シラバス参照

講義概要/Course Information
2025/05/02 現在

科目基礎情報/General Information
授業科目名
/Course title (Japanese)
環境工学
英文授業科目名
/Course title (English)
Environmental Engineering
科目番号
/Code
CHM701k CHM701p
開講年度
/Academic year
2021年度 開講年次
/Year offered
4
開講学期
/Semester(s) offered
前学期 開講コース・課程
/Faculty offering the course
情報理工学域
授業の方法
/Teaching method
講義 単位数
/Credits
2
科目区分
/Category
専門科目
開講類・専攻
/Cluster/Department
Ⅲ類
担当教員名
/Lecturer(s)
Choo・Vohra
居室
/Office
Choo (東2-305)、Vohra (西8-717)
公開E-mail
/e-mail
kankyo@tanaka.ee.uec.ac.jp
授業関連Webページ
/Course website
https://www.fedu.uec.ac.jp/ee
更新日
/Last update
2022/01/19 11:29:01 更新状況
/Update status
公開中
/now open to public
講義情報/Course Description
主題および
達成目標(2,000文字以内)
/Themes and goals(up to 2,000 letters)
************* 講義履修希望学生へ *************

「遠隔授業に関する情報」欄に載っている方法で授業を参加してください。「遠隔授業に関する情報」欄をアクセスできない場合は、下記の宛先へ指定された件名などをメールを送ってください。

 宛先: kankyo@tanaka.ee.uec.ac.jp
 件名: 履修希望科目名
 本文: 氏名(学生証に記載されている表現で)、学籍番号(本人確認のため)

何日も返信がない場合は、再度メールを下さい。

************* 主題および達成目標 *************

東北地方での津波と原発事故により「環境」と「エネルギー」「科学技術」に対する国民意識は劇的に変わった。それまでは、基本7公害の脱却から始まった国内法規の整備、国際条約締結といった社会生活からの側面と、環境に対する科学技術への期待と根本的な意識改革の面からの環境が大半であった。しかし現在、科学技術自体に向けられる懐疑の目を意識せざるを得ない。この講義では、1)身の回りの「環境」に対する法規、ISO14001規格をはじめとして、2)環境問題の矛盾や疑問点、3)エネルギー消費社会に対する科学的な解析、資源、エネルギーに立脚した各種技術の学習とそれらの総合的な理解を主題とする。熱力学の内容も学習する。環境を、例えば太陽エネルギーで水からの水素へとエネルギー変換するクリーンエネルギーサイクルを考えるように、環境改善に結びつく科学技術を資源とエネルギー両面から考察し、実際に社会生活にあてはめて考えていくことできるようになるのが達成目標である。
前もって履修
しておくべき科目(1,000文字以内)
/Prerequisites(up to 1,000 letters)
「化学熱力学」:物質の性質、変化を例えばスペクトルのようにエネルギー変化で考えることが必要。
前もって履修しておくこ
とが望ましい科目(1,000文字以内)
/Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters)
事前知識を必要としないが、できれば、固体物理学、半導体工学と化学熱力学に興味と関心を抱いていること。
教科書等(1,000文字以内)
/Course textbooks and materials(up to 1,000 letters)
環境の課題をレポートとして提出してもらい、内容に関しての討論を行う。
授業の進め方は、原則として毎回PPTを用いて講義し、必要に応じプリントを配布する。
授業内容と
その進め方(2,000文字以内)
/Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters)
************* 授業の実施形式について *************

授業の形式は、基本的に、Choo(7回)対面とVohra(7回)オンデマンドとなる。
学生の要望とコロナの事情によって、Chooの7回分はオンラインとなることもある。

