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講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
科学という文化 | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Science and Culture | ||
科目番号 /Code |
HSS501s | ||
開講年度 /Academic year |
2024年度 | 開講年次 /Year offered |
3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
前学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
総合文化科目 | ||
開講類・専攻 /Cluster/Department |
先端工学基礎課程 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
飯島 和樹 | ||
居室 /Office |
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公開E-mail |
iijima.kazuki@14.alumni.u-tokyo.ac.jp | ||
授業関連Webページ /Course website |
Google Classroom を利用して連絡やレポートの提出やフィードバックなどを行う | ||
更新日 /Last update |
2024/03/25 06:04:57 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標(2,000文字以内) /Themes and goals(up to 2,000 letters) |
本科目では,人工知能の発展の歴史について,それをとりまく社会的・文化的状況や神経科学(脳科学)の発展と関連づける形で理解を深め,今後の展望を得る.人工知能と脳との異同について,歴史的な背景を含めて基礎的な見識を得ることは,ますます高度化していく人工知能との関係を検討する上で極めて重要である.また,これらのテーマに関するレポート執筆を通じてアカデミック・ライティングの基礎を固める. |
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前もって履修 しておくべき科目(1,000文字以内) /Prerequisites(up to 1,000 letters) |
なし |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目(1,000文字以内) /Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters) |
なし |
教科書等(1,000文字以内) /Course textbooks and materials(up to 1,000 letters) |
教科書(第2回までに各自で入手してください): 戸田山和久 (2021)『最新版 論文の教室―レポートから卒論まで』NHK ブックス 参考文献(一部;必要な資料は配布します): エドウィン・クラーク,ケネス・デュハースト(1972/1984)『図説 脳の歴史―絵で見る大脳局在論の歴史』木村書店 マーティン・デイヴィス (2011/2016)『万能コンピュータ―ライプニッツからチューリングへの道すじ』近代科学社 スタニスラス・ドゥアンヌ(2020/2021)『脳はこうして学ぶ―学習の神経科学と教育の未来』森北出版 ジョージ・ダイソン (2012/2013)『チューリングの大聖堂―コンピュータの創造とデジタル世界の到来』早川書房 チャールズ & レイ・イームズ (1973/2011)『コンピュータ・パースペクティブ―計算機創造の軌跡』筑摩書房 ルチアーノ・フロリディ(2010/2021)『情報の哲学のために―データから情報倫理まて』勁草書房 ポール・W・グリムシャー (2003/2007)『神経経済学入門―不確実な状況で脳はどう意思決定するのか』生産性出版 イアン・グッドフェロー,ヨシュア・ベンジオ & アーロン・カービル (2016/2019)『深層学習』アスキードワンゴ フォン・ノイマン (1958/2011)『計算機と脳』筑摩書房 チャールズ・ペゾルド (2008/2012)『チューリングを読む―コンピュータサイエンスの金字塔を楽しもう』日経 BP 社 トマス・リッド (2016/2017)『サイバネティクス全史―人類は思考するマシンに何を夢見たのか』青土社 セイノフスキー(2018/2019)『ディープラーニング革命』ニュートンプレス トム・スタンデージ (2002/2011)『謎のチェス指し人形「ターク」』NTT 出版 アラン・チューリング (2014)『コンピュータ理論の起源 第1巻』近代科学社 ノーバート・ウィーナー (1948/1961/2011)『サイバネティックス―動物と機械における制御と通信』岩波書店 大芦治 (2016)『心理学史』ナカニシヤ出版 杉本舞 (2018)『「人工知能」前夜―コンピュータと脳は似ているか』青土社 中島秀人 (2008) 『社会の中の科学』放送大学教育振興会 村上郁也 (2010)『イラストレクチャー認知神経科学―心理学と脳科学が解くこころの仕組み』オーム社 村上陽一郎 (2008)『科学・技術の二〇〇年をたどりなおす』NTT 出版 |
授業内容と その進め方(2,000文字以内) /Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters) |
各回は,レクチャー,前回のレポートに対するコメント,レポートの執筆に関するレクチャーの3つから構成される. 1. 科学・技術の200年をたどりなおす 2. 情報の哲学概論 3. 19世紀までの自動機械たち 4. 19世紀までの神経科学/心理学 5. バークリーと巨大頭脳 6. サイバネティクス研究者たちと機械・神経系・脳 7. フォン・ノイマンと計算機・脳・オートマトン 8. チューリングと計算機械 9. 『オートマトン研究』からダートマス会議へ 10. サイバネティクスとカウンター・カルチャー 11. 認知科学の誕生 12. 20世紀後半の人工知能の発展 13. 20世紀後半の神経科学の発展1:神経経済学 14. 20世紀後半の神経科学の発展2:神経倫理学 15. 21世紀の人工知能と神経科学 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
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授業時間外の学習 (予習・復習等)(1,000文字以内) /Preparation and review outside class(up to 1,000 letters) |
教科書・参考文献などを用いた予習・復習および主体的な調査に基づくレポート執筆. |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) (1,000文字以内) /Evaluation and grading (up to 1,000 letters) |
複数回の小レポート(小レポートは 60% 以上の提出を必要とする). 適切な文献を参照しつつ,形式・内容面の整ったレポートを作成できるようになることを目指してください.レポート作成の「型」の習得を重視します. |
オフィスアワー: 授業相談(1,000文字以内) /Office hours(up to 1,000 letters) |
メールおよび Google Classroom 内で受け付ける. |
学生へのメッセージ(1,000文字以内) /Message for students(up to 1,000 letters) |
現在,メディアを賑わせている人工知能というテーマの裏には,ふだん触れられることのない大きな文化的・知的背景があります.人工知能を知ることと人間を知ることは表裏一体です.計算機科学を超えた広範な知への入口として本講義を捉えて愉しんでください. |
その他 /Others |
特になし. |
キーワード /Keywords |
科学技術史,人工知能,計算機科学,情報科学,神経科学,脳科学,認知科学,心理学,哲学,心の哲学,サイバネティクス |