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講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
社会思想史B | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
History of Social Thought B | ||
科目番号 /Code |
HSS414z | ||
開講年度 /Academic year |
2023年度 | 開講年次 /Year offered |
2/3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
後学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
総合文化科目 | ||
開講類・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
庄司 俊之 | ||
居室 /Office |
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公開E-mail |
JZM04216@nifty.com | ||
授業関連Webページ /Course website |
http://nihi7.cocolog-nifty.com/blog/ | ||
更新日 /Last update |
2023/03/04 22:19:02 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標(2,000文字以内) /Themes and goals(up to 2,000 letters) |
(a)主題:本年度の社会思想史Bは、ミシェル・フーコーの思想と歴史分析をテーマとする。全15回の講義の前半では、フーコーがいかなる問題意識のもとに近代社会や近代的権力の特異性を追究したかについて、2つの著作『狂気の歴史』と『監獄の誕生』を参考にしながら概観する。後半では、晩年のフーコーが一転して注目するようになった古代ギリシャ・ローマの倫理思想について、とくにその狙いに留意しながら検討していく。 (b)達成目標:ひとつ、フーコーが捉えた近代的権力の特徴について理解すること。ふたつ、前期フーコーの権力論にはいかなる限界があるか、あるいはどうして後期フーコーの権力論へと移行していったのかを理解すること。みっつ、フーコーは古代ギリシャ・ローマの倫理思想にいかなる可能性があると考えたのかを理解すること。これらをつうじて現代思想と思想史の一断面に一定の理解を得、「思想すること」の面白さや意義を理解すること。 |
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前もって履修 しておくべき科目(1,000文字以内) /Prerequisites(up to 1,000 letters) |
とくになし |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目(1,000文字以内) /Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters) |
とくになし |
教科書等(1,000文字以内) /Course textbooks and materials(up to 1,000 letters) |
教科書は使用しない。 参考書等は講義内で適宜紹介する。 |
授業内容と その進め方(2,000文字以内) /Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters) |
(a)授業内容 第1回 イントロダクション:ミシェル・フーコーと現代 第2回 「狂気の歴史」を読む(1):「阿呆船」から大監禁時代へ 第3回 「狂気の歴史」を読む(2):「解放の神話」批判 第4回 「監獄の誕生」を読む(1):「ダミアンの処刑」とパノプティコン 第5回 「監獄の誕生」を読む(2): 規律権力と監獄のテクノロジー 第6回 権力論の展開:「全体的かつ個別的に」から「知への意志」へ 第7回 フーコーの袋小路と視座の転換 第8回 古代ギリシャ・ローマ思想の概観(1) 第9回 古代ギリシャ・ローマ思想の概観(2) 第10回 ニーチェとフーコー 第11回 講義「主体性の解釈学」を読む:真理と主体の関係 第12回 講義「真理の勇気」を読む(1):民主政とパレーシア 第13回 講義「真理の勇気」を読む(2):キュニコス派 第14回 フーコーの時代とフーコー以後 第15回 フーコーの方法 (b)授業の進め方 講義は講師によるレクチャーが中心となる。授業で使う資料はwebclass(あるいは授業関連Webページ)にアップするので各自ダウンロードすること。 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
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授業時間外の学習 (予習・復習等)(1,000文字以内) /Preparation and review outside class(up to 1,000 letters) |
高校世界史レベルの事項はまえおき抜きに話題にすることがあるので、必要に応じて検索するなどして適宜知識を確認することが望ましい。復習は、配布資料やノートをよく読み返すこと。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) (1,000文字以内) /Evaluation and grading (up to 1,000 letters) |
全15回のうち2/3以上出席した者だけを評価の対象とし、評価はレポートによって行います。レポートの内容は未定ですが、(1)講義内容をきちんと押さえていること、(2)必要なポイントに触れていること、(3)論理性と文章力、この3つを基準に採点します。 |
オフィスアワー: 授業相談(1,000文字以内) /Office hours(up to 1,000 letters) |
質問等は講義の前後およびメールにて受け付ける。 |
学生へのメッセージ(1,000文字以内) /Message for students(up to 1,000 letters) |
「この授業は何の役に立つのか?」と聞かれたときには「一般教養は生きるための力を培うものです」と答えることにしています。その心積もりで受講して頂ければと思っています。 |
その他 /Others |
とくになし |
キーワード /Keywords |
ミシェル・フーコー、追放と監禁、規律権力、権力のテクノロジー、自己のテクノロジー |