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講義概要/Course Information
2024/06/20 現在

科目基礎情報/General Information
授業科目名
/Course title (Japanese)
地学(Ⅲ類・S)
英文授業科目名
/Course title (English)
Earth Science
科目番号
/Code
GEO201k GEO201m GEO201n GEO201p GEO201r
開講年度
/Academic year
2024年度 開講年次
/Year offered
1/2/3/4
開講学期
/Semester(s) offered
後学期 開講コース・課程
/Faculty offering the course
情報理工学域
授業の方法
/Teaching method
講義 単位数
/Credits
2
科目区分
/Category
教職科目
開講類・専攻
/Cluster/Department
Ⅲ類
担当教員名
/Lecturer(s)
○白井・○濱田
居室
/Office
非常勤
公開E-mail
/e-mail
mshirai@tmu.ac.jp(白井),hamada@tmu.ac.jp(濱田)
授業関連Webページ
/Course website
https://www.comp.tmu.ac.jp/g-g-shirai/(白井)
更新日
/Last update
2024/03/10 18:19:32 更新状況
/Update status
公開中
/now open to public
講義情報/Course Description
主題および
達成目標(2,000文字以内)
/Themes and goals(up to 2,000 letters)
(a)主題
地学(地球科学)は,我々の住む地球という星や周辺の天体で営まれている,様々な時間スケールや空間スケールの自然現象について理解するための学問である.本科目ではこれらの自然現象の基本的な性格について概説する.
(b)達成目標
・地球科学に特有の時間スケールと空間スケールを理解し,人類社会で通常用いている時間スケールと大規模自然災害の発生頻度の違いを理解する.
・地球科学的な現象が自然災害に発展するプロセスについて,科学的な合理性に基づいて考えることができるようになる.
・上記2点の達成のために,授業の各回で学習した内容を相互に関連づけて考察できるようになると共に,日常の生活では実感できない地球科学的な現象がどのような科学的事実から推定されているか理解する.
・教職課程の教科「理科」に関する専門科目として,「地学」に関する分野での最低限の知識を修得する.
前もって履修
しておくべき科目(1,000文字以内)
/Prerequisites(up to 1,000 letters)
特になし
前もって履修しておくこ
とが望ましい科目(1,000文字以内)
/Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters)
特になし
教科書等(1,000文字以内)
/Course textbooks and materials(up to 1,000 letters)
教科書は使用せず,授業中に資料を配布する.参考書は授業中に適宜紹介する.
授業内容と
その進め方(2,000文字以内)
/Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters)
(a) 授業内容
第1回 宇宙と地球の成り立ち:宇宙と恒星の進化,太陽系の誕生,地球の構造(白井)
第2回 プレートテクトニクスと地震:プレートの一生,地震と断層,マントル対流(白井)
第3回 火山と岩石の形成:マグマと火山,火成岩の種類,鉱物と岩石(白井)
第4回 地形と地層の形成:侵食地形と堆積地形,堆積岩,地層の形成(白井)
第5回 変成岩/日本列島の成り立ち:変成作用,付加体,日本海の形成(白井)
第6回 地球史概観:化石,絶対年代,地質時代,大量絶滅(白井)
第7回 自然災害と人類:津波,土砂災害,自然環境と自然災害(白井)
第8回 地球大気の概観:大気組成,大気の鉛直構造,大気における放射と温室効果(濱田)
第9回 大気の熱力学:静水圧平衡,大気中の水蒸気,大気安定度と積雲対流(濱田)
第10回 雲と降水:雲の分類,エアロゾルと凝結核,降水形成過程(濱田)
第11回 大気の力学:コリオリ力,地衡風,大気境界層(濱田)
第12回 大規模な大気現象:ハドレー循環,モンスーン,温帯低気圧(濱田)
第13回 中小規模の大気現象:台風,メソ対流システム,局地風(濱田)
第14回 気候変動:過去100万年の気候変動,短周期気候変動,地球温暖化(濱田)
第15回 期末試験および解説(白井・濱田)

(b) 授業の進め方
・講義はパワーポイントによる.重要な事項の理解を深めるため,複数回のレポートを課す.(白井)
・講義はパワーポイントによる.各講義後には講義内容に関する質問等を記載するコメントシートの提出を課す.また,講義中に説明する重要な事項の理解を深めるため,小テスト, 及びレポートを課す.(濱田)
実務経験を活かした
授業内容
(実務経験内容も含む)
/Course content utilizing practical experience
授業時間外の学習
(予習・復習等)(1,000文字以内)
/Preparation and review outside class(up to 1,000 letters)
・各回の授業内容に関して,上記の各回でのキーワードを手掛かりにして中学校または高等学校の教科書の該当部分を一通り読み,自分が理解できない部分を認識した上で受講すること.(白井,濱田)
・複数回のレポートを課す.レポート作成等をきっかけに,自分が興味を持った問題,納得がいかない問題を,自主的に調べることを薦める.その上での質問は歓迎します.(白井)
・毎回の講義後に提出を課すコメントシートの内容に基づき,次回講義時に補足説明を行うが,自身でも疑問に持った点,興味を持った点など,主体的に調べてくることを期待する.(濱田)
成績評価方法
および評価基準
(最低達成基準を含む)
(1,000文字以内)
/Evaluation and grading
(up to 1,000 letters)
(a)成績評価方法
期末試験60%、小テスト及びレポート40%(担当者それぞれ50%の持ち点を配分したものを合算する.)
(b)評価基準
・100点満点中60点を最低達成基準とする.
・プレートテクトニクス,岩石の形成,地球の歴史についての基本的な項目と,それらの項目がどのように推定されているかを一通り理解していること.(白井)
・代表的な地球科学的な現象それぞれの時間スケールと空間スケールの違いを理解していること.(白井)
・地球大気の概観,大気の力学・熱力学,雲と降水,様々な時空間スケールの大気現象に関する基本的な項目と,それらが気象災害や気候変動とどのように関連しているか,一通り理解していること.(濱田)
・代表的な大気現象それぞれの時間スケールと空間スケールの違いや,地球の気候を形成する要因としてどのようなものがあるか、理解していること.(濱田)
・授業の各回で学習した内容を相互に関連づけて考察できること.(白井,濱田)
オフィスアワー:
授業相談(1,000文字以内)
/Office hours(up to 1,000 letters)
授業直後.また質問等は電子メールでも受け付ける.
学生へのメッセージ(1,000文字以内)
/Message for students(up to 1,000 letters)
自然災害を含めた自然環境と,人類活動との関わりを理解するためには,「人間の都合」だけでなく,「地球の営み」についてある程度の知識を持つことが不可欠です.地学の話題は多岐にわたり,各回の内容を満遍なく理解するのは大変ですが,自分が興味を持つか持たないかで,理解の度合いは大きく変わります.まずは各回で自分の興味の持てる事柄や,身の回りの出来事に関連する事柄を見つけるようにして下さい.
その他
/Others
特になし
キーワード
/Keywords
プレートテクトニクス,岩石の形成,地球の歴史,自然災害と自然環境(白井)
気象,大気の運動,雲と降水,気候変動(濱田)