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講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
美術A | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Arts A | ||
科目番号 /Code |
HSS307z | ||
開講年度 /Academic year |
2025年度 | 開講年次 /Year offered |
2/3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
前学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
総合文化科目 | ||
開講類・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
櫻庭 美咲 | ||
居室 /Office |
なし | ||
公開E-mail |
sakuraba-m@uec.ac.jp | ||
授業関連Webページ /Course website |
Google Classroomを使用します (ログイン情報は後記) | ||
更新日 /Last update |
2025/04/08 16:12:31 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標(2,000文字以内) /Themes and goals(up to 2,000 letters) |
(a)主題 本授業では主に西洋における装飾美術およびデザインの歴史を通史的に学びます。前半は、17~19世紀に製作されたヨーロッパの装飾美術(工芸品、家具、建築の内部装飾等)、後半は19世紀後半から20世紀前半まで近現代のデザインを様式別、時代別に分類して紹介します。ヨーロッパの工芸(陶磁・ガラス・金工等)は、家具や調度、染織品などの装飾美術と密接に影響しあっています。装飾芸術の様式史の基礎を学び、さらに宮廷で受容された陶磁などの工芸作品を中心に鑑賞しながらヨーロッパの装飾美術にこめられた美意識への理解を深めてゆきます。 一方、近現代のデザインとしては例えばアール・ヌーヴォーやアール・デコ等が殊に知られていますが、こうした近代以降のデザインは、現代の工業デザインのフォルムを成立させる重要な基礎であり、ヨーロッパのデザインは、さらには日本のデザインにも多大な影響を及ぼしているのです。ヨーロッパを中心に、北米や日本にも広がる装飾美術やデザインの特質を学んでいきます。 (b)達成目標 17~21世紀の装飾美術史および近代デザインの流れを体系的に学ぶことにより、モノはただ単に機能のために存在するのではなく、フォルム(形態)や装飾、色により美を表現することが可能であり、美的なモノには大きな可能性があることを理解すること。装飾やデザインは、当然のことながら、工業製品の印象を決定づける重要な要素です。近世の装飾美術まで遡ってデザインを学ぶことで、美しいフォルムの多様性を認識し、何故現代の工業製品にデザイン性が求められるのか、製品の美はどのような意味を持つのか、という点を熟考し、独自の見解をもつことを達成目標と位置付けます。 |
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前もって履修 しておくべき科目(1,000文字以内) /Prerequisites(up to 1,000 letters) |
なし |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目(1,000文字以内) /Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters) |
なし |
教科書等(1,000文字以内) /Course textbooks and materials(up to 1,000 letters) |
前半の授業では、購入すべきテキストはありませんが、後半の授業(6月以降)では以下の教科書を使用します(大学内の売店の教科書コーナーで販売されている。要購入)。 『デザインの歴史』暮沢剛巳他著、学芸出版社、2022年(2,800円) 基本的に、授業配布資料は毎回教室でプリントを配布します。特別な参考資料や動画がある場合は Google Classroom に掲載します。テーマごとの参考文献は授業配布資料で紹介します。 |
授業内容と その進め方(2,000文字以内) /Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters) |
