シラバス参照

講義概要/Course Information
2025/05/02 現在

科目基礎情報/General Information
授業科目名
/Course title (Japanese)
データベース論
英文授業科目名
/Course title (English)
Database Systems
科目番号
/Code
COM608e
開講年度
/Academic year
2021年度 開講年次
/Year offered
3
開講学期
/Semester(s) offered
前学期 開講コース・課程
/Faculty offering the course
情報理工学域
授業の方法
/Teaching method
講義 単位数
/Credits
2
科目区分
/Category
専門科目
開講類・専攻
/Cluster/Department
Ⅱ類
担当教員名
/Lecturer(s)
新谷・大森
居室
/Office
西10-528
公開E-mail
/e-mail
omori[at]is.uec.ac.jp, shintani[at]is.uec.ac.jp
授業関連Webページ
/Course website
http://home.hol.is.uec.ac.jp/shintani/Lecture/dbronJ3
更新日
/Last update
2021/04/06 16:03:17 更新状況
/Update status
公開中
/now open to public
講義情報/Course Description
主題および
達成目標(2,000文字以内)
/Themes and goals(up to 2,000 letters)
古典的な関係データベースシステムの原理を主に学ぶ.後半の数回でデータマイニング等の基本原理を学ぶ.
前もって履修
しておくべき科目(1,000文字以内)
/Prerequisites(up to 1,000 letters)
アルゴリズムの入門編に相当する講義の履修経験は必須.木とグラフ,ハッシュ,探索法などとCプログラミングの知見があると理解がしやすい.
前もって履修しておくこ
とが望ましい科目(1,000文字以内)
/Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters)
オペレーティングシステム,特にプロセス管理や並行処理と,tcp/ipネットワーク通信に関する履修経験があると,わかりやすい.用語や,講義の中身が全くわからないときは授業終了後などにご相談ください.遠隔講義の間はメールでも良いです.
教科書等(1,000文字以内)
/Course textbooks and materials(up to 1,000 letters)
資料は独自に作成し毎回配布する.

参考書は,以下:

1.北川博之,「データベースシステム」,オーム社,3200円.(もとは昭晃堂から発刊.多くの大学で1980年代半ばから標準テキストとして使われている.やや旧いが原理は不変).

2.川越恭二,「楽しく学べるデータベース」,共立出版.(元は昭晃堂).上記の本の入門編に位置し,基本概念を学ぶという視点での内容は充実.PostgreSQLの例題つき.比較的新しく,学部ではお勧めできる.

3.白鳥則郎 監修,「データベース - ビッグデータ時代の基礎 --」(未来へつなぐデジタルシリーズ 26),共立出版(2014)(寄せ集め型の教科書)

4.さらに,情報処理資格者上級試験の「データベース」の試験対策本も適切と思う.特に前半のRDBの部分.概念や用語がわからない人は試しに読んでみると良い.自習向き.
授業内容と
その進め方(2,000文字以内)
/Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters)
H30年度(2018)から始まった講義で,大森, 新谷が隔年交代で担当します.
R3(2021)年度は新谷の担当で,Zoomによるオンライン講義とします.

講義内容は,古典的な関係データベースの講義を主にして,後半でデータマイニングの入門的な内容も扱います.巨大データ時代のインフラストラクチャの基本要素としてのデータベース管理システムの諸原理,および,巨大データ応用に関する基本原理を学ぶ講義と位置づけています.II類の情報系科目として内容を整理し,現代のデータ工学研究の学部入門編になることも意図します.

<授業予定全15回>

1. ガイダンス 

2.~3.関係データモデルと関係代数の紹介
  (1) 関係データモデル
 (2)  関係代数

4. 関係代数演算の交換規則,関係代数式

5.~6. (1) SQL問い合わせ言語, (2) 問い合わせの記述の練習.
7.  関数従属性,スキーマの正規化
8.~9.  インデックス,関係代数の実行方式

10.~11. トランザクションの概念, 同時並行制御,2相ロック規約.
     (1) 諸概念と直列可能性, (2) 保証するプロトコル
12.  データマイニング1.
13.   同2
14. 高度データ応用の諸原理

15. まとめ・試験対策
実務経験を活かした
授業内容
(実務経験内容も含む)
/Course content utilizing practical experience
授業時間外の学習
(予習・復習等)(1,000文字以内)
/Preparation and review outside class(up to 1,000 letters)
RDBサーバとして代表的なPostgreSQLを使ってRDBの基本プログラミングを試す場合がある. このような演習は,インストール含め,参考として紹介する程度の予定.linux.
この演習は必須にはしない.総合成績点への組み込み方法は講義中に連絡する.

元々の演習資料はlinuxの一つであるcentos7.xの環境上でpostgreSQLを載せるところから始めてSQLやトランザクション処理を動かす程度である.ubuntuで使う,win10に直接行う,としても良い.
成績評価方法
および評価基準
(最低達成基準を含む)
(1,000文字以内)
/Evaluation and grading
(up to 1,000 letters)
理解度を試す課題を2~3回,期末に筆記試験,これらを合わせて総合成績をつける.R3年度は,宿題のうち遠隔講義に伴う理解度確認のための課題など一部は提出必須とする.Postgresのプログラミングの練習は必須にはしない.最初の課題を出すときに点付の方法を連絡する.
オフィスアワー:
授業相談(1,000文字以内)
/Office hours(up to 1,000 letters)
2018のみ3年後期実施,H31年度(2019)から学部3年前期へ移動したので注意すること.講義終了後に直接相談してほしい.
学生へのメッセージ(1,000文字以内)
/Message for students(up to 1,000 letters)
巨大データ管理と応用の基本を学ぶ入門的な科目と考えます.基本を解説した後,PostgreSQLの利用,より現代的な話題などを幅広く紹介できるようにしたい.計算機環境など上手く行かないことやこちらの想定とズレがある場合は教えてほしい.
その他
/Others
H30年度は3年後期でしたが,H31年度から前学期で開講しています,担当は新谷・大森で隔年交替で行います.情報学分野で必須なデータ管理・応用の基本を学ぶ位置づけで,学生各位との意見交換によって内容を調整していきます.
キーワード
/Keywords
データベースシステム,関係データベース,関係代数,SQL, トランザクション処理,データマイニング,巨大データ応用