************* 講義予定は以下の通り*************

第1回: 導入・概要説明(Introduction)- Choo, Vohra
第2回: 環境関連法規(Environment and related laws)- Choo
第3回: 社会経済と環境(Social economy and environment)- Choo
第4回: 地球環境における科学と汚染(Global environment and pollution)- Choo
第5回: 二酸化炭素CO2と環境 1(Carbon dioxide and environment 1)- Choo
第6回: 二酸化炭素CO2と環境 2(Carbon dioxide and environment 2)- Choo
第7回: 二酸化炭素の回収と貯蔵技術 (Carbon capture and storage technologies)-Vohra
第8回: エネルギーと環境(Energy and Environment)- Choo
第9回: 原子力と放射線(Nuclear power and Radioactivity)- Choo
第10回: エネルギー変換・省エネルギーデザイン(Energy conversion and Energy saving designs) - Vohra
第11回: 再生可能エネルギー 1(Introduction to renewable energies-Part 1)- Vohra
第12回: 再生可能エネルギー 2 (Introduction to renewable energies-Part 2) - Vohra
第13回: 水資源と汚水処理技術(Water resources and wastewater treatment technologies)- Vohra
第14回: サステナブル社会の開発に向けた工学 (Engineering for the development of a sustainable society) - Vohra
第15回: 最終レポート(Final Report)

※授業の進行によって変更することもあります。
実務経験を活かした
授業内容
(実務経験内容も含む)
/Course content utilizing practical experience
授業時間外の学習
(予習・復習等)(1,000文字以内)
/Preparation and review outside class(up to 1,000 letters)
*講義時間以外の学習としては、PPTを公開するので復習に活用すること。
*大学の内外、自分の住んでいる町、社会、など日夜生活を送っている中で、「環境」という言葉が対象となる事象は、身の回りに様々存在するはずです。きっかけを大事にして「科学技術」「工学」を「環境」の切り口で考えてみてください。興味を持って自ら調べていくうちに「学習」ができているはずです。マスコミやインターネットで検索した報道を安易に鵜呑みでなく、つぶさに、そして批判的に検証し、「本物」の情報を見極めるように努力してください。間違った知識が氾濫する中で、更に偽者を増幅することのないように。
成績評価方法
および評価基準
(最低達成基準を含む)
(1,000文字以内)
/Evaluation and grading
(up to 1,000 letters)
毎回の授業のクイズ・課題(60%)を課します。
講義後に行う発表かレポート(40%)評価の合計で成績を評価します。
※出席が授業回数の70%に達することを前提条件としている。
※必要に応じて試験を行う。

以下の理解を持って合格の最低基準とします。
(1) 環境が資源、特にエネルギーと密接に関連すること。
(2) 環境保全最優先の理念に基づく考え方で技術と環境の考察ができること
(3) 環境技術の幾つかを説明できること
(4) クリーンなエネルギーなどと水の重要性が理解できること。
(5) 研究・開発者に要する(基礎的)問題発見能力、情報活用能力、解析能力が十分涵養されたこと。
オフィスアワー:
授業相談(1,000文字以内)
/Office hours(up to 1,000 letters)
相談のある場合は、電子メ-ルなどで事前にアポイントを取ってください。
学生へのメッセージ(1,000文字以内)
/Message for students(up to 1,000 letters)
環境に対する考え方をテーマにしたい。科学的、技術的な側面を中心にして、社会的な側面によりシフトした考え方を重視した、下手をすると、技術的、エネルギー的には後向きと取られる配慮をすべき時代になっていると思います。本当に価値ある高価格の代物が「環境」には必要なのです。価値の低いものを高価格で騒ぎ立てていたバブルのつけをどうやってはねのけるか。科学技術でどこまでカバーできるか。これが21世紀の重要なテーマの1つです。

 安きに走るとツケが回って来て、高い買い物になることが良くわかります。自分勝手な生活が自分のみならず、他人、社会、地球にツケをまわすことになり、必ず代償を求められることになるのです。「他人」の自分勝手の代償を払わされる時代に入っています。身の回りの身近な環境改善技術について考える機会に是非なって欲しいと希望します。
その他
/Others
理系内容を中心とし、環境法規、ISOなど文系にも通用する内容を扱います。理系内容は、情報理工学域で必須の概念である物理学、半導体工学や熱力学の知識を使って環境問題を考えていきます。その際に実際にエントロピー、エンタルピーの意味が理解できるはずです。

※※※ 遠隔授業期間中における授業実施について ※※※ 
Eラーニングシステムを使用し、「リアルタイム」と「オンデマンド」を併用して授業を実施する。
キーワード
/Keywords
環境法規とその背景、ISO、エネルギー、熱力学、技術と環境