(a)授業内容 第1回 オリエンテーション ―装飾芸術の様式史と近現代のデザイン史― 第2回 バロック 装飾による劇的な演出・ボリュームの表現 第3回 シノワズリ(1) 西洋における東洋美術の流行と模倣 第4回 シノワズリ(2) マイセン磁器製作所 ―西洋初の磁器製造の成功― 第5回 ロココ(1) ブルジョワのサロンからヴェルサイユへ 第6回 ロココ(2) セーヴルの磁器製作所 ―宮廷のための王立マニュファクチュア― 第7回 新古典主義(1) フランスの新古典主義 ―ルイ16世からナポレオンの時代へ― 第8回 新古典主義(2) ウエッジウッド社 ―産業革命後の新しい手工芸品生産・経営― 第9回 ジャポニスム(1) ―日本美術が西洋に与えた影響― 第10回 ジャポニスム(2)~アール・デコ(1)ルネ・ラリックのジュエリーとガラス 第11回 アール・ヌーヴォー ―二極化した近代デザイン:具象と抽象― 第12回 アール・デコ(2)―デザインの多様性と国際性― 第13回 モダニズムのデザイン ―バウハウスとデ・ステイル― 第14回 20世紀中頃ミッドセンチュリーのデザイン 第15回 1970~21世紀のデザイン (b)進め方 授業は基本的に対面で行います(ただし一部オンデマンドになる可能性がある)。 毎回パワーポイントで多数の装飾美術やデザインの作品の写真を示しながら、その内容や見どころをリアルに解説します。美術は、文字情報だけで理解できる対象ではありません。本来は、作品そのものを見る事が重要ですが、授業では主に作品の写真を鑑賞し、考えることにより、美術の歴史の流れや作品の意味を画像と文字情報の双方に基づき総合的に理解していきます。美術に関する総合的な理解は、配布資料や参考文献による机上の学習だけで到達できるものではなく、授業で示される画像資料(写真)により作品を観察し、感受し、自ら考察することにより思考力が養われた末に初めて得られるものですから、集中して受講しましょう。私語は他の履修者の迷惑になりますから慎んでください。 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
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授業時間外の学習 (予習・復習等)(1,000文字以内) /Preparation and review outside class(up to 1,000 letters) |
毎回授業日前日の朝8時頃、Google Classroom 回答フォームを掲載します(2回目の授業以降)。予習として回答フォームを授業開始までに読んでおきましょう(2回目の授業以降で結構です)。授業の配布資料やノートを読み、回答フォームを記入し、Google Classroom 経由で提出することを宿題として課します。回答フォームの成果は平常点として扱います。 良い展覧会があれば適宜紹介します。興味があれば美術館に足を運び、作品を鑑賞しましょう。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) (1,000文字以内) /Evaluation and grading (up to 1,000 letters) |
(a)評価方法 平常点60%、レポート40%。 (b)評価基準 平常点は主に上記の回答フォーム(宿題)や授業への積極的な態度(対面授業内の発言や質問など)により判断します。レポートと回答フォームの評価基準は以下の通りとします。 1.講義の内容を理解しているか。 2.論述問題では課題内容を理解し、正確な情報に基づいた論述ができているか。 3.記述式問題では、授業で学んだテーマに関する基礎的な専門用語を理解し、正確な情報を回答することができるか。 4.参考文献や配布資料の文章の丸写しやコピペは不正行為です。そのような行為があった場合は単位を認定しないことがあります。 |
オフィスアワー: 授業相談(1,000文字以内) /Office hours(up to 1,000 letters) |
質問は授業後やGoogle Classroomの回答フォーム経由の両方で受け付けます。 授業外の時間に回答フォームが開けない、Google Classroomに掲載した資料が開けないなど、特別な対応が必要な場合は学内メール(sakuraba-m@uec.ac.jp)宛てに連絡してください。その場合は、必ず氏名・学籍番号・科目名「美術A」を明記すること。 |
学生へのメッセージ(1,000文字以内) /Message for students(up to 1,000 letters) |
第1回のガイダンスで全体の説明を行いますから、履修希望者は必ず受講すること。 |
その他 /Others |
注意事項: 1.2025&2024年度と2023年度の美術Aと美術Bは、内容が入れ替わっています。 (つまり、2025&2024年の美術A=2023年度の美術B、2025&2024年の美術B=2023年度の美術A) よって、2023年度に美術Bを履修した学生は、この授業を履修できません。 ただし、2023年度の美術Bを受講したが単位が修得できなかった場合は履修を認めます。 2.学内メールでの回答フォームの提出は受付けません。 3.第1回のガイダンスで全体の説明を行いますから、履修希望者は必ず受講すること。 |
キーワード /Keywords |
美術、西洋美術、工芸、陶磁、建築、ガラス、染織、金工、木工、装飾美術、デザイン史、東西文化交流、日欧文化交流 |