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講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
日本の内政と外交 | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Domestic and Foreign Affairs of Japan | ||
科目番号 /Code |
HSS503z | ||
開講年度 /Academic year |
2024年度 | 開講年次 /Year offered |
3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
前学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
総合文化科目 | ||
開講類・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
渡部 亮 | ||
居室 /Office |
なし | ||
公開E-mail |
wa004418@gl.cc.uec.ac.jp | ||
授業関連Webページ /Course website |
特になし | ||
更新日 /Last update |
2024/03/13 16:57:09 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標(2,000文字以内) /Themes and goals(up to 2,000 letters) |
<主題> 本授業では、江戸時代末期から高度経済成長期にかけての近現代日本史について、歴史研究の理論的モデルを下敷きにしつつ、政治・経済・文化など多様な視角から体系的に把握する <達成目標> ①江戸時代末期から高度経済成長期までの歴史の大まかな流れを、自分のことばで説明できる ②現代社会とは異質な過去の社会を内在的に知ることを通じて、これまでの自分の思考基盤を相対化し、物事を自由に考えることができる ③本授業を通じて培われた歴史学的な思考力を前提として、社会的な事柄に関する自分の意見を言語化し、他者に向けて発信することができる |
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前もって履修 しておくべき科目(1,000文字以内) /Prerequisites(up to 1,000 letters) |
特になし |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目(1,000文字以内) /Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters) |
情報理工学域で開講されている「政治学A」「政治学B」を履修しておくと、授業内容の理解に資する。 |
教科書等(1,000文字以内) /Course textbooks and materials(up to 1,000 letters) |
特になし |
授業内容と その進め方(2,000文字以内) /Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters) |
<進め方> 講義形式を基本とするが、適宜「知識構成型ジグソー法」などのアクティブ・ラーニングを取り入れ、近現代日本史を立体的かつ主体的に学ぶ <授業内容> 第1回【ガイダンス/歴史学入門】 なぜ歴史を学ぶのか、高等学校までの歴史と大学の歴史学はどう違うのか、などを論じたのち、本授業の進め方を共有する。 第2回【明治・大正史研究モデル】 明治・大正期を対象とする研究史を概観し、この時代をマクロに見通す視座を提供する。 第3回【明治維新と「公議輿論」】 幕末から明治維新を経て明治国家の骨格が形成されるまでの時期を、「公議輿論」という同時代的な思想・文化に即して把握する。 第4回【政党の誕生】 自由民権運動から大日本帝国帝国憲法の公布までの時期の政治過程と政党論を、松方デフレなどの経済的背景もまじえて検討する。 第5回【明治憲法体制の成立】 初期議会から日清・日露戦争までの時期を、大日本帝国憲法を〈ゲームのルール〉とする政治秩序が確立する過程として論じる。 第6回【利益誘導政治と「地方」】 明治期の政治構造を下支えした地方の状況と、それに伴う利益誘導政治の展開について、立憲政友会の伸長と関連づけて学ぶ。 第7回【日清・日露戦争と国際社会】 近代日本の外交史について、交渉担当者ごとの特徴に留意しながら、テーマ史的に概観する。 第8回【大正・昭和史研究モデル】 大正・昭和期を対象とする研究史を概観し、この時代をマクロに見通す視座を提供する。 第9回【社会の発見】 「社会の発見」と呼ばれる思想的な地殻変動に注目し、これを前提として大正期における政治・社会の再編の様子を見ていく。 第10回【「憲政の常道」の展開】 慣習的な二大政党制が運用された1920年代の政治情勢を、それを可能にした思想的基盤にも注目しながら学ぶ。 第11回【昭和恐慌の衝撃】 1930年代初頭の政治情勢の展開を、昭和恐慌がもたらした経済的・政治的影響と関連づけながら見ていく。 第12回【挙国一致内閣期における再編】 非政党内閣の時代を通じて見られた政界再編の諸相を、天皇機関説事件をはじめとするイデオロギー問題もまじえて検討する。 第13回【「国家総動員」の模索】 大政翼賛会の成立過程とその後の無党時代における政治状況について、緊迫化する国際情勢と結びつけて論じる。 第14回【55年体制の確立】 戦後における政党政治の成立・展開の過程を、日本国憲法という新しい〈ゲームのルール〉を軸に考察する。 第15回【テストと総括】 授業内容の理解度を問うテストを実施したのち、問題の解説、コース全体の総括をおこなう。 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
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授業時間外の学習 (予習・復習等)(1,000文字以内) /Preparation and review outside class(up to 1,000 letters) |
・授業内容の復習に十分な時間をかけることが望ましい(目安時間:60分) ・そのほか、各回ごとに必要に応じてより深く学びたい人に向けた読書案内をおこなうので、それらを参照することが望ましい(目安時間:60分) |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) (1,000文字以内) /Evaluation and grading (up to 1,000 letters) |
<成績評価方法> 期末テスト 70% 日本史のおおまかな流れを問う論述問題を出題する 細かい知識の暗記は求めない(持ち込み不可) コメントシート 30% 授業の参加度・理解度を計測する <評価基準> S:毎回の授業に積極的に参加したうえで、自由で独創的な発想に基づき学術的な課題を見出すことができ、かつ試験成績も優秀と認められる場合 A:毎回の授業に恒常的に参加したうえで、的を射たコメント能力があり、かつ試験成績も優秀と認められる場合 B:授業への参加度、コメントペーパーの内容、試験成績のいずれかに不十分な点があるが、本授業の到達目標をおおむね達成したものと認められる場合 C:毎回の授業への参加が消極的であり、試験成績にも不十分な点があるが、授業で扱ったテーマについて最低限の事実関係は把握しているなど、一定の学習意欲が認められる場合 |
オフィスアワー: 授業相談(1,000文字以内) /Office hours(up to 1,000 letters) |
電子メールで受け付ける |
学生へのメッセージ(1,000文字以内) /Message for students(up to 1,000 letters) |
シラバスの文面だけだとどうしても少し堅苦しく感じられるかもしれませんが、なるべく理系の学生にも分かりやすい授業を心がけ、受講生の皆さんに楽しく学んでもらうことを第一に考えています。 歴史の学習は、本来的にはとても自由でクリエイティブなものです。そのことを、この授業で実際に体感してもらえれば幸いです。 |
その他 /Others |
さらに深く学びたい学生に向けた参考書は、下記の通りとする。(購入の必要なし) ①岩波新書編集部編『日本の近現代史をどう見るか』(岩波書店、2010年) ISBN:9784004310518 ②牧原憲夫『民権と憲法』(岩波書店、2006年) ISBN:9784004310433 ③加藤陽子『満州事変から日中戦争へ』(岩波書店、2007年) ISBN:9784004310464 そのほかの文献については、授業中に指示する。 |
キーワード /Keywords |
日本近代史、政党政治、政治学、知識構成型ジグソー法、アクティブ・ラーニング |