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講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
理科教育法Ⅳ | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Educational Methods for Sciences Ⅳ | ||
科目番号 /Code |
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開講年度 /Academic year |
2024年度 | 開講年次 /Year offered |
2/3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
後学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
教職科目 | ||
開講類・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
鈴木(勝)・○内記 | ||
居室 /Office |
教職課程支援室(東1-601),東1-103(鈴木) | ||
公開E-mail |
m-suzuki@e-one.uec.ac.jp(鈴木),na003911@gl.cc.uec.ac.jp(内記) | ||
授業関連Webページ /Course website |
特になし | ||
更新日 /Last update |
2024/10/17 10:11:52 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標(2,000文字以内) /Themes and goals(up to 2,000 letters) |
中学校・高等学校における学習指導要領の理科の目標及び内容を理解し、これを具体的な授業の中でどのように活かしていくかを実践できる資質と能力を育成する。指導者としての立場から各単元の科学的な内容を十分に理解し、実験や実習を多く取り入れた理科の指導法を学ぶ。さらに、生徒が主体的に学習を行って理解を深め、科学的な見方や考え方の基礎が養われるような教育方法を体験的に理解していくことを目指す。実験や実習の実施に必要な知識や技能等の内容を確認し、理科教員としての総合的な資質を高めることを目標とする。 |
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前もって履修 しておくべき科目(1,000文字以内) /Prerequisites(up to 1,000 letters) |
教育心理学 教職論 |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目(1,000文字以内) /Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters) |
特になし |
教科書等(1,000文字以内) /Course textbooks and materials(up to 1,000 letters) |
(1)中学校学習指導要領解説(理科編) (2)高等学校学習指導要領解説(理科編) (3)中学校理科教科書1年生~3年生用(出版社を問わない) (4)高等学校理科教科書(出版社を問わない「地学基礎」「生物基礎」「生物」「地学」などの各教科書)他に必要な資料は、必要に応じ配布。[内記] (5)高等学校理科教科書(出版社を問わない「物理基礎」「物理」の教科書)他に必要な資料は、必要に応じ配布。[鈴木] |
授業内容と その進め方(2,000文字以内) /Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters) |
(a)授業内容 第1回:イントロダクション[鈴木、内記] 第2回 生物・地学分野における実験観察の意義と身の回りの自然への理解 [内記] 多様な地球環境と生命の世界についての理解を深める。標本の観察について,観察による描図の意義と実例,光学顕微鏡類の取扱い。実験器具とその基本的な扱い,実験上の注意と危険回避。更に野外観察の方法や留意点について解説する。アクティブラーニングとグループ学習,探究活動の方法と実践,及び,野外観察の内容と指導方法について。 第3回 地球システムの理解 [内記] 複雑な地球システムについて仕組みや構成を理解する。地球の形と大きさ,重力,地磁気など固体地球を特徴づける諸事象について解説する。地球の概観についての理解を深める実験実習例・指導案の検討。 第4回 地球史と生態系 [内記] 地球上の地殻変動などについての現在の基本的な説明原理となっているプレートテクトニクスについて,その成立の歴史と地球の活動,及び,プレートの収束域である日本列島で起こる地震の特徴,それに伴って発生する災害についても解説する。地震,プレートテクトニクスなどに関するモデル実験実習例・指導案の検討。 第5回 地球史の読み方 [内記] 世界有数の火山国である日本列島におけるマグマ発生のメカニズム,マグマの種類と火山噴火様式の特徴,及び,原子・分子レベルでみた岩石鉱物の特徴と性質などについて解説する。