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講義概要/Course Information |
科目基礎情報/General Information |
授業科目名 /Course title (Japanese) |
文化人類学A | ||
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英文授業科目名 /Course title (English) |
Cultural Anthropology A | ||
科目番号 /Code |
HSS315z | ||
開講年度 /Academic year |
2025年度 | 開講年次 /Year offered |
2/3/4 |
開講学期 /Semester(s) offered |
前学期 | 開講コース・課程 /Faculty offering the course |
情報理工学域 |
授業の方法 /Teaching method |
講義 | 単位数 /Credits |
2 |
科目区分 /Category |
総合文化科目 | ||
開講類・専攻 /Cluster/Department |
情報理工学域 | ||
担当教員名 /Lecturer(s) |
森 雅文 | ||
居室 /Office |
なし | ||
公開E-mail |
履修者はWebClassのメッセージ機能で連絡してください。 そのほかの方は人文社会科目の総合受付アドレス(jinbunkyoumu@bunka.uec.ac.jp)へ。 | ||
授業関連Webページ /Course website |
WebClassを開設して、学生ポータルにリンクを公開する。 | ||
更新日 /Last update |
2025/04/03 01:16:08 | 更新状況 /Update status |
公開中 /now open to public |
講義情報/Course Description |
主題および 達成目標(2,000文字以内) /Themes and goals(up to 2,000 letters) |
人間はとりまく世界をどのように捉え・関わり・描き、そこに存在し続けてきたのだろう。文化人類学は、世界に暮らす様々な人々のあり方に触れて・交わり、自身への内省とともに「他者」との理解を探り続ける学問である。授業では、これまでの「文化」という把握の素性を捉えるとともに、現実の多声を踏まえた現在的理解を解説する。 前半は、環境への適応と生存戦略という視点から諸社会の実践を追い、発展と普遍を望んだ近代と文明の神話を再考する。後半は、人々の連帯や互助をめぐる文化技法への注目から、現代の自律と平等をめぐる実践の吟味に向かう。異文化への関心をきっかけに自文化を相対化し、人間の多元性について理解を深める人類学的理解の方法と態度を学習する。 以上から、現在の人類学的な文化理解の枠組み・方法・態度などを学習して、異なる暮らしへの想像力を育むとともに自文化への洞察を深め、諸存在に担われ創造される文化を多面的に考察し、それを説明できるようにする。 |
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前もって履修 しておくべき科目(1,000文字以内) /Prerequisites(up to 1,000 letters) |
特になし |
前もって履修しておくこ とが望ましい科目(1,000文字以内) /Recommended prerequisites and preparation(up to 1,000 letters) |
特になし |
教科書等(1,000文字以内) /Course textbooks and materials(up to 1,000 letters) |
教科書は用いない。 参考書は授業時に紹介する。 |
授業内容と その進め方(2,000文字以内) /Course outline and weekly schedule(up to 2,000 letters) |
1.ガイダンスとイントロダクション 2.文化理解のフィールド - 人類学的思考に向かう - 3.ヒトとサルをつなぐ - 分類と相関性の論理 - 4.文化進化と生産様式 - 直進的時間と近代の思考 - 5.採集狩猟民に学ぶ - ミニマイザーの生存戦略 - 6.文明と作物の檻 - 人間中心主義の騙し絵 - 7.牧畜の移動とコモンズ - 合理的経済人の誤謬 - 8.豊かさと発展の基盤 - 成長と収奪の方程式 - 9.カテゴリーと共同性 - 文化化と儀礼の秩序 - 10.差異の創設と制度化 - 連帯と暴力の構造 - 11.歴史と神話のエスプリ - 物語としての存在 - 12.つながることの経済 - 互酬と功利の思考 - 13.外れることを生きる - 越境と包摂の技法 - 14.脱ドメスティケーション - 変成のパラダイム - 15.まとめ : 質疑と応答 ▷ 授業は講義形式、質疑応答を交えて運営する。質問・要望は適宜に発言してよい。 ▷ 授業では、写真・画像・映像などの視聴覚資料を適宜利用する。 ▷ 授業の進捗や受講者の要望などで、授業予定の一部を変更する可能性がある。 |
実務経験を活かした 授業内容 (実務経験内容も含む) /Course content utilizing practical experience |
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授業時間外の学習 (予習・復習等)(1,000文字以内) /Preparation and review outside class(up to 1,000 letters) |
「学び」は他人が課す作業ではありません。学生の本分として、講義内容の理解のために自らの不足を補うことを自覚して復習に努めてください。そこで生じた新たな疑問や関心からの研鑽があれば、それは発展的な学習にもつながるでしょう。その過程での質問は、遠慮なく教員に向けてもらってかまいません。 |
成績評価方法 および評価基準 (最低達成基準を含む) (1,000文字以内) /Evaluation and grading (up to 1,000 letters) |
◇ 試験 60%、 授業時の課題 30%、 平常点(加算点)10% ・評価基準は内容の理解度、目標の達成度(文化人類学的な対象の理解・説明ができること)。 ・授業の進捗にあわせて復習を目的とする小課題を実施する。 ・授業時の質疑応答(コメントペーパー等)は内容に応じて平常点として評価する。 ・任意の提出物(発展的学習の成果など)があれば内容に応じて平常点として評価する。 |
オフィスアワー: 授業相談(1,000文字以内) /Office hours(up to 1,000 letters) |
▷ 授業相談などは授業後の教室で応じる。 |
学生へのメッセージ(1,000文字以内) /Message for students(up to 1,000 letters) |
▷ 講義で紹介する文化事象に対して当人が好ましくない・見聞を拒否したいと感じる可能性はある。自己の価値観・信念・信条を客体化して捉える準備のない学生の履修はすすめない。 |
その他 /Others |
▷ シラバスを熟読の上で履修すること。 ▷ 授業へのコメントペーパーなどで応答が必要と判断したものは、事業の翌週にコメントをつけて返却する。 |
キーワード /Keywords |
異文化理解、フィールドワーク、文化批判、生存転換、ナラティブと存在論 |