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講義概要/Course Information
2024/06/20 現在

科目基礎情報/General Information
授業科目名
/Course title (Japanese)
文学A
英文授業科目名
/Course title (English)
Literature A
科目番号
/Code
HSS306z
開講年度
/Academic year
2024年度 開講年次
/Year offered
2/3/4
開講学期
/Semester(s) offered
前学期 開講コース・課程
/Faculty offering the course
情報理工学域
授業の方法
/Teaching method
講義 単位数
/Credits
2
科目区分
/Category
総合文化科目
開講類・専攻
/Cluster/Department
情報理工学域
担当教員名
/Lecturer(s)
栗田 岳
居室
/Office
東1号館815
公開E-mail
/e-mail
kurita@uec.ac.jp
授業関連Webページ
/Course website
特にありません。
更新日
/Last update
2024/04/03 11:28:43 更新状況
/Update status
公開中
/now open to public
講義情報/Course Description
主題および
達成目標(2,000文字以内)
/Themes and goals(up to 2,000 letters)
〇主題
平安時代の日本に、かなで書かれた物語文学が現れました。この授業では、その代表的な作品である『源氏物語』を、『竹取物語』『伊勢物語』といった他の作品との関連の中で読み進めていきます。

〇達成目標
・平安朝物語文学の原文に触れ、一つ一つのことばを精密に分析しながら読み進めることに、一定程度、習熟する。
・授業での論理展開を、自身で改めて整理し、わかりやすく文章にまとめられるようにする。
前もって履修
しておくべき科目(1,000文字以内)
/Prerequisites(up to 1,000 letters)
特にありません。
前もって履修しておくこ
とが望ましい科目(1,000文字以内)
/Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters)
特にありません。
教科書等(1,000文字以内)
/Course textbooks and materials(up to 1,000 letters)
Google Classroomに資料を掲示します。
授業内容と
その進め方(2,000文字以内)
/Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters)
〇授業内容
『源氏物語』に登場する柏木と薫という「父子」に焦点を当て、女三宮・浮舟との「恋」の物語の分析を中心に展開していきます。

1 イントロダクション
2 文字体系と「かな」
3 古典原文を読むということ
4 『紫式部日記』「才さかし出ではべらむよ」の解釈
5 『伊勢物語』
6 『源氏物語』柏木と「あはれ」
7 柏木の物語と『一条摂政御集』
8 柏木の物語と『竹取物語』
9 『竹取物語』と語り
10 『竹取物語』と話型
11 『伊勢物語』の「みやび」と「愛」
12 薫・浮舟の物語 - 左近少将の挿話 -
13 薫・浮舟の物語 - 「さるさがなきえびす心」 -
14 薫・浮舟の物語と『伊勢物語』15段
15 補足、期末試験

基本的に、上記のトピックに沿って進行しますが、教室の状態をふまえて、適宜変更されます。

〇進め方
配布資料に基づいて、教員が説明していきます。
実務経験を活かした
授業内容
(実務経験内容も含む)
/Course content utilizing practical experience
授業時間外の学習
(予習・復習等)(1,000文字以内)
/Preparation and review outside class(up to 1,000 letters)
・配布された資料や自身のノートを読み返して、授業内容が、授業を受けていない人にも、わかりやすく、正確に説明できるよう復習してください。
・この授業は、「初めての話に集中して向き合い、その内容を理解すること」の練習の場でもあります。したがって、予習は必要ありません。
成績評価方法
および評価基準
(最低達成基準を含む)
(1,000文字以内)
/Evaluation and grading
(up to 1,000 letters)
・期中課題40%、期末試験60%。
・授業では、ほぼ毎回、提示された小課題に解答し、その場でGoogle Classroomに提出することになります。その提出で出欠を判定し、内容の評価によって40%分の得点が決まります。
・期末試験は「授業での論理展開が正確にインプットされているか」及び「その内容を適切にアウトプットできているか」という二点のみが評価の対象となります。したがって、授業内容に基づかないことを書いても、いっさい評価されません。
・授業への参加姿勢によって評価が上下することがあります。
オフィスアワー:
授業相談(1,000文字以内)
/Office hours(up to 1,000 letters)
木曜日第4限。事前にアポイントをとってください。
学生へのメッセージ(1,000文字以内)
/Message for students(up to 1,000 letters)
理工系の学生である皆さんは、古典文学の研究というものに、どのようなイメージを抱いているでしょうか。私は、研究である以上、本質的な部分に、それほど違いはないのではないかと考えています。対象のありようを正確に観察して記述すること。そして、筋道正しい分析によって、対象をより一般に開かれた観点から捉え直すこと。この授業を、そんな文学研究の一つの例として、皆さんに提供できればと思います。
その他
/Others
・しばしば、いわゆる「古典文法」の話になります。
・授業中に、Google Classroomへ課題を提出することになるので、それに対応可能な端末の持参が必要です。
・「聞いただけでも授業内容が完全に頭に入る人」以外は、きちんとノートをとらなければ成績に結びつきません。
・履修登録に関するトラブルは教員に質問しても解決されません。教務課に連絡してください。
キーワード
/Keywords
かな、源氏物語、竹取物語、伊勢物語、間テクスト性