シラバス参照

講義概要/Course Information
2024/06/20 現在

科目基礎情報/General Information
授業科目名
/Course title (Japanese)
美術B
英文授業科目名
/Course title (English)
Arts B
科目番号
/Code
HSS407z
開講年度
/Academic year
2024年度 開講年次
/Year offered
2/3/4
開講学期
/Semester(s) offered
後学期 開講コース・課程
/Faculty offering the course
情報理工学域
授業の方法
/Teaching method
講義 単位数
/Credits
2
科目区分
/Category
総合文化科目
開講類・専攻
/Cluster/Department
情報理工学域
担当教員名
/Lecturer(s)
櫻庭 美咲
居室
/Office
なし
公開E-mail
/e-mail
sakuraba-m@uec.ac.jp
授業関連Webページ
/Course website
Google Classroomを使用します (ログイン情報は後記)
更新日
/Last update
2024/04/17 10:32:02 更新状況
/Update status
公開中
/now open to public
講義情報/Course Description
主題および
達成目標(2,000文字以内)
/Themes and goals(up to 2,000 letters)
(a)主題
 日本は、古来より中国や朝鮮など海外の美術を積極的に取り入れ賞玩してきました。桃山時代以降、さかんに西洋へ輸出された日本の美術は、独自の異国趣味のデザインを開花させ西洋宮廷にも多大な影響をおよぼしました。主に鎌倉時代から江戸時代において日本へ将来された海外の美術工芸ならびに日本の美術工芸をとりあげ、海外との交流を経て形成されてきた日本美術の特質を理解することを目指します。
(b)達成目標
 日本と世界のグローバルな交流の結果生み出された、日本美術の国際性およびその文化的意義を理解し、視野を広げることを目的とします。異文化間における視覚芸術の相互作用を学び、日本の位置づけについて独自の見解をもつことを達成目標と位置づけます。
前もって履修
しておくべき科目(1,000文字以内)
/Prerequisites(up to 1,000 letters)
なし
前もって履修しておくこ
とが望ましい科目(1,000文字以内)
/Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters)
なし
教科書等(1,000文字以内)
/Course textbooks and materials(up to 1,000 letters)
 購入すべきテキストはありません。
 基本的に、授業配布資料は毎回教室でプリントを配布します。特別な参考資料や動画がある場合は Google Classroom に掲載します。テーマごとの参考文献は授業配布資料で紹介します。
授業内容と
その進め方(2,000文字以内)
/Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters)
(a)授業内容
第1回 オリエンテーション ―工芸のジャンルと製作技術―   
第2回 中国・朝鮮からの影響(1)
     茶の伝来から足利将軍家による「唐物数寄」の茶の湯
第3回 中国・朝鮮からの影響(2)
     「侘数寄」―千利休の茶の湯の道具と茶室
第4回 中国・朝鮮からの影響(3)
     国産茶陶の誕生(唐物から和物へ)
第5回 大航海時代のグローバルな交流(1)
     ポルトガルが伝えたキリスト教美術と南蛮屏風(西洋・中国・中米へ)  
第6回 大航海時代のグローバルな交流(2)
     南蛮漆器 ―天正少年遣欧使節が運んだスペイン国王への贈り物
第7回 中国からの影響(4)
     日本美術に表された吉祥文様
第8回 アジアとの交流
     わが国へ伝わった中国・インド・インドネシアの染織
第9回 中国・朝鮮からの影響(5)
     伊万里焼の誕生とデザインの発展史
第10回 西洋との交流(1)
     西洋宮廷における伊万里焼の流行 ―柿右衛門様式
第11回 西洋との交流(2)
     西洋宮廷の伊万里焼受容―磁器陳列室 1 
第12回 西洋との交流(3)
     西洋宮廷の伊万里焼受容―磁器陳列室 2 
第13回 西洋との交流(4)
     西洋陶磁による伊万里焼写し ―模倣が物語る流行の過熱
第14回 西洋との交流(5)
     西洋宮廷で流行したオランダ趣味の日本漆器
第15回 テストとまとめ

(b)進め方
 授業は基本的に対面で行います(一部オンデマンドになる可能性があります)。
 毎回パワーポイントで多数の美術や工芸の作品の写真を示しながら、その内容や見どころを解説します。美術は、文字情報だけで理解できる対象ではありません。本来は、作品そのものを見る事が重要ですが、授業では主に作品の写真を鑑賞し、考えることにより、美術の歴史の流れや作品の意味を画像と文字情報の双方に基づき総合的に理解していきます。美術に関する総合的な理解は、配布資料や参考文献による机上の学習だけで到達できるものではなく、授業で示される画像(写真)により作品を観察し、感受し、自ら考察することにより思考力が養われた末に初めて得られるものですから、集中して受講しましょう。私語は他の履修者の迷惑になりますから慎んでください。
実務経験を活かした
授業内容
(実務経験内容も含む)
/Course content utilizing practical experience
授業時間外の学習
(予習・復習等)(1,000文字以内)
/Preparation and review outside class(up to 1,000 letters)
 毎回授業日前日の朝、Google Classroom 回答フォームを掲載します。予習として回答フォームを授業開始までに読んでおきましょう(2回目の授業以降)。授業の配布資料やノートを読み、回答フォームを記入し、Google Classroom 経由で提出することを宿題として課します。回答フォームの成果は平常点として扱います。
 良い展覧会があれば適宜紹介しますから、興味があれば美術館に足を運び、作品を鑑賞しましょう(ただし、美術館見学を義務化することはありません)。
成績評価方法
および評価基準
(最低達成基準を含む)
(1,000文字以内)
/Evaluation and grading
(up to 1,000 letters)
(a)評価方法
 試験50%、平常点50%。
(b)評価基準
 平常点は主に上記の回答フォーム(宿題)や授業への積極的な態度(対面授業内の発言や質問など)により判断します。試験と回答フォームの評価基準は以下の通りとします。
1.講義の内容を理解しているか。
2.論述問題では課題内容を理解し、正確な情報に基づいた論述ができているか。
3.記述式問題では、授業で学んだテーマに関する基礎的な専門用語を理解し、正確な情報を回答することができるか。
4.参考文献や配布資料の文章の丸写しやコピペは不正行為です。そのような行為があった場合は単位を認定しないことがあります。
オフィスアワー:
授業相談(1,000文字以内)
/Office hours(up to 1,000 letters)
 質問は授業後やGoogle Classroomの回答フォーム経由の両方で受け付けます。
 授業外の時間に回答フォームが開けない、Google Classroomに掲載した資料が開けないなど、特別な対応が必要な場合は学内メール(sakuraba-m@uec.ac.jp)宛てに連絡してください。その場合は、必ず氏名・学籍番号・科目名「美術A」を明記すること。
学生へのメッセージ(1,000文字以内)
/Message for students(up to 1,000 letters)
第1回のガイダンスで全体の説明を行いますから、履修希望者は必ず受講してください。
その他
/Others
注意事項:
1.2024年度と2023年度の美術Aと美術Bは、内容が入れ替わっています。
  (2024年の美術A=2023年度の美術B、2024年の美術B=2023年度の美術Aという意味です)
  よって、昨年度に美術Aを履修した学生は、この授業を履修できません。
  ただし、昨年度の美術Aを受講したが単位が修得できなかった場合は履修を原則的に認めます
  ので、その場合は教員に申し出てください。
2.学内メールでの回答フォームの提出は受付けません。
キーワード
/Keywords
美術、日本美術、工芸、東西文化交流、日欧文化交流、日中文化交流、異文化理解、陶磁、漆工、屏風、染織、茶の湯、南蛮美術、キリスト教、デザイン