり方への妥当な理解を探ってきた。この授業では、その手法を「日本」という実践とその未来に応用することを目指して、近代に普及し強調された「私たち」をめぐる様式(社会・国家・民族・家族・文化・伝統などの社会的な枠組み)に焦点をあてた文化人類学の理解を解説する。これらから、国民や民族をめぐる均質性や単一性への幻想を解きほぐし、対象の多元性を踏まえた理解を支える方法と態度を学習する。 ◇ 達成目標(ねらい) 現代の文化人類学で求められる対象理解の基本的な枠組みと態度を学習する。「私たち」をめぐる文化や伝統の語りがどのような地平に成立してきたかを丁寧に考えてもらいたい。それを通じて、多元化する実存の表現に真摯に向き合い、自己変容をいとわない柔軟な姿勢と多面的に考察する能力を養う。 |
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前もって履修 しておくべき科目(1,000文字以内) /Prerequisites(up to 1,000 letters) |
特になし |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目(1,000文字以内) /Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters) |
特になし |
教科書等(1,000文字以内) /Course textbooks and materials(up to 1,000 letters) |
教科書は用いない。参考書は適宜、授業時の配布プリントで紹介する。 |
授業内容と その進め方(2,000文字以内) /Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters) |
1. ガイダンス (講義のねらい) 2. 相対化の作法 — 文化人類学的理解の基盤 — 3. 「正しさ」の文化制度 — 科学・宗教とイデオロギー — 4. 「いのち」の医療化 — 文化・技術と生命観 — 5. 「病い」と「のろい」 — 物語と診断の構造 — 6. 「治療」と「儀礼」 — 象徴の作用と効果 — 7. 憑依のリアリティ — 宗教体験のフィールドワーク — 8. 文化の翻訳 — エスノグラフィの戦略 — 9. 自我の心と精神 — 個人と人格の技法 — 10. 近代医学のコスモロジー — 機械としての人体 — 11. 東洋医学のコスモロジー — 環境に連なる人体 — 12. ナラティブの存在論 — ポストヒューマニズムの人類学 — 13. 機械のカニバリズム — 「人」の変貌と制作行為 — 14. 「ある」を捉える — 多自然主義の話法 — 15 まとめ (質疑と応答) ※ 授業の進捗や受講者の要望によって、予定の一部を変更することがある。 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
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授業時間外の学習 (予習・復習等)(1,000文字以内) /Preparation and review outside class(up to 1,000 letters) |
「学び」は他人が課す作業ではない。講義内容の理解のために、自らの不足を補うことを自覚して学習に努めてほしい。そこで生じた新たな疑問や関心についての研鑽があれば、それは発展的な学習につながる。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) (1,000文字以内) /Evaluation and grading (up to 1,000 letters) |
◇ 平常点(40%)・ レポート(60%) の総合評価 平常点としては、最終のレポートまでの準備課題として、授業の進捗にあわせた小課題(ミニ・レポート・3〜4回)を提示する。任意の提出物(コメントペーパー、発展的学習の成果など)については、内容を吟味した上で加算点とする。課題とレポートの評価基準は、授業内容の理解度、文化人類学的な対象の理解・相対主義や存在論的な文化理解に基づく説明ができること。 |
オフィスアワー: 授業相談(1,000文字以内) /Office hours(up to 1,000 letters) |
授業への質問・相談・要望は、毎回のWebコメントペーパーで受け付け、次回の配信授業で応答する。そのほかは、公開E-Mailの利用も受け付けるが、非常勤講師が本学の業務に割ける時間は限られているので、迅速な対応は難しいということを予め承知してほしい。 |
学生へのメッセージ(1,000文字以内) /Message for students(up to 1,000 letters) |
シラバスを熟読の上で履修すること。講義で紹介する文化事象に対して当人が好ましくない・見聞を拒否したいと感じる可能性はある。自己の価値観・信念・信条を客体化して捉える準備のない学生の履修はすすめない。 |
その他 /Others |
授業は講義形式、写真・画像・映像などの視聴覚資料を適宜利用する。 |
キーワード /Keywords |
異文化理解、構造主義、多自然主義、アクターネットワーク理論、ポストヒューマニズム |