シラバス参照

講義概要/Course Information
2025/07/17 現在

科目基礎情報/General Information
授業科目名
/Course title (Japanese)
日本語と思考
英文授業科目名
/Course title (English)
Japanese Language and Thought
科目番号
/Code
開講年度
/Academic year
2021年度 開講年次
/Year offered
全学年
開講学期
/Semester(s) offered
前学期 開講コース・課程
/Faculty offering the course
博士前期課程、博士後期課程
授業の方法
/Teaching method
講義 単位数
/Credits
2
科目区分
/Category
大学院基礎教育科目
開講類・専攻
/Cluster/Department
全専攻共通
担当教員名
/Lecturer(s)
栗田 岳
居室
/Office
公開E-mail
/e-mail
kurita@uec.ac.jp
授業関連Webページ
/Course website
特にありません。Nothing in particular.
更新日
/Last update
2021/05/26 15:38:29 更新状況
/Update status
公開中
/now open to public
講義情報/Course Description
主題および
達成目標(2,000文字以内)
/Themes and goals(up to 2,000 letters)
単語には「人が世界を切り取るあり方」が、そして、文には「人が事柄を承認するあり方」が表されるというように、言語現象からは、人の思考、判断の様態を窺い知ることができます。本講義では、日常、使用していることばや、古典文学作品など、幅広く日本語の単語、文を分析することによって、日本語で思考することのありようを探ります。今学期は、特に「時間」に焦点を当て、日本語話者の時間意識について考えていきます。

We learn the Japanese language related to thought of Japanese speaker from the viewpoint of Japanese word and Japanese sentence. This term we focus to the tense and aspect of Japanese.

前もって履修
しておくべき科目(1,000文字以内)
/Prerequisites(up to 1,000 letters)
特にありません。Nothing in particular.
前もって履修しておくこ
とが望ましい科目(1,000文字以内)
/Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters)
特にありません。Nothing in particular.
教科書等(1,000文字以内)
/Course textbooks and materials(up to 1,000 letters)
特にありません。適宜、資料を配布します。
There is no required textbook, but I will provide the handouts as needed.
授業内容と
その進め方(2,000文字以内)
/Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters)
1 イントロダクション 授業の進め方の説明
2 「いま」1 「いま」とはどのような時間か
3 「いま」2 「いま」の対象的意義、主体的意義
4 「スル形」の表すもの1 「現在」=「瞬間」という把握と時制表現
5 「スル形」の表すもの2 「未来」と時間的限定性
6 「こんど」 「現在」とその再現性をめぐって
7 古代語セ・シ・シカ 「現在」を基軸とする時間把握
8 「さき」 空間的意味と時間的意味の相関
9 テイクとテクル 過去→未来 / 未来→過去 という時間把握
10 古代語ツとヌ 時間把握のあり方と「完了」
11 タ1 「完了」と「時制」の関係
12 タ2 古代語リ・タリから現代語タへ
13 テイル 「動作」「変化」と時間の関係
14 タとテの関係 断絶された過去
15 補足と期末試験

1 Introduction
2 Ima 1
3 Ima 2
4 Suru-form 1
5 Suru-form 2
6 Kondo
7 Se, Si, Sika
8 Saki
9 Teiku / Tekuru
10 Tu / Nu
11 Ta1
12 Ta2
13 Teiru
14 Ta and Te
15 Termend exam

上記の予定は、教室の状態をふまえて、適宜変更されます。

なお、基本的に、教員の説明によって授業が進んでいきます。しかし、特に現代日本語の内容に関しては、受講生の言語感覚を取り込んで、話を展開させていきたいと思いますので、積極的な発言を期待します。
実務経験を活かした
授業内容
(実務経験内容も含む)
/Course content utilizing practical experience
授業時間外の学習
(予習・復習等)(1,000文字以内)
/Preparation and review outside class(up to 1,000 letters)
授業内容を自分で再現して説明できるよう、よく復習してください。
Please review the things that you has learned in class.


成績評価方法
および評価基準
(最低達成基準を含む)
(1,000文字以内)
/Evaluation and grading
(up to 1,000 letters)
学期中に一度、小レポートを提出してもらいます。その評価が40%。加えて学期末の試験(論述形式)の評価が60%です。授業への参加姿勢によって、評価が上下することがあります。
The evaluation is based on the report (40%) and the termend exam. (60%)

授業での論理展開を正確に追い、その内容をわかりやすく説明できているかどうかが評価のポイントとなります。
Students are requested to explain the contents of the class accurately.


オフィスアワー:
授業相談(1,000文字以内)
/Office hours(up to 1,000 letters)
木曜日第4限。事前にアポイントをとってください。オンラインで対応することもあります。
The office hour is 14:40~16:10 on every Thursday, however, please contact me in advance.
学生へのメッセージ(1,000文字以内)
/Message for students(up to 1,000 letters)
理工系の学生である皆さんは、言語の研究というものに、どのようなイメージを抱いているでしょうか。私は、研究である以上、本質的な部分に、それほど違いはないのではないかと考えています。対象のありようを正確に観察して記述すること。そして、筋道正しい分析によって、対象をより一般に開かれた観点から捉え直すこと。この授業を、そんな言語研究の一つの例として、皆さんに提供できればと思います。
その他
/Others
この授業は、感染症の蔓延をふまえて遠隔としますが、従来の授業形態になるべく近いかたちで実施することを目指し、「リアルタイム」で行います。また、対面授業では、通常、録画が認められないことと同様に、遠隔授業の動画は提供しません。ただし、授業後、その概要を思い出すための資料はweb上で提供することとします。受講の際には、以上の点を前提としておいてください。
キーワード
/Keywords
時間、日本語、単語、文
Time, Japanese, Word, Sentence