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講義概要/Course Information
2024/06/20 現在

科目基礎情報/General Information
授業科目名
/Course title (Japanese)
離散数学
英文授業科目名
/Course title (English)
Discrete Mathematics
科目番号
/Code
MTH205a MTH205b MTH205c MTH205d MTH205e
開講年度
/Academic year
2024年度 開講年次
/Year offered
1
開講学期
/Semester(s) offered
後学期 開講コース・課程
/Faculty offering the course
情報理工学域
授業の方法
/Teaching method
講義 単位数
/Credits
2
科目区分
/Category
専門科目
開講類・専攻
/Cluster/Department
Ⅰ類
担当教員名
/Lecturer(s)
高橋 里司
居室
/Office
西4-508
公開E-mail
/e-mail
stakahashi@uec.ac.jp
授業関連Webページ
/Course website
Google Classroom
更新日
/Last update
2024/03/07 10:13:20 更新状況
/Update status
公開中
/now open to public
講義情報/Course Description
主題および
達成目標(2,000文字以内)
/Themes and goals(up to 2,000 letters)
情報系の基礎・専門科目の理解・コミュニケーションには数理を用いた論理的な思考,理解が必要になる.大げさな言い方をすれば,数理を用いるための語学のようなものである.論理や証明法,集合理論や写像は,情報系で学ぶ多くの科目を理解するための基礎となり,道具となる.

離散数学では,集合論・論理学を中心に数学の基本的な用語を理解することで,論理の誤りを指摘したり,アルゴリズムの欠陥を見破る力が養成される.
この講義では,以下の具体的目標を持つ.
1:数学における基本的な用語 (集合,論理,写像,関係) を正しく使うことができる.
2:数学における基本的な証明を正しく行うことができる.
3:数学における写像,関係の概念を道具として使いこなすことができる.
前もって履修
しておくべき科目(1,000文字以内)
/Prerequisites(up to 1,000 letters)
なし
前もって履修しておくこ
とが望ましい科目(1,000文字以内)
/Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters)
なし
教科書等(1,000文字以内)
/Course textbooks and materials(up to 1,000 letters)
教科書:なし.講義資料を毎回用意する
参考書:
伊藤大雄:イラストで学ぶ離散数学,講談社
石川剛郎:論理・集合・数学語,共立出版
J.マトウシェク/J.ネシェトリル:離散数学への招待,丸善出版
栗山 憲:論理・集合と位相空間,共立出版
守屋悦朗:コンピュータサイエンスのための離散数学,サイエンス社
松井知己:だれでも証明が書ける,日本評論社
授業内容と
その進め方(2,000文字以内)
/Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters)
(a) 授業内容
第1回:命題論理,集合の基礎
第2回:集合の演算,全称記号,存在記号
第3回:述語論理
第4回:様々な証明法(量化記号を含む論理式の証明法)
第5回:様々な証明法(含意を含む論理式の証明法,対偶,背理法,集合に対する証明法)
第6回:様々な証明法(数学的帰納法)
第7回: 写像(関数) (1):像、逆像、恒等関数
第8回:写像 (関数) (2) :単射、全射、全単射
第9回:これまでの振り返りと中間試験
第10回:写像と関係:二項関係、完全、反射、対称、反対称、推移性
第11回:順序関係:半順序集合、ハッセ図、全順序集合、上界と下界
第12回:同値関係と類別(分割)
第13回:関係の閉包
第14回:グラフ構造
第15回:これまでの振り返りと期末試験

(b) 授業の進め方
授業時間のうち,概ね75分を講義,15分を演習にあてる.
実務経験を活かした
授業内容
(実務経験内容も含む)
/Course content utilizing practical experience
授業時間外の学習
(予習・復習等)(1,000文字以内)
/Preparation and review outside class(up to 1,000 letters)
演習問題に取り組み,復習を行う.また,情報領域演習第一のD演習と合わせて取り組む.
成績評価方法
および評価基準
(最低達成基準を含む)
(1,000文字以内)
/Evaluation and grading
(up to 1,000 letters)
評価方法:中間試験(40%)、期末試験(40%)および演習課題(20%)で評価する.試験については、講義中に案内する.
評価基準:
次の授業目標が達成できていることを合格の条件とする.
1:数学における基本的な用語 (集合,論理,写像,関係) を正しく使うことができる.
2:数学における基本的な証明を正しく行うことができる.
3:数学における写像,関係の概念を道具として使いこなすことができる.
オフィスアワー:
授業相談(1,000文字以内)
/Office hours(up to 1,000 letters)
初回の講義でアナウンスする.
学生へのメッセージ(1,000文字以内)
/Message for students(up to 1,000 letters)
離散数学は,今後情報系で学ぶ全ての科目の基礎となるとともに,みなさんの論理的な思考そのものを伸ばすトレーニングのための授業にもなります.論理的なリテラシーを身につけ,情報系の基礎・専門科目の理解・コミュニケーションを円滑にできるようになりましょう.
その他
/Others
なし
キーワード
/Keywords
命題,証明,背理法,集合,全称記号,存在記号,命題論理,述語論理式,部分集合,直積,冪集合,写像,関数,像,逆像,全射,単射,全単射,二項関係,同値関係,半順序,全順序,ハッセ図,関係の閉包,数学的帰納法