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講義概要/Course Information
2024/06/20 現在

科目基礎情報/General Information
授業科目名
/Course title (Japanese)
法学A
英文授業科目名
/Course title (English)
Jurisprudence A
科目番号
/Code
HSS311z
開講年度
/Academic year
2024年度 開講年次
/Year offered
2/3/4
開講学期
/Semester(s) offered
前学期 開講コース・課程
/Faculty offering the course
情報理工学域
授業の方法
/Teaching method
講義 単位数
/Credits
2
科目区分
/Category
総合文化科目
開講類・専攻
/Cluster/Department
情報理工学域
担当教員名
/Lecturer(s)
植田 俊太郎
居室
/Office
B101
公開E-mail
/e-mail
ua004406@gl.cc.uec.ac.jp
授業関連Webページ
/Course website
なし
更新日
/Last update
2024/04/10 05:58:55 更新状況
/Update status
公開中
/now open to public
講義情報/Course Description
主題および
達成目標(2,000文字以内)
/Themes and goals(up to 2,000 letters)
(a) 主題
 先端科学・技術の発展は,私たちの暮らしを一層ゆたかにするはずである――そのしあわせな予感は,けれども社会を深くまなざすことなしには,夢想のままに終わりかねません。科学・技術の発展を要請するのも,その発展により影響を受けて変化するのも,〈ひと〉であり,〈社会〉つまり〈ひと〉と〈ひと〉とが織りなす関係性だからです。科学・技術者間はもちろん,技術を使う市民ともコミュニケーションを繰り返し,相互に知識や感覚を補い合いながら,〈ひと〉と〈社会〉とを見つめることでこそ,私たちはゆたかな暮らしを可能とする科学・技術を発達させてゆけるのではないでしょうか。
 この講義では,〈ひと〉が生き〈社会〉が存立するために不可欠な「法」について,初学者を念頭に,基本的な知識と考え方をひと通り学ぶことになります(ただし法学Aでは日本国憲法・民法・刑法の主要三法が中心となります)。糸口は,日常生活や科学科学技術にかかわる具体的な紛争事例,具体的にいえば,その事例にどのような法律がかかわるかを考え,関係条文を読み,その条文を適用するとどのような紛争解決を導けるのか検討してゆくことです。この過程で目指すものが,「市民社会の一員として」重要である法的知識・法的思考の獲得であるのはもちろんですが,さらにその知識や思考が,「科学・技術者として」不可欠な〈ひと〉と〈社会〉をまなざし,とらえかえす際の,よすがのひとつとなることです。

(b) 達成目標
1.法の基本的なしくみと考え方を理解し説明できる。
2.条文や判決文を「読む」ことができる。
3.主要三法の基本的事項を理解し説明できる。
4.社会と科学・技術に関する諸問題について関心を持ち、法的視座から考察できる。
前もって履修
しておくべき科目(1,000文字以内)
/Prerequisites(up to 1,000 letters)
特にありません。
前もって履修しておくこ
とが望ましい科目(1,000文字以内)
/Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters)
特にありません(ただし,後期「法学B」の履修を希望する学生は,特段の事情がない限り本講義も併せて履修してください)。
教科書等(1,000文字以内)
/Course textbooks and materials(up to 1,000 letters)
教科書は用いません。講義時にレジュメ・補足プリントを配布します。
参考書・参考文献は,講義時に必要に応じて紹介します。
授業内容と
その進め方(2,000文字以内)
/Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters)
(a) 授業内容
第1回 イントロダクション、なぜ法は必要か?
第2回 法とは何であり,何でないか:法と道徳,成文法と不文法,法の体系,公法と私法等
第3回 法律の読み方
第4回 裁判とはどのようなもの?:裁判員制度を中心に
第5回 裁判にできること:刑事事件についての実際の判決を読んでみよう
第6回 罪刑法定主義とその他の刑事法の諸原則
第7回 刑法総論:犯罪の成否はどうやって判断するのか?
第8回 刑法各論:刑法典にはどのような犯罪が定められているのか?
第9回 民法の基礎:民法の基本原理,民法典の構成と歴史
第10回 契約の成立
第11回 親族についての民法の定め
第12回 相続についての民法の定め
第13回 憲法総論
第14回 憲法に定められた人権
第15回 憲法に定められた統治機構

(b) 授業の進め方
授業は配布資料に基づき,講義形式で進めます。
実務経験を活かした
授業内容
(実務経験内容も含む)
/Course content utilizing practical experience
授業時間外の学習
(予習・復習等)(1,000文字以内)
/Preparation and review outside class(up to 1,000 letters)
予習:事前配布の資料に目を通し,知らない言葉があれば辞典等で意味を調べておいてください。
復習:レジュメに掲載した復習問題に挑戦し,授業で学んだ考え方や知識の定着を図ってください。また,授業で紹介した文献のうち関心のあるものをみつけて読むようこころがけてください。
成績評価方法
および評価基準
(最低達成基準を含む)
(1,000文字以内)
/Evaluation and grading
(up to 1,000 letters)
(a) 評価方法 
期末の筆記試験(80%)
各回授業後提出のリアクションペーパー(20%)
(b) 評価基準
筆記試験では,授業内容にかんし,上記の4つの達成目標の達成度合いを評価基準とします。
リアクションペーパーについては,授業に参加し,自らの認識を深めることができたかを評価の基準とします。
オフィスアワー:
授業相談(1,000文字以内)
/Office hours(up to 1,000 letters)
授業に関する質問等には授業前後に教室にて対応します。
学生へのメッセージ(1,000文字以内)
/Message for students(up to 1,000 letters)
法的思考や法的知識を身に着けたいと考える学生はもちろんですが,いま私たち自身や社会全体が抱えているさまざまな問題に関心をもち,解決策をみつけたいと考えている学生の受講も歓迎します。
その他
/Others
特にありません。
キーワード
/Keywords
法,社会契約論,法と道徳,裁判,裁判員制度,憲法,民法,刑法,犯罪,刑罰,契約,成年後見制度,家族と法,相続,人権の享有主体,人権,統治機構