シラバス参照

講義概要/Course Information
2024/06/23 現在

科目基礎情報/General Information
授業科目名
/Course title (Japanese)
美術
英文授業科目名
/Course title (English)
Arts
科目番号
/Code
HSS102r
開講年度
/Academic year
2023年度 開講年次
/Year offered
1/2/3/4
開講学期
/Semester(s) offered
前学期 開講コース・課程
/Faculty offering the course
情報理工学域
授業の方法
/Teaching method
講義 単位数
/Credits
2
科目区分
/Category
総合文化科目
開講類・専攻
/Cluster/Department
先端工学基礎課程
担当教員名
/Lecturer(s)
古屋 祐子
居室
/Office
公開E-mail
/e-mail
人文部会〈jinbunkyoumu@bunka.uec.ac.jp〉
授業関連Webページ
/Course website
なし
更新日
/Last update
2023/04/13 18:26:57 更新状況
/Update status
公開中
/now open to public
講義情報/Course Description
主題および
達成目標(2,000文字以内)
/Themes and goals(up to 2,000 letters)
[主題]日本の美術を主たる対象に、その表現方法及び文献資料を手掛かりとして美術作品の見方や捉え方について学び、日本美術とは何か、その特質について理解出来る様になります。そして更にそれらを基に自らに取り入れ発展させる事により、社会人としての活躍の幅が広がる事を期待します。
[達成目標]①日本の美術作品に関する基礎的な知識を修得する。
      ②作品を通して制作当時の時代や社会のあり方、人々の考え方に触れる。
      ③日本人の美に対する感覚や、今日まで継承されてきた伝統を捉える。
前もって履修
しておくべき科目(1,000文字以内)
/Prerequisites(up to 1,000 letters)
なし
前もって履修しておくこ
とが望ましい科目(1,000文字以内)
/Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters)
なし
教科書等(1,000文字以内)
/Course textbooks and materials(up to 1,000 letters)
[教科書]美術検定実行委員会編『改訂版  西洋・日本美術史の基本』(2014年、美術
     出版社)…… 入手の目処がつき4月13日18:00に上記のように戻しました

