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講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
技術者倫理 | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Ethics for Engineers | ||
科目番号 /Code |
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開講年度 /Academic year |
2024年度 | 開講年次 /Year offered |
3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
後学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
実践教育科目 | ||
開講類・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
窄頭 匡之 | ||
居室 /Office |
なし | ||
公開E-mail |
m.sakugashira@uec.ac.jp | ||
授業関連Webページ /Course website |
なし | ||
更新日 /Last update |
2024/03/06 16:00:43 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標(2,000文字以内) /Themes and goals(up to 2,000 letters) |
科学技術の発展は、ヒトの生活レベルを向上させると同時に、社会の仕組みを変え、地球環境にも影響を及ぼしている。科学の応用を担う専門家たる技術者は、その役割と行動のリスクを正しく認識、理解して、社会や環境の発展と保全、ならびに共に生きる人々(公衆)の安全や福利に貢献する責務がある。講義およびグループワークを通じて、技術者、特に職業人としてのその責務を理解すると同時に、さまざまな事例研究を通じて、技術者が直面する倫理的な問題に対処できる知識の習得とスキルの向上を目指す。 |
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前もって履修 しておくべき科目(1,000文字以内) /Prerequisites(up to 1,000 letters) |
なし |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目(1,000文字以内) /Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters) |
なし |
教科書等(1,000文字以内) /Course textbooks and materials(up to 1,000 letters) |
教科書: 中村昌允著「技術者倫理とリスクマネジメント~事故はどうして防げなかったのか」 (オーム社 ISBN978-4-274-06872-0) 参考書: ①北原義典著「はじめての技術者倫理」(講談社) ②河村尚登著「工学倫理~実例で学ぶ技術者の行動規範」(東京電機大学出版局) |
授業内容と その進め方(2,000文字以内) /Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters) |
授業内容とその進め方: 第1回から第10回までは、教科書に記載された事例等を参照しながら、技術者倫理の主要な事項について講義をおこなう。第11回以降は、予告したテーマについて小グループ討議をおこない、各事例に内在した技術者倫理に関する事項の認識と理解を深める。講義日には理解度確認のため小テストを行うことがある。 1.講義① 授業の目的と目標、倫理と技術者、社会と組織と個人 2.講義② 組織の論理と企業倫理 3.講義③ 組織における技術者の視点、事例研究の重要性 4.講義④ 安全とリスク、事故が起きるメカニズム 5.講義⑤ ヒューマンエラー、新しい技術への対応、技術者の社会的責任 6.講義⑥ 環境問題と技術者倫理 7.講義⑦ 製品安全 8.講義⑧ 事故とヒューマンエラー 9.講義⑨ 説明責任、情報提供、倫理の心理的側面 10. 講義⑩ 危機管理、これまでの振り返り、グループワーク準備 11. グループ討議① 予習を基にした意見交換と討議 12.グループ討議② 討議、グループレポート作成、提出 13. 現役の企業内技術者の方の講話(予定) 14. 講義⑪ 温故知新とリスクへの備え 15.講義⑫ 情報ネットワーク社会と倫理、情報漏洩と知的財産、コンピュータ倫理、AI倫理 ★時事的話題の取り込みや履修者数により、進め方を一部変更する場合がある |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
担当教員は複数の民間企業において、事業部門での実務ならびにその管理経験が豊富 であり、また、法により公益優先の義務を負う技術士である。技術を職業とする故に直 面する問題に対し、対応における多面的な考え方や言動、行動についての観点を重視して授業を進める。 |
授業時間外の学習 (予習・復習等)(1,000文字以内) /Preparation and review outside class(up to 1,000 letters) |
講義については、授業後の復習を通じて内容理解を深めてください。次の授業で理解度を小テストにより確認することがあります。グループ討議については、各個人が選択したテーマが同じ人でグループを組むので、じゅうぶんな予習をして臨んでください。 講義で学んだ知識を活かして考察を整理し、グループレポートをまとめますが、まとめ作業は極力授業時間内で完了するようにし、特定の人に時間外の負担がかからないようにしてください。そのレポートをクラス全体に開示し、レビュー討議を実施します。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) (1,000文字以内) /Evaluation and grading (up to 1,000 letters) |
成績評価方法: (1)グループ討議のレポートならびにグループメンバー相互評価(20%) (2)期末レポート課題(80%) 評価基準:以下の到達レベルを合格の最低基準とする。ただし、5回以上欠席した学生は、原則として評価の対象としない。 (1) 技術者の役割と責任を理解し、具体的な事例との対比で説明できること(グループレポートと期末レポート課題で評価) (2) 技術者の役割や責任と、社会(公衆)の安全や環境との関係を理解し、説明ができること(期末レポート課題で評価) (3) グループのメンバーと役割分担をした上で協力しながら討論し、事例の分析から倫理的命題、問題に対するいくつかの有効な解決策を提案できること(グループレポートで評価) なお、特定の事案について解説しただけのレポートは不合格とするので注意。 |
オフィスアワー: 授業相談(1,000文字以内) /Office hours(up to 1,000 letters) |
授業内容に関する質問は、Google Classroomで指定するフォームにより受け付け、原則として授業時にフィードバックする。その他の連絡は、授業終了時、または次のアドレスへの電子メールで受け付ける。 m.sakugashira@uec.ac.jp |
学生へのメッセージ(1,000文字以内) /Message for students(up to 1,000 letters) |
インターネットによる情報流通のスピードの進歩と、AI/IoT/ロボットなどを含む科学技術応用の広がりは、人類に恩恵をもたらしていると同時に、多彩な場面や瞬間で、個人や社会に判断の選択肢を与えています。時に人々はその選択に戸惑い、迷い、科学技術の応用を担う技術者にその答えを求めます。即答を求められることもあれば、熟考して精度の高い答えを求められることもあります。時には即答で間違えたことを、のちに修正しなければならない局面もあるでしょう。一方で、科学技術の使い方を誤ると、人類や社会に危害を与える可能性もあります。多くのみなさんは、これから職業人として、多かれ少なかれ、科学技術の応用に関わっていくことになるでしょう。社会に貢献できる技術力を習得すると同時に、その責任を正しく理解し、広く人類に幸福と利益をもたらす技術者となる素養を身につけてください。 |
その他 /Others |
なし |
キーワード /Keywords |
技術者、職業倫理、公益、プロフェッショナル、説明責任 |