岩石鉱物,火山などに関するモデル実験実習例・指導案の検討。 第6回 地球と生物の共進化 [内記] 地層の研究から明らかになってきた地球と生命の変遷についての相互関係,大量絶滅と生物の進化について概説する。古生物と現生種の観察を通して,進化とその展開,進化の証拠とその理論,器官と進化,生物の形態と進化,などについての実験実習例・指導案の検討。 第7回 宇宙における太陽系 [内記] 地球を含む太陽系の惑星の形成と特徴について,及び,恒星としての太陽の姿と進化,銀河系と宇宙の姿についても解説する。生命の存在するハビタブルゾーンとしての地球と,比較惑星学の視点による太陽系の理解。恒星としての太陽の姿を通して現代的な宇宙像を理解する。天文分野における実験実習例・指導案の検討。 第8回 大気・海洋の循環 [内記] 大気の大循環,水の循環,海洋循環,熱循環,炭素循環など,また,近年被害が甚大化している台風や線上降水帯等の諸現象,更に,地球科学の最新の研究が明らかにしている地球温暖化など気候変動についての最新の知見について解説する。大気・海洋を理解するための実験実習例・指導案の検討。前半のまとめとして地球環境の変遷について理解を深める。 第9回: 理科実験の設計[鈴木] 実験指導での注意点、報告書指導での注意点 第10回: 模擬授業-模擬実験(1)中学校理科(音の共鳴)[鈴木] 第11回: 模擬授業-模擬実験(2)高等学校理科(光の干渉と回折格子)[鈴木] 模擬実験と報告書の作成 第12回: 理科教育におけるICTの利用[鈴木] ICTの有用性と注意点、ICT利用の実例 第13回:物理現象と日常的・体験的な物理認識[鈴木] FCI(力学概念調査)と素朴概念 第14回: 新しい授業の試み[鈴木] 講義を基本する方法:ピアインストラクション 演習と生徒実験を基礎とする方法:チュートリアル 第15回: まとめ[鈴木] (b)授業の進め方 主に地学分野を中心に,各単元の基礎概念・基本的知識を理解し,分かりやすく教えられるようにする。身近な現象や実験・観察を講義内で提示・体験することを通して,生徒が自然の事物・現象に進んで関わり,科学的に探究する態度を養うことができるような方法や工夫を体験的に学ぶ。また,受講者の主体的な取り組みを通して,教えるべき内容をどのように指導するかという観点について,指導者が常に意識し確認できるような学習を行う。[内記] 授業後半では、理科実験の設計と指導について模擬実験を体験すること習得する。またICTの利用に触れる。その後、日本・欧米の新しく試みられている理科教育の実例を学ぶ。授業では受講者間でディスカッションを重視する。[鈴木] |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
都立高等学校における授業及びSSH等の実践,教科書執筆,文部科学省学習指導要領研究協力委員などの経験に基づき,理科(地学)教育の方法,教材開発,授業の工夫などについても指導する。[内記] |
授業時間外の学習 (予習・復習等)(1,000文字以内) /Preparation and review outside class(up to 1,000 letters) |
授業内容を学校現場での扱いにどう対応させるかを理解するために、中学校や高等学校の教科書も随時参照し、教師としてどう教えていべきかを常に考えていく。[内記] 学科カリキュラムの中で行われる授業や実験が、中学校や高等学校の教育とどのようにつながっているかを考えること。[鈴木] |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) (1,000文字以内) /Evaluation and grading (up to 1,000 letters) |
定期試験、各時間の小テスト、提出物、学習活動への参加状況などにより総合的に評価する。 |
オフィスアワー: 授業相談(1,000文字以内) /Office hours(up to 1,000 letters) |
直接の質問等は水曜日授業終了後。質問等は電子メールでも受け付ける。[内記] 質問等はまたは電子メールでアポイントとるか授業終了後に受け付ける。[鈴木] |
学生へのメッセージ(1,000文字以内) /Message for students(up to 1,000 letters) |
身の回りの自然の事物・事象の観察、実験等を通して、理科の面白さを自ら感じた上で、広く自然科学の様々な分野に興味や関心を持てるような、理科好きの生徒を育てられる教師を目指してほしい。[内記] 理科の教師を目指す学生にというだけでなく、全ての電通大の学生に対して、身の回りの自然、道具、機械などがどのようになっているのかを、自分自身のことばで説明できるようになって頂きたい。[鈴木] |
その他 /Others |
理科教育法Ⅳの授業資料の掲示、課題提出はClassroomを利用する。受講生はClassroomに登録してください。クラスコードは wmrwine です。 |
キーワード /Keywords |
理科教育法,地学教育,地学,物理 |