[参考書]美術検定実行委員会編『続 西洋・日本美術史の基本』(2016年、美術出版社)
      …教科書では触れていない東洋美術も扱われており、より幅広い知識を得られる。
                 辻惟雄著『日本美術の歴史』(2005年、東京大学出版会)
     古田亮編著『教養の日本美術史』(2019年、ミネルヴァ書房)
     …以上2冊の概説書では、新しい学説の他、教科書とは異なる編著者の日本美術史の見方に触れ
       る事が出来る。
     (上記のうち、辻惟雄著『日本美術の歴史』は出版社の方で品切・重版未定の為生協では扱えな
                  いとの事です。図書館等を利用して下さい。)
授業内容と
その進め方(2,000文字以内)
/Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters)
縄文時代から明治時代初期までの日本の美術の流れや各時代の作品の特徴を見て考える。
進め方としては、教科書を基本として、資料ファイルの説明や画像等を参考に教科書の内容の理解を深めていく。
[授業内容]〈〉内は教科書の該当ページを示す。また、教科書については、各回の授業該当ページの他、巻末の「ポイントでわかる」〈p232〜〉「もっと詳しく知りたい」〈p256〜〉両部分も適宜活用する事。
第1回 縄文時代〜古墳時代の造形〈p148〜149、p172〜175〉
第2回 仏教美術の伝来……古墳時代〜白鳳時代〈p150〜151、p176〜180〉
第3回 東大寺と正倉院……奈良時代〈p151、p181〜184〉
第4回 唐招提寺と真言密教の美術……奈良時代後期〜平安時代前期〈p152、p182、p184〜186〉
第5回 唐絵とやまと絵(和漢の構図)……平安時代〈p153、p186〜187〉
第6回 和様の仏教美術……平安時代後期〈p152〜153、p186〜188〉
第7回 絵巻物……平安時代後期〜鎌倉時代〈p153、p154〜155、p182〜183、p188〜189、p191〜192〉
第8回 肖像と実感表現……平安時代後期〜室町時代〈p151、p154〜156、p191、p193〜196〉
第9回 禅宗による新しい和漢の構図と文化の多角化……鎌倉時代〜室町時代〈p154、p156〜159、p190、p195〜199〉
第10回 戦国武将の造形……室町時代後期〜桃山時代〈p160、p198、p200〜203〉
第11回 狩野派と琳派……江戸時代初期〜後期〈p161、p204〜208〉
第12回 南画・洋風画・個性派の絵画……江戸時代中期〜後期〈p162〜165、p206、p208〜210〉
第13回 浮世絵……江戸時代中期〜後期〈p164〜165、p210〉
第14回 ジャポニズム(西洋から捉えた日本)……19世紀後半のフランス〈p82〜85〉
第15回 西洋の絵画表現との葛藤……明治時代〈p166〜167、p212〜216〉
実務経験を活かした
授業内容
(実務経験内容も含む)
/Course content utilizing practical experience
授業時間外の学習
(予習・復習等)(1,000文字以内)
/Preparation and review outside class(up to 1,000 letters)
予習としては、[授業内容]に挙げた各回の該当頁に従って、次の授業で扱うテーマについて教科書を一読しておくこと。
復習としては、[評価基準]に挙げたように、先ず基礎的な用語の確認、次に資料ファイルの画像を基に作品の造形上の特徴(これを「様式」という)を時代の流れに位置付けて捉えられるようにしておく。各時代のあり方と美術・文化の関係について考察しておくとより理解が深まる。更に、教科書の前半に収録されている西洋美術の同時代の部分を読むと、日本の美術を相関的に捉える良い機会となる。
また、美術を学ぶ上では自分の目で実際の作品が大切である。それにより、資料や書籍の図版の画像からは伝わらない本物だからこそのインパクトが感じられる筈である。ではあるが、授業や書籍等で事前に作品の理解を深めておかないと、作品を漫然と見る事となり、大事なポイントを見過ごしてしまう怖れがある。
成績評価方法
および評価基準
(最低達成基準を含む)
(1,000文字以内)
/Evaluation and grading
(up to 1,000 letters)
[成績評価方法]毎回の授業時に課す「小レポート」と第15回目の授業日を提出期限とする「作品鑑賞
                           文」にて評価する。
[評価基準]〈毎回の授業時の小レポート〉80%
      ・基礎的な用語が理解できていること。
      ・作品の造形上の特徴を掴んでいること。
      ・日本の美術が歴史的に見てどのように変化してきたか、その変遷を理解していること。
      〈作品鑑賞文〉20%
      ・字数や書式等の詳細は第1回目の授業の折に告知しますが、展覧会や寺社に自ら赴いて作品
                       の鑑賞文を書いて下さい。評価の基準として重要となるのは、展覧会場のキャプションや
                       図録その他の解説書の内容に囚われ過ぎず、講義で学んだ知識や方法を元にして自身が考
                       え、思い、感じた事柄を自分の言葉で語っているかどうかという点です。
オフィスアワー:
授業相談(1,000文字以内)
/Office hours(up to 1,000 letters)
メールにて受付け、次回の授業時に返答します。
学生へのメッセージ(1,000文字以内)
/Message for students(up to 1,000 letters)
例えば葛飾北斎の「冨嶽三十六景」のように、既にデザインやアート活動に創造的に取り入れられている世界的に有名な作品も確かに存在しますが、西洋化した生活を送る現代の日本においては、近代以前の日本美術は本当に遠い存在として切り捨てられてしまっている感があります。しかしそれらは、西洋ではない、中国でもない、日本のものの捉え方や感じ方、何を善しとしたのかという価値の基準等を考える契機を我々に与えてくれます。
その他
/Others
なし
キーワード
/Keywords
日本美術、文化、歴史、建築、絵画、仏像、工芸、書、空間、美意識、デザイン、装飾、実用、自然、信仰、生活