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講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
ドイツ倫理学 | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
German Ethics | ||
科目番号 /Code |
HSS508z | ||
開講年度 /Academic year |
2024年度 | 開講年次 /Year offered |
3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
前学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
総合文化科目 | ||
開講類・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
加藤 之敬 | ||
居室 /Office |
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公開E-mail |
ka004407@gl.cc.uec.ac.jp | ||
授業関連Webページ /Course website |
なし。 | ||
更新日 /Last update |
2024/03/18 18:06:55 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標(2,000文字以内) /Themes and goals(up to 2,000 letters) |
【主題】 本授業では19世紀の哲学者フリードリヒ・ニーチェのテクストの読解を通じて、「善悪とは何か」、「道徳的価値とは何か」といった倫理学の基本的な問題について考えていきます。主に扱うのは『道徳の系譜』の序言と第一論文ですが、その準備段階として関連するテクストもいくつか使用します。 【達成目標】 テクストの講読とディスカッションを通じて、善悪とは何かをはじめとした倫理学の基礎的な論点のいくつかをおさえるとともに、それについて自分なりの所見を持ち、同様の倫理学的な問題を議論するための能力や姿勢を涵養することを目指します。 |
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前もって履修 しておくべき科目(1,000文字以内) /Prerequisites(up to 1,000 letters) |
なし。 |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目(1,000文字以内) /Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters) |
なし。 |
教科書等(1,000文字以内) /Course textbooks and materials(up to 1,000 letters) |
フリードリヒ・ニーチェ『善悪の彼岸 道徳の系譜』、信太正三訳、ちくま学芸文庫、1993年 |
授業内容と その進め方(2,000文字以内) /Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters) |
【授業内容】 第1回:導入(ニーチェやテクスト、本授業を貫く問題意識の説明、レジュメ作成当番の決定) 第2回:『人間的、あまりに人間的』44節、45節 「善悪の二重の先史」について 第3回:『人間的、あまりに人間的』141節 禁欲主義について 第4回:『人間的、あまりに人間的』96節、99節 「習俗の倫理」について 第5回:「漂泊者とその影」23節 自由意志と責任の問題 第6回:『道徳の系譜』序説1-4節 道徳の起源の問題 第7回:『道徳の系譜』序説5-8節 道徳の価値の問題 第8回:中間総括とディスカッション 第9回:『道徳の系譜』第一論文1-3節 道徳の起源についての従来の理解の検討 第10回:『道徳の系譜』第一論文4-6節 語源学的考察 第11回:『道徳の系譜』第一論文7-9節 二つの価値評価 第12回:『道徳の系譜』第一論文10-11節 「ルサンチマン」 第13回:『道徳の系譜』第一論文12-14節 行為主体の問題 第14回:『道徳の系譜』第一論文15-17節 結論部分 第15回:全体の総括とディスカッション 概ね上記の通り進行する予定ですが、進み具合によっては講読箇所を適宜変更します。 【進め方】 事前に当番を決め、講読箇所のレジュメを作成してきてもらい、それをもとにしてディスカッションをしていきます。受講者が多数の場合、グループに分かれてディスカッションをした後で全体共有を行います。 受講者には最低1回以上、レジュメ作成を担当してもらうことになります。 レジュメには(1)講読箇所の要旨、(2)テクスト読解の際に理解できなかった点、(3)議論したい問題点などをまとめてもらいます。 また、授業の最後にはリアクションペーパーを記入し、提出してください。リアクションペーパーへの応答はその次の授業の冒頭で行います。 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
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授業時間外の学習 (予習・復習等)(1,000文字以内) /Preparation and review outside class(up to 1,000 letters) |
【予習】 毎回、講読箇所を通読し、不明点や議論したい点をノートなどにまとめてきてください。 担当者は配布用のレジュメを準備してください。レジュメの内容は前述の通りです。 【復習】 議論したことを思い出して要点をノートなどにまとめ、さらに問題を深めて考えてください。 余力のある人は関連する文献にも自身で調べてあたってみてください。自身の関心を話して下されば、参考になる文献を紹介します。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) (1,000文字以内) /Evaluation and grading (up to 1,000 letters) |
【成績評価方法】 レポート:50%、授業への積極的な参画:50%。 【評価基準】 レポート:授業でのディスカッションをもとにして、倫理学的な問題に関して要点を理解し、自らの考えを表現できるようになっているかどうかを判定します。(1)アカデミックな文章を書く上での基本的な作法(これについては授業中に具体的に指示します)が身についているか、(2)授業で論じた様々な問題を自分の言葉で説明し、自身の見解を説得的に表現することができているか、(3)関連する参考文献を自分で見つけ出してレポートに反映させているか(自主学習の有無)が評価の基準となります。なお、レポートを提出しない場合は不可となります。 授業への積極的な参画:レジュメの完成度や、授業中のディスカッションへの貢献度、リアクションペーパーの内容などによって、授業にどれだけ積極的に参画しているかを測ります。レジュメを一度も担当しなかったり、リアクションペーパーを一定数以上提出しない場合(なお、白紙は未提出とみなします)は不可となります。 |
オフィスアワー: 授業相談(1,000文字以内) /Office hours(up to 1,000 letters) |
電子メールで受け付けます。また、授業終了後に話しかけてくださっても結構です。 |
学生へのメッセージ(1,000文字以内) /Message for students(up to 1,000 letters) |
この授業をきっかけにして、みなさんに倫理学や哲学の魅力を知ってもらえればと思います。関心のある問題があれば、授業時間前後でも話しかけてくださればうれしいです。 |
その他 /Others |
リアクションペーパーの一部は、名前を伏せたうえで配布し、読み上げさせてもらいます。 |
キーワード /Keywords |
倫理学、善悪、道徳の価値、ニーチェ |